昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのはグスタフ・マーラーの作品で、
1880年に作曲された「嘆きの歌」である。
今回聴いたCDは、テレサ・ツィリス=ガラのソプラノ、
アンナ・レイノルズのメゾ・ソプラノ、アンドール・カポシのテノール、
アンブロジアン・シンガーズ、ウィン・モリスの指揮、
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団の演奏による。
この盤は第一部の森のメルヒェンがカットされた版である。
第一部の森のメルヒェンは、兄が弟を暗殺する場面となっている。
人を殺し、畑を荒らす猪に手を焼いていた国王は、
この猪を退治した者を王女の婿に迎えるという布告を出した。
貧しい兄弟のうちの弟は森で小人からもらった槍で猪を殺したが、
それをねたむ兄は弟を川に転落させ、暗殺する様子が描かれている。
現在はこの第一部を含んだ全曲版が録音されることが多く、
カットされたこの版を録音したものは少ない。
高校時代にはハイティンク指揮によるレコードを聴いていたが、
このウィン・モリス盤は、アナログ録音でCDにはAADと書かれているのに
ケースにはDDDと書かれデジタル録音であるように表記してあることや、
音がやや割れているように思われる箇所もあるのが残念である。
しかし演奏自体はいいし、結構聴き応えのある演奏である。
第一部(全曲版では第二部)吟遊詩人は、弦のトレモロに始まり、
そのあと行進曲風の音楽が展開されていく。
何かこれから起こる悲劇を感じさせるような音楽となり、
そのあと森の中を感じさせるようにホルンが奏す。
それは森に迷い込んだ吟遊詩人の様子を描写しているようでもある。
フルートなどの管楽器が奏する旋律に続き、
アルトの独唱が森の情景の様子を歌い始め、テノールが加わる。
そしてアルトとソプラノの二重唱により、
「おお、何という悲しみ、何という悲しみ」と歌い、テノールも繰り返す。
その後ティンパニの音により行進曲風の音楽が始まり、
三人の独唱者が歌い、そのあと合唱も加わり、
吟遊詩人が見つけた骨のことと、それを笛につくり変える話が歌われる。
そしてアルト独唱はその笛を吟遊詩人が吹くと、
悲しげな歌声が聞こえるようになったことを歌う。
笛が兄によって殺された弟の嘆きを歌うところはワグナー風である。
その事実を知った吟遊詩人は、森をあとにして王宮をめざしていく。
その王宮では弟を殺した兄が女王との婚礼を行おうとしている。
第二部(全曲版では第三部)婚礼の出来事の冒頭は、
輝かしい祝宴の様子がワグナー風に描写される。
合唱はその女王と弟を殺した兄の間の婚礼の様子を歌う。
舞台裏では金管楽器や打楽器が演奏するがこの効果は素晴らしい。
交響曲第1番でもみられる手法がここで既に使われている。
音楽は一転し、静かな音楽となり、アルト独唱の歌となる。
そしてその婚礼の場に吟遊詩人が入ってきたことを合唱が歌う。
合唱は「おお、何という悲しみ、何という悲しみ」と歌い、
アルト独唱により笛が兄によって殺された弟の嘆きを歌い始める。
舞台裏では金管楽器や打楽器が演奏し、婚礼の様子が示され、
そのあと混乱した王宮の様子が描写される。
笛は兄に向けて殺された弟の嘆きを奏でていく。
そしてテノールと合唱により王宮が崩れていく様子が歌われ、
テノールが王宮の広間のあかりが消え、
婚礼の宴がどうなったのかを歌い終わると、
ソプラノ独唱者より「おお、何という悲しみ」と歌われ、
静まったあと、大きな一音による管弦楽のトッティで終わる。
途中聴いたのはグスタフ・マーラーの作品で、
1880年に作曲された「嘆きの歌」である。
今回聴いたCDは、テレサ・ツィリス=ガラのソプラノ、
アンナ・レイノルズのメゾ・ソプラノ、アンドール・カポシのテノール、
アンブロジアン・シンガーズ、ウィン・モリスの指揮、
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団の演奏による。
この盤は第一部の森のメルヒェンがカットされた版である。
第一部の森のメルヒェンは、兄が弟を暗殺する場面となっている。
人を殺し、畑を荒らす猪に手を焼いていた国王は、
この猪を退治した者を王女の婿に迎えるという布告を出した。
貧しい兄弟のうちの弟は森で小人からもらった槍で猪を殺したが、
それをねたむ兄は弟を川に転落させ、暗殺する様子が描かれている。
現在はこの第一部を含んだ全曲版が録音されることが多く、
カットされたこの版を録音したものは少ない。
高校時代にはハイティンク指揮によるレコードを聴いていたが、
このウィン・モリス盤は、アナログ録音でCDにはAADと書かれているのに
ケースにはDDDと書かれデジタル録音であるように表記してあることや、
音がやや割れているように思われる箇所もあるのが残念である。
しかし演奏自体はいいし、結構聴き応えのある演奏である。
第一部(全曲版では第二部)吟遊詩人は、弦のトレモロに始まり、
そのあと行進曲風の音楽が展開されていく。
何かこれから起こる悲劇を感じさせるような音楽となり、
そのあと森の中を感じさせるようにホルンが奏す。
それは森に迷い込んだ吟遊詩人の様子を描写しているようでもある。
フルートなどの管楽器が奏する旋律に続き、
アルトの独唱が森の情景の様子を歌い始め、テノールが加わる。
そしてアルトとソプラノの二重唱により、
「おお、何という悲しみ、何という悲しみ」と歌い、テノールも繰り返す。
その後ティンパニの音により行進曲風の音楽が始まり、
三人の独唱者が歌い、そのあと合唱も加わり、
吟遊詩人が見つけた骨のことと、それを笛につくり変える話が歌われる。
そしてアルト独唱はその笛を吟遊詩人が吹くと、
悲しげな歌声が聞こえるようになったことを歌う。
笛が兄によって殺された弟の嘆きを歌うところはワグナー風である。
その事実を知った吟遊詩人は、森をあとにして王宮をめざしていく。
その王宮では弟を殺した兄が女王との婚礼を行おうとしている。
第二部(全曲版では第三部)婚礼の出来事の冒頭は、
輝かしい祝宴の様子がワグナー風に描写される。
合唱はその女王と弟を殺した兄の間の婚礼の様子を歌う。
舞台裏では金管楽器や打楽器が演奏するがこの効果は素晴らしい。
交響曲第1番でもみられる手法がここで既に使われている。
音楽は一転し、静かな音楽となり、アルト独唱の歌となる。
そしてその婚礼の場に吟遊詩人が入ってきたことを合唱が歌う。
合唱は「おお、何という悲しみ、何という悲しみ」と歌い、
アルト独唱により笛が兄によって殺された弟の嘆きを歌い始める。
舞台裏では金管楽器や打楽器が演奏し、婚礼の様子が示され、
そのあと混乱した王宮の様子が描写される。
笛は兄に向けて殺された弟の嘆きを奏でていく。
そしてテノールと合唱により王宮が崩れていく様子が歌われ、
テノールが王宮の広間のあかりが消え、
婚礼の宴がどうなったのかを歌い終わると、
ソプラノ独唱者より「おお、何という悲しみ」と歌われ、
静まったあと、大きな一音による管弦楽のトッティで終わる。