昨日はウォーキングを休みました。
途中聴いたのはグスタフ・マーラーの作品で、
1908年から1909年にかけ作曲された「大地の歌」である。
今回聴いたCDは、ルドヴィク・スピースのテノール、
ジャネット・ベーカーのメゾ・ソプラノ、
ルドルフ・ケンペ指揮BBC交響楽団の演奏による。
ケンペというとブルックナーやブラームスの交響曲で、
名演を残した指揮者という感じがあるが、
マーラーの交響曲の録音もいくつか残している。
交響曲第1番、第2番とこの「大地の歌」がこれに該当するが、
その中でも私はこの「大地の歌」のCDがいい演奏だと思う。
第一楽章「大地の悲しみによせる酒の歌」は、
ホルンの吹奏により始まり、テノールが歌いだす。
「生は暗く、死も暗い(Dunkle ist der Tod)」が、
繰り返し登場するこのフレーズが、この楽章の中で重要である。
ケンペ盤はホルンがいい演奏をしているなあと感じる。
第二楽章「秋にさびしきもの」は、ヴァイオリンの
静かな風を思わせるような音に乗って、
オーボエの悲しげな旋律を奏で、それをフルートが引き継ぎ、
メゾ・ソプラノがその秋の情景を描写した内容の詩を歌いだす。
内容は人生の秋を思わせるような、しかし寂寥感あるものである。
最後はファゴットとオーボエとホルンとクラリネットと、
ヴァイオリンの音が残り、静かに終わる。
第三楽章「青春について」は、ホルンとトライアングルの音に導かれ、
フルートなど木管楽器が五音音階の旋律を奏で、
テノールが歌う軽快な歌であり、明るい内容の曲である。
第四楽章「美について」は、李白の採蓮曲をもとにした歌詞が、
メゾ・ソプラノによって歌われるが、ケンペ盤は木管楽器の活躍がいい。
途中全合奏による盛り上がりがあるが、
ティンパニの音は抑え目であり、管楽器の活躍が目立つ。
音楽は再び最初の穏やかな感じの音楽となるが、
終わりの方はスコアを見ると4分の3拍子や4分の4拍子、
4分の2拍子と交互に出てきておぼつかない感じを生み出している。
第五楽章「春に酔えるもの」は、冒頭ホルンと木管中心に始まり、
テノールが軽快に李白による詩を歌う。
ここでもケンペ盤はホルンが活躍して印象的である。
ヴァイオリン・ソロと木管楽器の音も魅力的である。
冒頭のホルンの動機が現れ、最後華々しく終わる。
第六楽章「告別」は、やはり管楽器の素晴らしい演奏が印象的である。
メゾ・ソプラノが歌い出し、それにフルート・ソロが絡むのだが、その演奏がいい。
オーボエやクラリネット、ホルンが歌と絡んでいい味を出している。
ファゴットもいい演奏しているなあと感じてしまう。
もちろん、この楽章で歌うジャネット・ベーカーの歌は申し分ないし、
奇数楽章で歌うルドヴィク・スピースの歌も悪くはないのだが、
BBC交響楽団の演奏家たちの素晴らしさをケンペは引き出している。
途中聴いたのはグスタフ・マーラーの作品で、
1908年から1909年にかけ作曲された「大地の歌」である。
今回聴いたCDは、ルドヴィク・スピースのテノール、
ジャネット・ベーカーのメゾ・ソプラノ、
ルドルフ・ケンペ指揮BBC交響楽団の演奏による。
ケンペというとブルックナーやブラームスの交響曲で、
名演を残した指揮者という感じがあるが、
マーラーの交響曲の録音もいくつか残している。
交響曲第1番、第2番とこの「大地の歌」がこれに該当するが、
その中でも私はこの「大地の歌」のCDがいい演奏だと思う。
第一楽章「大地の悲しみによせる酒の歌」は、
ホルンの吹奏により始まり、テノールが歌いだす。
「生は暗く、死も暗い(Dunkle ist der Tod)」が、
繰り返し登場するこのフレーズが、この楽章の中で重要である。
ケンペ盤はホルンがいい演奏をしているなあと感じる。
第二楽章「秋にさびしきもの」は、ヴァイオリンの
静かな風を思わせるような音に乗って、
オーボエの悲しげな旋律を奏で、それをフルートが引き継ぎ、
メゾ・ソプラノがその秋の情景を描写した内容の詩を歌いだす。
内容は人生の秋を思わせるような、しかし寂寥感あるものである。
最後はファゴットとオーボエとホルンとクラリネットと、
ヴァイオリンの音が残り、静かに終わる。
第三楽章「青春について」は、ホルンとトライアングルの音に導かれ、
フルートなど木管楽器が五音音階の旋律を奏で、
テノールが歌う軽快な歌であり、明るい内容の曲である。
第四楽章「美について」は、李白の採蓮曲をもとにした歌詞が、
メゾ・ソプラノによって歌われるが、ケンペ盤は木管楽器の活躍がいい。
途中全合奏による盛り上がりがあるが、
ティンパニの音は抑え目であり、管楽器の活躍が目立つ。
音楽は再び最初の穏やかな感じの音楽となるが、
終わりの方はスコアを見ると4分の3拍子や4分の4拍子、
4分の2拍子と交互に出てきておぼつかない感じを生み出している。
第五楽章「春に酔えるもの」は、冒頭ホルンと木管中心に始まり、
テノールが軽快に李白による詩を歌う。
ここでもケンペ盤はホルンが活躍して印象的である。
ヴァイオリン・ソロと木管楽器の音も魅力的である。
冒頭のホルンの動機が現れ、最後華々しく終わる。
第六楽章「告別」は、やはり管楽器の素晴らしい演奏が印象的である。
メゾ・ソプラノが歌い出し、それにフルート・ソロが絡むのだが、その演奏がいい。
オーボエやクラリネット、ホルンが歌と絡んでいい味を出している。
ファゴットもいい演奏しているなあと感じてしまう。
もちろん、この楽章で歌うジャネット・ベーカーの歌は申し分ないし、
奇数楽章で歌うルドヴィク・スピースの歌も悪くはないのだが、
BBC交響楽団の演奏家たちの素晴らしさをケンペは引き出している。