peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

奥州市衣川区のミゾカクシ(溝隠)/アゼムシロ(畔筵)

2006年07月02日 | Weblog





きょう7/2(日)は、平泉メビウスの会(代表世話人:阿部慶元)主催の「メビウス観察会」がありましたので、雨降りの天気でしたが、奥州市衣川区「衣の関道遺跡」発掘現場まで行って来ました。

車を平泉郷土館の駐車場に置き、3台の車に分乗して現場に向かいました。カッパを着て、傘をさし、長靴を履いて歩いたので、雨で濡れなかった代わりに汗をかいて濡れてしまいました。

「平泉メビウスの会」というのは、「平泉町内における藤原文化の歴史を生態系との関わりで捉え、身近にある自然環境を新たな視点で見つめ、自然と歴史と人が共存できる自然環境づくりをめざす。」ことを目的に活動している団体です。

 会の名称「メビウス」は、環境庁(現・環境省)が制定した自然保護のシンボル・「メビウスの輪」より命名したとの由。

 この「衣の関(ころものせき)道遺跡(みちいせき)」は、奥州藤原氏の時代に
接待館として使われたという衣川左岸の「接待館遺跡」よりもさらに上流の沿岸にあり、今後の発掘調査が待たれる所です。(衣川は、北上川の支流で、洪水を防ぐために堤防構築中)予備調査の段階で、本格的な発掘は未だ決定していないとのこと。


 また、その頃からあったと伝えられている清水があり、大きな欅の根元からこんこんと水が湧き出していました。

この発掘現場の所に「ミゾカクシ(溝隠)/アゼムシロ(畔筵)」と呼ばれている植物が花を咲かせていました。




 
ミゾカクシ(溝隠)/アゼムシロ(畔筵)キキョウ科 ミゾカクシ属 Lobelia chinensis
田んぼの畔や溝の傍など湿った所に生える多年草で、高さは10~15cmになる。細い茎が地面を這い、節から根を出して広がる。葉は互生し、長さ1~2cm、幅2~4mmの披針形で、縁には鋭い鋸歯がある。

 6~10月、扇を開いたような形に5つに切れ込んだ紅紫色を帯びた長さ1cmほどの花を開く。

 和名は、溝の傍などに生え、溝を隠すほど群生することによるが、田んぼの畔に筵(むしろ)を敷いたようにはびこることから「アゼムシロ(畔筵)」とも呼ばれる。分布:日本全土