peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市東山町松川のオオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)

2011年02月06日 | 植物図鑑

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2011年2月4日(金)、一関市営松川住宅(一関市東山町松川字台148-1)に居住する知人を訪ねました。この日は「立春」、(暦の上で春に入る日)、朝からとても暖かな日でした。知人の家の近くの日だまりに生えているオオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)が、ルリ色(コバルトブルー)の花を咲かせていました。

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オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢) ゴマノハグサ科 クワガタソウ属 Veronica persica

ユーラシア、アフリカ原産の2年草。日本には明治時代中期に入り、日本各地に広く分布。日当たりのいい田の畔道や道端の空き地、あるいは川沿いの土手など、人が住む近辺でよく見かける。根元近くで枝分かれした茎は、それ以上には分岐しないで、茎を伸ばして横に大きく拡がる。茎の長さ10~40㎝。葉はほとんどが互生し、長さ7~18㎜の円形~卵状広楕円形で、縁には浅く丸みのある鋸歯がある。短いながら葉柄がある。

3~5月、上部の葉のつけ根に直径8㎜ほどのルリ色の花をつける。花を正面から見ると、コバルトブルーの花びらが4弁に分かれているように見えるが、背後は1つにつながっている。花の後方に緑色のガク(萼)があり、4つに切れていて、ガクの中央に長い柄がついている。花の真ん中には、雌しべが1つ、雄しべが2つある。

花後になる果実は中央が凹み、雄犬の陰嚢(いんのう)に似る。大きさは幅が6~7㎜。イヌノフグリより平たい。

仲間:「オオイヌノフグリ」Veronicadidyma var.lilacinaは、在来種のイヌノフグリ(犬の陰嚢)という名前に基づいていている。花の色はピンク色。江戸時代中期の本「物品識名(ぶっぴんしきめい)」や「草木図説」に登場する。花の後にできる実の形をよく見ると、雄犬の陰嚢(いんのう)に似ている。陰嚢を「ふぐり」と言っていたので、そのような変な名前がついている。

明治の中頃になると、ヨーロッパ原産のタチイヌノフグリ(立犬の陰嚢)Veronica arvensisが登場する。これは、イヌノフグリによく似ているが、花が青紫色で小さく、茎が立ち上がる。数年後、ヨーロッパ原産のオオイヌノフグリVeronica persicaが登場した。これはコバルトブルーの花で、やはり、イヌノフグリやタチイヌノフグリに良く似ている。タチイヌノフグリに比べて花が大きいということで、オオイヌノフグリという名前がついたという。いずれも似ているが、花の大きさ、色、立ち上がっているか否かで見分ける。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「山渓名前図鑑・野草の名前・春」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%AA%A5%AA%A5%A4%A5%CC%A5%CE%A5%D5%A5%B0%A5%EA [peaの植物図鑑:オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)]

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%8C%E3%83%8E%E3%83%95%E3%82%B0%E3%83%AA [オオイヌノフグリ(ウィキペディア)]

http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/sympetalae/scrophulariaceae/ooinunofuguri/ooinunofuguri.htm [オオイヌノフグリ]

http://www.sunfield.ne.jp/~oshima/ccd/haru7.html [ちょっとエッチなオオイヌノフグリ]

http://rokkoflower.cool.ne.jp/souhon/sub704.html [六甲山系の草本図鑑:オオイヌノフグリ]

http://www.mitomori.co.jp/hanazukan/hanazukan2.4.84ohoinu.html [オオイヌノフグリ]

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/ooinunofuguri.html [オオイヌノフグリ(大犬のふぐり)]


一関市東山町松川のカナメモチ(要黐)

2011年02月06日 | 植物図鑑

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2011年2月4日(金)、一関市営松川住宅(一関市東山町松川字台148-1)に居住している知人を訪問しました。垣根として植栽されているカナメモチ(要黐)が、真っ赤に色づいていました。

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バラ科 カナメモチ(フォティニア)属 Photinia:アジア東部や南東部、アメリカ合衆国西部に60種ほど落葉、常緑低木、高木が分布する。

カナメモチ(要黐) バラ科 カナメモチ(フォティニア)属 Photinia glabra 春の新芽が赤いのでアカメモチ(赤芽黐)とも呼ばれる。日本原産の常緑小高木で、温暖な地方の山地、丘陵などに自生するが、それほど多くはない。春の赤い若葉、5~6月に咲く白い花、秋の赤い果実と季節ごとに楽しめるので、むしろ街中で見かける方が多いかも知れない。高さは10mほどになり、生垣として普通に植えられている。刈り込みには強いが、湿った場所は不向き。葉は互生し、長さ5~10㎝の長楕円形~狭倒卵形で鋸歯があり、表面は光沢がある。材がかたく、扇子の要に使われたのが和名の由来とも言われている。

5~6月、直径1㎝ほどの白い小さな花が多数集まって咲く。雄しべは20.最近は茎葉が大型で新芽の色がよいオオバカナメモチ(大葉要黐)P.×fraseri(本種とオオカナメモチP.serratifoliaの雑種)の品種’レッド・ロビンcv.Red Robin(セイヨウカナメモチ)が世界的に普及している。まれに中国産の小高木になるオオカナメモチ(大要黐)も庭木として植えられる。

果実:直径5㎜ほどの球形で、庭が寂しくなった12月頃に赤く熟し、先端にゴマ粒のような黒い萼片の痕が残っている。栽培:繁殖は挿し木。分布:本州(東海地方以西)、四国、九州、中国南部、東南アジア。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&同「山渓ポケット図鑑1・春の花」&日本文芸社発行「葉・実・樹皮で確実にわかる樹木図鑑」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=33194413&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:カナメモチ(要黐)/アカメモチ(赤芽黐)]

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%A1%E3%83%A2%E3%83%81 [カナメモチ:ウィキペディア・フリー百科事典(Wikipedia)]

http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/rosaceae/kanamemochi/kanamemochi.htm [カナメモチ]

http://www.geocities.jp/greensv88/jumoku-zz-kanamemochi.htm [カナメモチ]

http://www.yasashi.info/ka_00041.htm [カナメモチとは:ヤサシイエンゲイ]

http://shinrin.cool.ne.jp/sub141.html [六甲山系の樹木図鑑:カナメモチ]

http://homepage.mac.com/n_yoshiyuki/hana/kanamemoti.html [カナメモチ]