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7/26(水)、八幡平の「八幡沼周辺自然探勝路(総延長3,390m)」を歩いた際、八幡沼北側の沼尻に近い湿原(「湿性植物群落」14~12)で、「モウセンゴケ(毛氈苔)」を見つけました。気をつけて歩いていれば見つけることができるようです。
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モウセンゴケ(毛氈苔)モウセンゴケ科 モウセンゴケ属 Drosera rotundifolia
山地~亜高山の日当たりの良い湿地や池畔などに群生する多年草で、高さは7~20cmほどになる。株元から長さ3~5cmのシャモジ型の葉を放射状に出す。葉の先端に粘液を出す赤い腺毛が生えていて、これで昆虫などを捕食する。
6~8月、株の中心から10~20㎝ほどに花茎を伸ばし、上部に5弁の白い花を総状につける。花序は初めワラビのように巻いているが、開花するにつけて真っ直ぐに伸びる。花は直径1~1.5㎝で、花序の片側にだけつく。分布:日本全土
モウセンゴケの仲間には、「ナガバノモウセンゴケ(長葉の毛氈苔)」や「コモウセンゴケ(小毛氈苔)」というものもあるが、全て食虫植物で、葉に密生した腺毛から粘液を出して虫を捕まえる。虫を捕まえると腺毛と葉で虫を包み込んで、腺毛から消化酵素を分泌するという。
和名の「毛氈苔」は、葉に赤味を帯びた腺毛が密生しているので、群生すると赤い毛氈を敷いたように見えることから。「コケ(苔)」は、コケのように小さいというもので、苔類ではない。