た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

雑感

2013年09月10日 | essay
 三人寄れば人は馬鹿話をする傾向がある。いやもちろん二人寄っても馬鹿話はできるのだが、その馬鹿話は往々にして真面目な話をするためのマクラみたいなものである。一方、三人寄った際は、もちろんちょくちょく真面目な話も出てくるのだが、それはえてして本題の馬鹿話のための口ゆすぎみたいな役目しか担わない。
 以上は大変偏った見解であり、おおかた間違っているのだろうが、私個人はそれを真実として疑わない。
 あ、ちなみにこの場合、「寄る」というのは、酒を飲みに「寄る」という意味です。

 先日、近所の知り合い三人と馳走を囲んだ。酒が入るにつれ、断定口調が飛び交う。政治論議がある。経済指南もある。人身攻撃などしょっちゅうである。かと思うと全てが下ネタに結びつけられたりする。結局、やれ飲み過ぎたで話が終わる。
 やれやれと思う。地域経済の循環にはこういう無駄な浪費が欠かせないのだろうが、それにしても、偉大なる浪費である。時間と、金と、健康の。
 あ、ちなみにこの場合、酒を飲みに「寄る」と言ってもおっさん三人のケースです。

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