昨日は二俣川から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのはグスタフ・マーラーの作品で、
1909年から1910年にかけて作曲された交響曲第9番ニ長調である。
今回聴いたCDは、ハンス・ツェンダー指揮、
ザールブリュッケン放送交響楽団の演奏による。
久しぶりにこのツェンダー盤を聴いてみたが、なかなかいい。
第1楽章アンダンテ・コモドは、拡大したソナタ形式で書かれている。
低音弦とホルン、ハープによる短い序奏に続き、
第二ヴァイオリンが奏す第一主題、
そのあと短調に転調してから現れる第二主題、
再び長調に戻ってヴァイオリンと木管により奏される第三主題、
これらが現れる提示部を経て、展開部に入るところでは、
ティンパニが序奏の動機になる音型をリズムとして響かせる。
展開部ではこれらの主題が自由に変形されていくが、
この第一楽章でみせるツェンダーによる演奏は、
時には情熱的な盛りあがりをみせながら自然に音楽が流れていく。
しかしその情熱に流されない部分を持っているのがツェンダーらしい。
再現部にあたる部分で独奏ヴァイオリンが登場するところも美しい。
第2楽章「ゆるやかなレントラーのテンポで」は、
ファゴットとヴィオラが奏す序奏に続き、
第二ヴァイオリンが第一レントラーを奏す。
曲は三種のレントラーの旋律を中心に展開していくが、
軽快なテンポで各楽器の動きがバランスよく聴こえてくる。
最後まで切れ目なく音楽が流れていき、ツェンダー盤はなかなかいい。
特に終わりの部分の木管・金管と弦の動き画はっきり聴こえていい。
第3楽章ロンド-ブルレスケ:アレグロ・アッサイは、
短い序奏のあと第一ヴァイオリンがロンドの主題を奏でる。
対位法的な展開をしていることがよく分かるように、
各楽器の音がしっかり聴こえてくる。
有名な第三交響曲の第一主題がホルンで登場するところもいい。
テンポはその後速めにとっていくが、決して表現は浅くならない。
最後行進曲風になっていき、盛り上がって終わるが、なかなかである。
第4楽章アダージョは、ロンド形式で書かれている。
ヴァイオリンによってゆったりとした主題が示される。
とはいえ、この楽章のテンポは速めである。
20分を切る時間なので、相当速いのではあるが、
演奏には感情がこもっていて美しいし、
作曲家としても活動している彼が指揮したこの曲を聴くと、
ドイツの現代音楽とマーラーのこの音楽の接点を感じもする。
それにしてもツェンダーという指揮者は、
日本ではあまり知られてないんだよなあ。
途中聴いたのはグスタフ・マーラーの作品で、
1909年から1910年にかけて作曲された交響曲第9番ニ長調である。
今回聴いたCDは、ハンス・ツェンダー指揮、
ザールブリュッケン放送交響楽団の演奏による。
久しぶりにこのツェンダー盤を聴いてみたが、なかなかいい。
第1楽章アンダンテ・コモドは、拡大したソナタ形式で書かれている。
低音弦とホルン、ハープによる短い序奏に続き、
第二ヴァイオリンが奏す第一主題、
そのあと短調に転調してから現れる第二主題、
再び長調に戻ってヴァイオリンと木管により奏される第三主題、
これらが現れる提示部を経て、展開部に入るところでは、
ティンパニが序奏の動機になる音型をリズムとして響かせる。
展開部ではこれらの主題が自由に変形されていくが、
この第一楽章でみせるツェンダーによる演奏は、
時には情熱的な盛りあがりをみせながら自然に音楽が流れていく。
しかしその情熱に流されない部分を持っているのがツェンダーらしい。
再現部にあたる部分で独奏ヴァイオリンが登場するところも美しい。
第2楽章「ゆるやかなレントラーのテンポで」は、
ファゴットとヴィオラが奏す序奏に続き、
第二ヴァイオリンが第一レントラーを奏す。
曲は三種のレントラーの旋律を中心に展開していくが、
軽快なテンポで各楽器の動きがバランスよく聴こえてくる。
最後まで切れ目なく音楽が流れていき、ツェンダー盤はなかなかいい。
特に終わりの部分の木管・金管と弦の動き画はっきり聴こえていい。
第3楽章ロンド-ブルレスケ:アレグロ・アッサイは、
短い序奏のあと第一ヴァイオリンがロンドの主題を奏でる。
対位法的な展開をしていることがよく分かるように、
各楽器の音がしっかり聴こえてくる。
有名な第三交響曲の第一主題がホルンで登場するところもいい。
テンポはその後速めにとっていくが、決して表現は浅くならない。
最後行進曲風になっていき、盛り上がって終わるが、なかなかである。
第4楽章アダージョは、ロンド形式で書かれている。
ヴァイオリンによってゆったりとした主題が示される。
とはいえ、この楽章のテンポは速めである。
20分を切る時間なので、相当速いのではあるが、
演奏には感情がこもっていて美しいし、
作曲家としても活動している彼が指揮したこの曲を聴くと、
ドイツの現代音楽とマーラーのこの音楽の接点を感じもする。
それにしてもツェンダーという指揮者は、
日本ではあまり知られてないんだよなあ。