peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

北上市珊瑚岳のタチツボスミレ(立坪菫) 2009年4月24日

2009年04月25日 | Weblog
tatitubosumire北上市珊瑚岳のタチツボスミレ(立坪菫)
 2009年4月24日







2009年4月24日(金)、この日は朝からいい天気で、
風もなく絶好の行楽日和。北上市の極楽寺がある国見
山にエイザンスミレを見に出かけました。極楽寺前の
無料駐車場に車を置いて、国見山裏山道登り口を歩く。
目的のエイザンスミレにも会えたので、600mほど先
にあるという珊瑚岳頂上(259.5m)まで歩いてみることにしました。


上:鎖のついた急な坂を上ると「珊瑚岳0.6km」の標柱
がありました。






上:「珊瑚岳0.4km」の標柱






下:このような岩場上の道の傍らにタチツボスミレ(立坪菫)が
咲いていました。








上:「珊瑚岳」の表示 「珊瑚岳頂上」の標柱は見つけません
でしたが、立木に「珊瑚岳」の木札が結びつけられ
ていました。




タチツボスミレ(立坪菫)スミレ科 スミレ属
Viola qrypocra
北海道から沖縄まで、また海岸近くの道ばたから亜高山
まで、日本中たいていの所で見られる日本を代表するス
ミレ。
国外の分布は、台湾や済州島などの朝鮮半島周辺の島に
わずかに知られるだけで、日本特産同然といわれていたが、
最近の中国の文献では、中国本土にもかなり分布している
ことが明らかになったとのこと。

分布の中心は日本列島本土で、沖縄では少なく、本土から
の帰化品ではないかといわれている。また、北海道の北部
もあまり多くないとのこと。

環境への適応の幅は広く、日当たりのよい草地や落葉樹
林の下、林縁はもちろん、植林された杉林の下のような所
でも、少し日が入ればよく花を咲かせるという。

垂直分布のほうも幅が広く、本州中部では海岸から亜高
山まで見られるとのこと。

この仲間の特徴は、葉のつけ根の托葉で、櫛の歯状に
細かく切れ込んでいる。
花期は3~5月。花期の草丈は5~15㎝。咲きはじめは地
上茎が目立たないが、次第に茎を斜上させ、花が終わ
る頃に伸びて高さ30㎝ほどになる。

花は直径1.5~2.5㎝でふつう淡紫色だが、空色に近い
ものや赤みの強いものなど、変異が多い。唇弁の距は
ふつう紅紫色を帯びて細い。側弁の基部は無毛。

花柄は、茎の葉のつけ根から出るものと、株の根元か
ら出るものがある。これは根元から花柄を出さないオオ
タチツボスミレ(大立坪菫)との識別のポイントのひと
つ。

花柄に毛がないものが典型とされるが、毛のある個体も
多い。
花期の葉は長さ2~4㎝のハート(心)形で先は尖る。
花の後、茎葉は長三角形になる傾向が強い。

個体数が多く、適応の幅も広いだけに、変異が多く、様々
なタイプが知られている。分布:日本全土。

タチツボスミレ(立坪菫)

2009年04月25日 | Weblog
北上市国見山のタチツボスミレ(立坪菫)
 2008年4月13日










2008年4月13日(日)、北上市稲瀬町にある極楽寺前無料休憩所&
トイレの所の駐車場から、展勝地に向けて車を走らせていたら、国
見山神社の鳥居がある所の土手にタチツボスミレ(立坪菫)が花を
咲かせていました。近くに駐車スペースがあったので、車をおりて
写真を撮ってきました。花の色は空色に近いものや赤味の強いもの
など、変化が多いとのこと。









タチツボスミレ(立坪菫)スミレ科 スミレ属
Viola grypoceras
スミレViola mandshuricaと並んで、日本を代表するスミレで、北海道から沖縄まで、また海岸近くの道ばたから亜高山まで、日本中たいていのところで見られる。

国外の分布は、台湾や済州島などの朝鮮半島周辺の島にわずかに知られるだけで、日本特産同然といわれていたが、最近の中国の文献では、中国本土にもかなり分布していることが明らかになった。分布の中心は日本列島本土で、沖縄では少なく、本土からの帰化品ではないかといわれている。また、北海道の北部もあまり多くない。

環境への適応の幅は広く、日当たりのよい草地や落葉樹林の下、林縁はもちろん、植林された杉林の下のような所でも、少し日が入ればよく花を咲かせる。垂直分布のほうも幅が広く、本州中部では海岸から亜高山まで見られる。

この仲間の特徴は托葉で、クシ(櫛)の歯状の深い切れ込みがある。花期の草丈は2~15cm。咲きはじめは地上茎が目立たないが、次第に茎を斜上させる。
花は直径1.5~2cmで淡紫色。唇弁の距はふつう紫色を帯びる。花柄は、茎の葉のつけ根から出るものと、株の根元から出るものがある。これは根元から花柄を出さないオオタチツボスミレとの識別のポイントのひとつ。花柄に毛がないものが典型とされるが、毛のある個体も多い。花期の葉は長さ2~4cmの心形。花のあと茎葉は長三角形になる傾向が強い。個体数が多く、適応の幅も広いだけに、変異が多く、さまざまなタイプが知られている。花期:2~5月。分布:日本全土
[山と渓谷社発行、山渓ハンディ図鑑6「増補改訂・日本のスミレ」(写真・解説/
いがりまさし)より]