Mars&Jupiter

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ローラント・ヘルマンのグスタフ・マーラーの若き日の歌を聴きながら、西谷から三枚町まで歩く

2010-06-16 05:35:26 | グスタフ・マーラーとアルマ・マーラー
昨日は西谷から三枚町まで歩きました。
途中聴いたのはグスタフ・マーラーの作品で、若き日の歌である。
この作品は第1集が1880年から1889年にかけて作曲され、
第2集・第3集が1887年から1890年に作曲されている。
今回聴いたCDは、ローラント・ヘルマンのバリトン、
ジョフリー・パーソンズのピアノ伴奏によるものである。
この盤はレコードの時代から買ってよく聴いたものである。
特筆するのはジョフリー・パーソンズのピアノ伴奏である。
マーラーの歌曲の魅力を十分に引き出しており、
ローラント・ヘルマンの素晴らしい歌唱とともに安心して聴くことができる。
ここではその中の数曲をあげて触れておきたい。

「ハンスとグレーテ」は、民謡風の楽しい曲で、
輪になって踊る若い男女の中でのやりとりが、
軽快なレントラーのリズムに乗って歌われる。
「いたずらっ子をしつけるために」は、
かっこうの声がマーラーによって加えられ、
ユーモラスな感じが表現されている。
歌詞の内容は、一人の紳士がある家にやってきて母親に、
この家にいるのはいい子か悪い子かを聞く。
いい子には贈り物をあげようという。
そこで親は母親のことをきかない悪い子だと答え、
すると紳士はじゃあ贈り物はあげられないと言って去る。

「緑の森を楽しく歩いた」は、森の中を歩く感じが、
ピアノによって描写され、その中をさまよう人物が、
鳥のさえずりを聞きながら楽しむようすが歌われる。
「夏の交替」は、交響曲第3番第3楽章で使われている旋律である。
「ユーモアをもって(Mit Humor)」とスコアに書かれているように、
夏の牧場でかっこうが死んでしまったが、
その代わりにうぐいすが歌ってくれるだろうという内容の詩で、
滑稽な曲ではあるが、何か風刺的なものも感じさせる曲である。
「二度と会えない」は、故郷を離れた男が、
その間に起きた恋人の死を知り、嘆く悲痛な曲である。
短調と長調の部分を繰り返し、最後は「さよなら」と叫ぶ。
ローラント・ヘルマンの歌はその恋人の悲痛な気持ちを
見事に表現していて、なかなかの名演であると思うし、
ジョフリー・パーソンズのピアノ伴奏も素晴らしい。
コメント
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