Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ヴォーン・ウィリアムズのクリスマス・キャロルによる幻想曲を聴きながら星川から横浜まで歩く

2008-12-26 09:02:40 | クリスマス特集・その他
昨日は、星川駅から横浜まで歩きました。
昨日は忘年会の日だったので、朝歩きました。
途中聴いたのは、1872年生まれのヴォーン・ウィリアムズの作品。
クリスマス・キャロルによる幻想曲は、イギリスの伝統曲を、
バリトンと弦楽オーケストラとオルガン、合唱のための作品である。
4曲で構成されているこの曲は、1912年に作曲された。
いかにもイギリス魅力いっぱいの第1曲はチェロのソロに続き、
バリトンが哀愁漂う旋律を歌い、合唱が加わって弦楽が加わる。
最後はチェロのソロで終わり、第2曲にそのまま続く。
この元気な曲は終曲にも登場し、いかにもクリスマスらしい曲だ。
合唱に続き、少年合唱の部分になるとそれを強く感じるし、
オルガンが加わり、壮大な感じが加わり、そのまま第3曲に入る。
バリトン独唱で始まるこの曲もクリスマスらしい曲で、
題名も「クリスマスの夜にすべてのキリスト教徒が歌う」となっており、
宗教的な内容をもっており、これも切れ目なく第4曲に続き、
バリトン独唱が第2曲の旋律を歌い、合唱もそれに続く。
高らかにその旋律を中心に壮大なクライマックスを迎え、
最後はバリトン独唱と合唱だけになり、
少年合唱が「アーメン」と歌って静かに終わる。
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ジョン・ラターの羊飼いの笛のキャロルを聴きながら星川から横浜まで、そして希望が丘マチーズの夜

2008-12-25 04:41:08 | クリスマス特集・その他
昨日は、星川駅から横浜まで歩きました。
途中聴いたのは、1945年生まれのラターのキャロル集である。
昨日はクリスマス・イヴだったので、それにちなんだ曲を聴いた。
交響曲編の補足はドイツ・オーストリア編を残すばかりだが、
その前にクリスマスに関連した作品の特集と、
年末に向けてはベートーヴェンの交響曲特集を行いたい。
8月ロンドンのHMVで買ったイギリスの作曲家ラターの、
「クレアからのキャロル集」のCDで聴いてみた。
このCDはジョン・ラター自身が指揮したもので、
演奏はクレア・カレッジ・シンガーズと管弦楽によるものである。
ラターはここで多くのヨーロッパ各地の伝統的なキャロルを
合唱と管弦楽用に編曲しており、もちろんそこには有名な曲、
「清しこの夜(Stille Nacht)」も収められている。

このキャロル集の中で、ルター自身の作曲によるものは、
「羊飼いの笛のキャロル(Shepherd’s Pipe Carol)」である。
ミュージカルのような現代的で明るく軽快なこの曲は、
リズミカルで、夢あふれ、ロマンティックな曲である。
もう一つは「クリスマス・キャロル(Nativity Carol)」で、
この曲はしんみりとした心洗われるような曲で、
女声合唱がしみじみとした抒情的な旋律を歌い、
男声合唱がそれをハーモニーでしっかりと支えている。

昨日は希望が丘駅から徒歩2分くらいのところにある
マチーズ(MACHEEZ)でクリスマス特別ディナーを食べた。
特にフォアグラの料理とオマール海老の料理はおいしかった。
いつも思うが、満足できる料理を出してくれるいい店である。
そのコース料理のおいしさにありがたさを感じ、
束の間の幸せな数時間に浸った一日であった。
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アンテュール・オネゲルの交響曲第1番と交響曲第2番を聴きながら二俣川から弥生台まで歩く

2008-12-24 06:42:38 | 古典~現代音楽フランス編
昨日は、二俣川から弥生台駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1892年生まれのオネゲルの作品である。
フランス北西部の港町ル・アーヴルに生まれた彼は、
1909年から2年間チューリヒの音楽院で学び、
1911年からはパリ音楽院に入学し、
ジェダルジュやダンディやヴィドールに師事した。
交響曲第1番は1930年にボストン交響楽団の、
創立50周年記念のための作曲されたようだ。
第一楽章アレグロ・マルカートは、ソナタ形式で書かれている。
激しく荒々しい感じで始まる冒頭は印象的である。
リズミックで面白く、それぞれの主題の展開部における扱いも、
工夫が凝らされており、聴き手を飽きさせない。
ラテン的な部分を強烈に感じさせる音楽である。
第二楽章アダージョは、弦楽器中心に始まる。
弦楽器のオスティナートに木管楽器が絡み、
情熱的な部分と静かでゆったりとした部分が交錯する。
葬送的な暗い部分も感じさせながら、
一方で木管楽器によりのどかな感じもみせながら、
ゆっくりとした中で最後静かに終わる。
第三楽章プレストは、リズミカルに始まり、
トランペットなど金管楽器が軽快に旋律を奏でていく。
颯爽とした旋律は何度も繰り返されクライマックスを迎え、
静まったあと、最後はその静かさの中で終わる。

