6/19(月)、宮城県栗駒市「世界谷地・原生花園」に行ったとき、湿原の「タテヤマリンドウ(立山竜胆)」が咲き始めていました。少し早かったようで、咲いている花が少なかったので、木道から身を乗り出して写してきました。
タテヤマリンドウ(立山竜胆)リンドウ科 リンドウ属 Gentiana thunbergii var.minor
山地~亜高山・亜高山の湿地に自生する2年草(越年草)。低地に生えていて5月頃に咲く「ハルリンドウ(春竜胆)の高山型で、高さは5~10cm。全体に淡緑色で柔らかく、毛はない。茎はまばらに枝分かれする。茎につく葉は茎に寄り添い、まばらで小さい。根生葉は長さ1.5~2cmの卵形でロゼット状になる。
6~8月、根元から数本の花茎を伸ばし、先端に淡い青紫色のトランペットに似た花を1個ずつつける。花は直径2cmほどで、5つに切れ込んだ花冠の間にリンドウ科特有の小さなに副片と呼ばれるやや小ぶりな花びらがある。5裂した萼片は、花にぴったりとついて反り返らない。日照に敏感で、日が当たると大きく開き、日が陰ると閉じてしまい、曇った日は開花しないこともある。
分布:北海道、本州(中部地方以北)
和名の「ヤテヤマ(立山)」は、高山性の草に「ハクサン(白山)」とか「シラネ(白根)」というような山の名前がつくように、富山県の「タテヤマ(立山)」がついた。「リンドウ(竜胆)」は、秋咲きのリンドウ(竜胆)に由来する。
リンドウの根は、熊の胆よりも苦くて薬効があるということで、熊より上位の「竜胆」になったという。
仲間には、高山の湿地に自生する「ミヤマリンドウ(深山竜胆)」や「ヒナリンドウ」がある。