2010年12月17日(金)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の「花の館」温室内の「北緯40度温室」に地植えされている’オレンジ・ジャイアント’と思われるゼラニウム(ベラルゴニウム)が花を咲かせていました。
フウロソウ科 Geraniaceae:11属750種ほどが世界中に分布する。多くは草本で、まれに低木のものがある。総状花序または散形花序をつけ、花は5弁で、果実も5裂する。果実は、裂ける時の勢いで種子を弾き飛ばす。温室で普通に栽培されるのは、ペラルゴニウム属と多肉植物のサルコカウロン属である。
フウロソウ科 ペラルゴニウム(テンジクアオイ)属 Pelargonium:南アフリカを中心に、マダガスカル、熱帯アフリカ、オーストラリアなどに約300種がある。花は花弁が5枚で、上方の2枚が大きく、下方が3枚の左右相称となり、花弁が5枚だがすべて同形で放射相称となるゼラニウム(フウロソウ)属と区別される。
形態は変化に富むが、乾燥地に適応したものが多い。葉や茎に独特の臭気を持つ種が多いが、香料として利用される種もある。園芸的には、野生種がそのまま利用される場合はほとんどなく、一般には、アイビーゼラニウム系、ゼラニウム系、グランディフロルム・ハイブリッド系の3つのグループが栽培されている。
ペラルゴニウム Pelargonium spp.:多く栽培されている種はクリスプムP.crispum、グランディフロールムP.grandiflorum、ホルトルムP.×hortorum、ペルタツムP.peltatumなどがある。現在栽培されている品種は、これらの交配品種が多く3000品種はある。大きく4グループに分けられている。
(1)ゼラニウム・ゾナル系(ホルトルム)P.zonale hybridsゼラニウムと呼ばれ、最も種類が多いといわれる。開花期は長く花色も豊富。
(2)夏咲きペラルゴニウム・リーガル系(グランディフロールム)…一般にペラルゴニウムと呼ばれ、夏に開花する系統。
(3)ツタ葉ゼラニウム系(ペルタツム)P.pelutatum hybrids・・・ペルタツムP.peltatumを中心にラテリペスP.lateripesなどの交雑によって育成された品種群で、アイビーゼラニウムIvy geraniumとも呼ばれ、葉形がツタに似るやや蔓性の系統。
(4)香料ゼラニウム(クリスプム)やフラグランスP.flagrans(Fragrans group)など)・・・葉に強い香りをもつ種で、ハーブとして利用される。
栽培:ほとんどの種や品種は夏の高温多湿に弱く、腐りやすい欠点がある。また、耐寒性がないので寒地では温室内での栽培が必要。
ゼラニウム’オレンジ・ジャイアント’ フウロソウ科 ペラルゴニウム(テンジクアオイ)属 Pelargonium×hortorum cv.Orange Giant。
[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸品種」&同「山渓カラー名鑑・観葉植物」より]
http://blog.goo.ne.jp/catmomo2004/e/826f0d1b371c8b964d35b81f844946d1[オレンジ ジャイアント:もものお楽しみBOX]