交響曲第2番1941年にスイスのバーゼル室内管弦楽団の
創立10周年を記念して、作曲された作品である。
第二次世界大戦中に書かれた作品ということもあってか、
内容的には重苦しい感じのする音楽である。
第一楽章の序奏のモルト・モデラートはソナタ形式で書かれ、
弦楽器中心に沈鬱な感じで始まるが、アレグロの主部に入ると
軽快で荒々しい感じの第一主題が登場する。
音楽は闘争的な音楽になり戦争の雰囲気を感じさせる。
展開部で見せるあわただしい感じの闘争的な主題と、
序奏に現れた沈鬱的な旋律は対照的である。
再現部では軽快で荒々しい第一主題により盛り上がりをみせるが、
序奏の重々しい旋律はこの楽章全体を通して支配的であり、
最後はその重苦しい序奏の音楽が奏される中で、
第一主題を想起させつつ消え入るように終わる。
第ニ楽章アダージョ・メストは、弦楽器中心にゆったりと始まる。
悲愴感を漂わせながら、緊張感を持ちつつ音楽は進行していく。
ゆらゆらとよろめきながら彷徨い続ける感じの音楽である。
第三楽章ヴィヴァーチェ・ノン・トロッポは、
カノン風の音楽が弦楽器中心に展開されていく。
最後はトランペットが加わり、明るい中で終わる。
それは絶望から希望への方向を指し示すかのようでもある。

ところで昨日作ってもらったポトフの味は最高だった。
クリスマス・イブの前日ではあったが、
気分は少しクリスマス気分でウキウキとし、
ワインを少し飲みゴキゲンな気持ちとなったのである。

なお、今回とりあげた補足分の交響曲フランス編の
CD等の情報は、以下のアドレスに載せてあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/symphony-cd-fran.html
でNEWと赤字で表示されているのが該当する曲です。
参考にしていただければ幸いです。
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アレクサンドル・ギルマンのオルガンと管弦楽のための交響曲第2番作品91を聴きながら横浜から和田町まで

2008-12-23 11:14:02 | 古典~現代音楽フランス編
昨日は、横浜から和田町駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1837年生まれのギルマンの作品である。
フランス北部のブローニュ=シュル=メールに生まれた彼は、
父から音楽の手ほどきを受け、ジャック=ニコラ・レメンスに師事し、
オルガン奏者として活動するようになった。
1871年パリのトリニテ教会のオルガン奏者として就任し、
1896年シャルル=マリー・ヴィドールの後任として、
パリ音楽院のオルガン科の教授に就任しているようだ。
オルガンと管弦楽のための交響曲第2番作品91は、
オルガン・ソナタ第8番を管弦楽用に編曲し、1906年に作曲された。

第一楽章の導入は軽快な伴奏に乗って、ゆったりと流れるように始まる。
オルガンが加わり重厚な感じが出てくるところは圧倒的である。
アレグロ・リソルートに入ると、音楽は軽快で明るい主題と、
フランスらしく繊細でロマンティックな主題を中心に展開される。
最後も壮大で華麗な感じで終わる。
第二楽章アダージョ・コン・アッフェットは、
オルガンのソロによる少し哀愁ある音楽で始まり、
管弦楽がそれに続いて加わり、やさしくいたわるように支える。
そのオルガンのよるソロは終わりの方で管楽器により奏され、
なんともいえない感傷的な気分を持たせ、静かに終わる。
第三楽章アレグロ・ヴィヴァーチェはスケルツォ楽章で、
宮廷的で舞踏的な華やかで流れるような音楽が展開される。
トリオはオーボエ等により牧歌的な旋律が奏でられる。
最後は冒頭の軽快で舞踏的な旋律が再び現れ、
金管楽器も加わり古典的な雰囲気の中さわやかに終わる。
第四楽章アンダンテ・ソステヌートは、
オルガン・ソロの穏やかな旋律で始まる短い曲で、
管弦楽はその伴奏的な役割につとめている。
第五楽章の最初の短いアンテルメードゥは間奏曲の意味で、
それに続きアレグロ・コン・ブリオに入り、
軽快で華麗な音楽となり、オルガン・ソロも入り、
対位法的な手法による音楽が展開されていく。
サン=サーンスの交響曲第3番の終楽章とも似た感じである。
金管楽器による壮大で華やかなコーダにより全曲を閉じる。
それにしてもこうしてオルガンの加わった曲を聴くと、
クリスマスが近づいている気にもなるものである。
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オリヴィエ・メシアンのトゥーランガリラ交響曲を聴きながら二俣川から西谷まで歩く

