2010年12月17日(金)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の本館・管理棟の近くにある「研修温室」に展示されていた鉢植えのヒメモンステラが、羽状に切れ込んだ独特の葉を広げていました。
サトイモ科 Araceae:熱帯の湿潤な地帯を中心に160属2960種ほどが分布する。すべて草本性の単子葉植物で特徴的な葉の形態、乳細胞や乳管や厚膜細胞の有無のような組織の特徴、多様な花の形態をもち、最も多形的な分化を遂げている。一部の属以外は、仏炎苞に包まれた肉穂(にくすい)花序に密集して花をつける。
サトイモ、ヤウティア、キルトスペルマ、インドクワズイモなどが食用とされ、多くの温室観葉植物が栽培されている。ショウブ(アコルス)属Acorus、アロカシア(クワズイモ)属alocasia、アンスリウム(ベニウチワ)属Anthurium、テンナンショウ(アリサエマ)属Arisaema、カラディウム(ハイモ)属Caladium、ディフェンバキア(シロガスリソウ)属Dieffenbachia、ポトス(エピプレムヌム)属Epipremnum、ミズバショウ(リシチトン)属Lysichiton、モンステラ(ホウライショウ)属Monstera、フィロデンドロン属Philodendron、スパティフィルム属Spathiphyllum、オランダカイウ(ザンテデスチア)属Zantedeschia、アグラオネマ属aglaonema、シンゴニウム属Syngoniumなどがある。
サトイモ科 モンステラ(ホウライショウ)属 Monstera:アメリカの熱帯地域に30種ほどが分布する常緑の多年草。茎はやや木質で、蔓性または半蔓性。節から気根を出し、他物によじ登る。葉は2列に互生し、葉身ははじめ卵形から心臓形で全縁。成熟して大型になると葉が羽状に深く裂けたり、側脈間の中間部に穴が開いたりする。肉穂花序を包む仏炎苞は卵形から長卵形、ボート状で開花後脱落する。花序の基部には不稔花があるが、ほかは稔性の両性花で花被を欠く。子房は2室で各室に2個の胚珠がある。種子は大型。胚乳がなく、養分は発達した子葉に蓄えられる。葉を観賞するものだが、果実が食用になるものもある
属名は、ラテン語のモンストルム(怪物)に由来するといわれ、その独特の葉と、沢山の気根を長く垂らす不思議な姿とに因んでいるとされる。なお、園芸上で「モンステラ」といった場合、モンステラ・デリキオーサ(デリシオーサ)、あるいはモンステラ・アダンソニーを指す。
ヒメモンステラ/モンステラ・アダンソニー サトイモ科 モンステラ(ホウライショウ)属 Monstera adansonii
熱帯アメリカ原産で、葉は濃緑色で羽状に切れ込みが入るが、幼葉には切れ込みが入らない。また、葉ははっきりとした左右鮒相称となる。ヒメモンステラとも呼ばれている。
栽培管理:置き場所:夏は40%ほど遮光した場所に置く。秋から春の間は、窓際など室内の明るい場所に置く。水やり:5~9月には鉢土が乾いたら毎日でもたっぷりと与える。秋からやや控えめにし、冬は乾燥気味に管理する。越冬温度は5~8℃。肥料:多肥を避け、5~9月の間に、2ケ月に1回、薄い液肥を与える。病害虫:乾燥期には葉裏に葉水を与え、ハダニの発生を予防する。増殖:挿し木。
[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・観葉植物」&同「山渓カラー名鑑・園芸植物」&誠文堂新光社発行、日本インドア・グリーン協会編「熱帯花木と観葉植物図鑑」&池田書店発行「観葉植物事典(土橋 豊・監修)」より]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=33088223&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:道の駅「黒崎」・新潟ふるさと村「グリーンハウス」のヒメモンステラ]
http://www.saisyokukenbi.jp/howtoraise/himemon_pe.html [モンステラ(ヒメモンステラ、ミニマ)]
http://www.bloom-s.net/kanri/himemonsu.htm [ヒメモンステラ]
http://www.yamaen.co.jp/plantsguide/pb-info-sim.asp?kensakumoji=1084 [ヒメモンステラ:観葉植物:植物図鑑 育て方]
http://www.yasashi.info/mo_00005g.htm [モンステラの育て方:ヤサシイエンゲイ]
http://www.monstera.jp/mania/encyclopedia/kind.htm [モンステラの種類]
http://www.bloom-s.co.jp/shopping/kanyou/monsu55.html [ブルーミングスケープ:ヒメモンステラ]