昨日は西谷駅から三枚町まで歩きました。
今回もグスタフ・マーラーの作品です。
交響曲第2番ハ短調「復活」は1890年から1894年にかけて作曲された。
今回聴いたCDは、イレアナ・コトルバシュのソプラノ、
クリスタ・ルートヴィヒのメゾ・ソプラノ、
ウィーン国立歌劇場合唱団、ズービン・メータ指揮、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
メータが指揮するマーラーの交響曲のCDの中では、
この交響曲第2番ハ短調「復活」の演奏が一番いいと思う。
レコード発売当時、アバド盤と人気を二分したものである。
第1楽章アレグロ・マエストーソは、ソナタ形式で書かれている。
冒頭の緊迫したような弦のトレモロに乗って、
チェロとコントラバスが朗々と奏する葬送行進曲風の第一主題、
そしてヴァイオリンが奏でる甘美な第ニ主題、
どちらともウィーン・フィルの響きは魅力的である。
展開部では、金管楽器が活躍し、迫力ある音楽となる。
ドラマティックな展開、再現部前の息詰まるようなところも圧巻である。
再現部は第一主題から始まり、続いて第ニ主題が奏され、
コーダは葬送行進曲風に進行し、静かになったかと思わせたあと、
半音階風に一気に下降して終わる部分は素晴らしい。
第2楽章アンダンテ・モデラートは、
穏やかな感じの牧歌風の楽章で美しい。
過去への回想をたどるように、長調と短調が交互に現れ、
ドラマティックな変化がみられ、聴き手を飽きさせない楽章である。
第3楽章「静かに流れるような動きで」は、三部形式によるスケルツォ楽章である。
歌曲「聖アントニウスの魚への説教」の旋律をもとに展開されるが、
この曲で活躍するのはティンパニであり、
メータ盤のティンパニの演奏は印象に残るものである。
もちろん弦楽器や木管楽器の演奏も素晴らしいのだが、
スパイスのようにここではティンパニの音が重要である。
第4楽章「非常に荘厳に、しかし簡潔に」は歌曲付きの楽章で、
「おお、紅の小さな薔薇よ」という歌曲が歌われる。
クリスタ・ルートヴィヒのアルト独唱は素晴らしく、
安心してその歌の世界にどっぷりと浸ることができる。
第5楽章「スケルツォのテンポで」は、ドラマティックな楽章である。
第一部は最後の審判を思わせる嵐のような音楽のあと、
視界が急に開けるかのような音楽が現れる。
この第一部では四つの主題がこの中で現れるが、
途中何度か登場する信号風の動機を吹くホルンの音が素晴らしい。
第二部は第一部の四つの主題が展開されるところで、
ここでもウィーン・フィルの金管楽器が活躍し、聴き応えがある。
第三部は合唱が入る部分となり、壮大な音楽となっていく。
アルトが「おお信ぜよ、わが心、汝は何も失わない」を歌い、
ソプラノとの二重唱となり、さらに合唱が加わり復活の歌詞を歌い、
大きなクライマックスを築くあたりの自然な音楽の流れ方は、
感動的であり、録音も含めていい演奏だと思わせるのである。
荘厳さを保ちつつ、最後は華麗に堂々と終わる。
メータ盤は満足感に浸ることのできる一枚である。
今回もグスタフ・マーラーの作品です。
交響曲第2番ハ短調「復活」は1890年から1894年にかけて作曲された。
今回聴いたCDは、イレアナ・コトルバシュのソプラノ、
クリスタ・ルートヴィヒのメゾ・ソプラノ、
ウィーン国立歌劇場合唱団、ズービン・メータ指揮、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
メータが指揮するマーラーの交響曲のCDの中では、
この交響曲第2番ハ短調「復活」の演奏が一番いいと思う。
レコード発売当時、アバド盤と人気を二分したものである。
第1楽章アレグロ・マエストーソは、ソナタ形式で書かれている。
冒頭の緊迫したような弦のトレモロに乗って、
チェロとコントラバスが朗々と奏する葬送行進曲風の第一主題、
そしてヴァイオリンが奏でる甘美な第ニ主題、
どちらともウィーン・フィルの響きは魅力的である。
展開部では、金管楽器が活躍し、迫力ある音楽となる。
ドラマティックな展開、再現部前の息詰まるようなところも圧巻である。
再現部は第一主題から始まり、続いて第ニ主題が奏され、
コーダは葬送行進曲風に進行し、静かになったかと思わせたあと、
半音階風に一気に下降して終わる部分は素晴らしい。
第2楽章アンダンテ・モデラートは、
穏やかな感じの牧歌風の楽章で美しい。
過去への回想をたどるように、長調と短調が交互に現れ、
ドラマティックな変化がみられ、聴き手を飽きさせない楽章である。
第3楽章「静かに流れるような動きで」は、三部形式によるスケルツォ楽章である。
歌曲「聖アントニウスの魚への説教」の旋律をもとに展開されるが、
この曲で活躍するのはティンパニであり、
メータ盤のティンパニの演奏は印象に残るものである。
もちろん弦楽器や木管楽器の演奏も素晴らしいのだが、
スパイスのようにここではティンパニの音が重要である。
第4楽章「非常に荘厳に、しかし簡潔に」は歌曲付きの楽章で、
「おお、紅の小さな薔薇よ」という歌曲が歌われる。
クリスタ・ルートヴィヒのアルト独唱は素晴らしく、
安心してその歌の世界にどっぷりと浸ることができる。
第5楽章「スケルツォのテンポで」は、ドラマティックな楽章である。
第一部は最後の審判を思わせる嵐のような音楽のあと、
視界が急に開けるかのような音楽が現れる。
この第一部では四つの主題がこの中で現れるが、
途中何度か登場する信号風の動機を吹くホルンの音が素晴らしい。
第二部は第一部の四つの主題が展開されるところで、
ここでもウィーン・フィルの金管楽器が活躍し、聴き応えがある。
第三部は合唱が入る部分となり、壮大な音楽となっていく。
アルトが「おお信ぜよ、わが心、汝は何も失わない」を歌い、
ソプラノとの二重唱となり、さらに合唱が加わり復活の歌詞を歌い、
大きなクライマックスを築くあたりの自然な音楽の流れ方は、
感動的であり、録音も含めていい演奏だと思わせるのである。
荘厳さを保ちつつ、最後は華麗に堂々と終わる。
メータ盤は満足感に浸ることのできる一枚である。