Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ヨハン・パッヘルベルの「新しい歌を主に向かって歌え(Singet dem Herrn)」を聴く

2011-11-19 17:58:09 | バロック音楽声楽曲・合唱曲編
出張から帰ってきたものの、今日一日は雨風が激しく、
ウォーキングどころではなかった。
今回とりあげるのは、1653年に生まれたパッヘルベルの声楽曲。
「新しい歌を主に向かって歌え(Singet dem Herrn)」の作曲時期は分からない。
聴いたCDはクリストフ・アンセルム・ノルのオルガン、
コンラート・ユングヘーネル指揮、カントゥス・ケルンの演奏。
軽快な歌の旋律がそれぞれの声部が掛け合いながら始まる。
オルガンが途中から伴奏として加わり、
ルネサンス的なポリフォニーによる響きをみせ、
華やかさを見せながら、最後堂々と終わる。
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マルビアヌス・デ・オルトの「佳き物事」を聴きながら、片倉町から横浜まで歩く

2011-11-15 04:24:24 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
出張の関係でブログを数日間お休みします。
昨日は、片倉町から横浜駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1460年頃に生まれたフランドルの作曲家
マルビアヌス・デ・オルトの声楽曲。
ア・ラ・ミ・レの写本の中に収められている「佳き物事」の作曲年は不詳で、
この作曲家マルビアヌス・デ・オルトについても詳しいことはわからない。
聴いたCDはカピラ・フラメンカの演奏。
バスの音に支えられ上の声部が浮かび上がり重なっていく。
やや暗めな感じで始まるこの曲は、宗教的なおごそかな雰囲気を漂わせ、
4声によるポリフォニック音楽の美しさを伝えてくれる。
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オルランド・ディ・ラッススの「シオンよ、救い主を讃えよ」を聴きながら、鶴ヶ峰から希望が丘まで歩く

2011-11-14 04:59:47 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は、鶴ヶ峰駅から希望が丘まで歩きました。
途中聴いたのは、1532年頃ベルギーに生まれたラッススの声楽曲。
若い時期イタリアで音楽経験を重ね、ナポリやローマで活躍し、
その後ミュンヘンで宮廷作曲家として活動した。
「シオンよ、救い主を讃えよ」は1575年頃作曲された。
歌詞はトマス=アクィナスによって書かれたもので、
キリスト聖体の祝日のセクエンツィアということだ。
聴いたCDはブルーノ・ターナー指揮、
プロ・カンティオ-ネ・アンティクヮの演奏。
この作品は4つの部分からなり、第1部からポリフォニック音楽らしく、
6声により旋律が重なり合って壮大な感じを思わせる。
第2部もそれぞれの声部が掛け合うようにしながら重なっていく。
バスが全体を支えながらカウンター・テノールがその上で絡んでいく。
第3部のみが4声によって歌われ、それまでに比べると簡素な感じである。
第4部で再び6声となり幾重にも重なりあうことで華やかさが加わり、
壮大な感じに盛り上がり、最後はおだやかな感じで終わる。
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「ピュイの写本(Le Manuscrit du Puy)」を聴きながら、星川から横浜まで歩く

2011-11-13 08:21:25 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は、星川駅から横浜まで歩きました。
途中聴いたのは、「ピュイの写本(Le Manuscrit du Puy)」。
1885年パイラール神父によりその発見が報告され、知られることになった。
12世紀から16世紀にかけてフランスのピュイ=アン=ヴレにある
ノートルダムの大聖堂で行われていた新年の聖務日課のようだ。
ピュイ=アン=ヴレはサンチャゴ=デ・コンポステーラへの
巡礼地の開始点の一つで、この地方の文化の中心地として栄えた。
聴いたCDはドミニク・ヴェラール指揮、
アンサンブル・ジル・バンショワの演奏。
祈りの部分と単旋律で歌うグレゴリア聖歌のような
素朴な歌の部分が交互に繰り替えされていく。
ところどころに簡素なポリフォニー的なの部分が入ってくるので興味深い。
「Exultantes in partu virginis」のおだやかなポリフォニックな歌に始まり、
全体は、そのあと「神よわが助けに心を向け給え」に始まる「夕べの祈り」、
そして「その後の祝祭の断片」では「キリエ・エレイソン」の部分が印象的だ。
「聖務日課の歌」の最後の曲「revirescit」はポリフォニック的で、
4声による16世紀のもので最後を飾るにふさわしい曲である。
この写本の音楽の中に、西洋音楽の変遷の断片を感じることができる。
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ピエール・ド・ラリューの「ただ、するものでなければ」を聴く、そして三枚町から西谷まで歩く

2011-11-12 12:33:49 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
昨日は、雨の中、三枚町から西谷駅まで歩きました。
今回とりあげるのは、1460年頃に生まれたピエール・ド・ラリューの器楽曲。
彼はイタリアのシエナ大聖堂の歌手として活躍したあと、
1492年皇帝マキシミリアンの宮廷歌手となった人物である。
「ただ、するものでなければ(Fors seulement)」の作曲年代は不詳である。
聴いたCDはニコラス・アーノンクール指揮、
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの演奏によるもの。
優雅な感じの旋律が弦楽器によって合奏される4声の器楽曲である。
浮き上がる旋律を他が追うようにして重なり合うところがいい。
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