2008-12-22 11:14:04 | 古典~現代音楽フランス編
昨日は、二俣川から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1908年生まれのメシアンの作品である。
アヴィニョンに生まれたメシアンは、
8歳の頃からピアノと作曲を独学し、11歳でパリ音楽院に入学した。
1931年にはサント・トリニテ教会のオルガン奏者となり、
即興演奏で知られるようになったが、
作曲活動でもピアノ曲や管弦楽曲など多くの作品を残した。
トゥーランガリラ交響曲は、1846年から1948年の間に作曲された。

第一楽章「導入部」は、弦楽器のあわただしい動きが印象的だが、
そのあとの金管楽器のトッティによる循環主題も重要である。
ピアノ独奏によるカデンツァもメシアンらしい音楽である。
ガムラン的な音楽も彼の特徴を表わしているといいが、
そのあと循環主題が現れて最後終わる。
第二楽章「愛の歌 第一」は、
短い導入のあとに激しく動きのある音楽と、
それとは対照的な楽園のような穏やかで平和的な音楽が現れ、
これらが交互に登場して音楽は進行していく。
最後は高みの階段から一気に降りるように音が下降する。
第三楽章「トゥーランガリラ 第一」は、
クラリネット独奏で始まるが、その後の金管による吹奏に合わせ、
オンド・マルトノが浮遊感のある音を奏でていく。
打楽器が繰り返すリズムに乗ってピアノと金管楽器が、
神秘的な旋律を奏していき、最後は打楽器が残る。
第四楽章「愛の歌 第ニ」は、スケルツォ形式の楽章のようだ。
東洋的な音の響きが聴こえ、ピアノはその中を駆け抜けていく。
そのあとは木管楽器や弦楽器を中心にゆったりとした音楽と、
トッティによる情熱的な音楽が、交互に繰り返される。
繰り返されるリズムの中で循環主題も顔を出し、
ピアノのカデンツァのあと、再び循環主題が登場して終わる。
第五楽章「星の血の喜び」は、情熱的な旋律が何度も繰り返され、
全曲を通して聴いた中で考えても印象的である。
最後に向けてオンド・マルトノが加わり盛り上がり、
ピアノ独奏のあと循環主題も現れ、華やかな感じの中で終わる。

第六楽章「愛の眠りの園」は、前楽章とは対照的に穏やかで、
夢のような神秘的な世界をピアノが作り上げていく。
オンド・マルトノのゆるやかな旋律も浮遊感ある空間を作っている。
第七楽章「トゥーランガリラ 第ニ」は、ピアノの短い独奏から始まる。
下降する音階に続き、打楽器だけの音楽になり、そのあとピアノが入り、
弦楽器と木管楽器による室内楽的な音楽となる。
再び打楽器が加わり荒々しい音楽になり、
ピアノの独奏によりそれは終わり、循環主題が現れる。
再び室内楽的な音楽に戻り、打楽器の一打で最後終わる。
第八楽章「愛の展開」は、激しいリズムの中で、
オンド・マルトノのふるえるような旋律、
ピアノの独奏のあと、循環主題など前に出た主題が顔を出す。
オンド・マルトノの旋律とともに情熱的な音楽が流れ、
ピアノ独奏とともに壮大なクライマックスを作り上げていく。
最後は循環主題が現れ、ピアノの短いカデンツァのあと、
循環主題が再度現れて終わる。
第九楽章「トゥーランガリラ 第三」は、
クラリネット独奏で神秘的な感じで始まる。
その後打楽器中心にリズムを刻み、金管楽器など加わっていく。
ピアノも加わり、際限ないような繰り返しのような音を奏でていく。
打楽器が全般的に活躍する短い楽章で、
最後は金管楽器の吹奏がしばらく続き、突然終わる。
第十楽章「終曲」は、金管楽器を中心に華やかな旋律が奏でられ、
荒々しく力強い音楽が奏され、旋律が展開されていく。
歓喜にあふれた勝利感のある壮大なクライマックスが、
金管楽器とオンド・マルトノを中心に作り上げられ、
最後は圧倒的な高揚感の中で全曲を終わる。
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