2011年11月18日(金)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行きました。午前中に見学した本館(管理棟)の「展示室」には、様々なシクラメンなどが展示されていましたが、それらの中に’ビクトリア’cv.Victoriaという名のシクラメンがありました。
ビクトリアにも幾種類かあるようで、下記のWebサイトには、「ピンクビクトリア」「ビクトリア・ピエーノ」「カラフルビクトリア」」「ブリティッシュビクトリア」」「パープルビクトリア」「ファンシービクトリア」「ファイアープレイス」が紹介されています。
http://www.ysflower.jp/catalog/cat107/cat79/ [花カタログ:☆特集 2008年12月 シクラメン☆]下の画像のシクラメンは、ビクトリア ’ファンシービクトリア’によく似ていると思います。
シクラメン サクラソウ科 シクラメン属 Cyclamen:小アジアから地中海沿岸地域の森林地帯や礫地を中心に20種ほどが分布する多年草で、塊茎があり心臓形の葉を根出する。春咲きと秋咲き種がある。
属名はギリシャ語で「円、旋回」を意味し、花柄が受精後螺旋(らせん)状に株元に巻き込むことによるといわれる。
現在の園芸品種の基になった野生種は、ペルシクムC.persicumといわれ、冬から春に咲き、芳香がある。種小名は「ペルシャ産(現イラン)」の意味だが、実際はギリシャ、トルコ、シリア、イスラエルなどに自生する。花柄は受精後も株元に巻き込まない。
シクラメン ’ヴィクトリア サクラソウ科 シクラメン属 Cyclamen cv.Victoria
シクラメンの園芸種。大輪系の普通種の中でも、根強い人気が続いている品種。白地に赤やピンクのフリンジ咲き。花の大きさは大輪。花びらの縁がフルフリに縮れ、赤やピンク色が付く。縮れ具合や色の出方は、一鉢づつそれぞれ多少差がある。
http://sayoko-hana.com/site2/cyclamen.html[シクラメン(ビクトリア)]
http://www.miyashikaen.com/shikuramen/bikutoria.html [シクラメン・ビクトリアの特徴と育て方(花とハーブの生産直売宮子花園=みやしかえん)]
http://www.kasyo-nobu.jp/page08-18.html[シクラメン・ビクトリア(花匠nobuオススメのシクラメンの販売)]
http://www.s-hoshino.com/f_photo/hana2/ha_485.html[ピンクのシクラメン「ビクトリア」]
http://store.shopping.yahoo.co.jp/hana-fiore/og-004.html[シクラメン「ビクトリア」(花・フォーレ)]
原種のペルシクムから育成された品種群を総称して「シクラメン」と呼んでいる。明治初期に導入され、カガリビバナ(篝火花)、ブタノマンジュウ(豚の饅頭)の名がつけられたが、今ではほとんど馴染みはない。
ヨーロッパでは18世紀初め頃から栽培が開始され、19世紀後半から品種改良が始められ、ドイツ、アメリカ、オランダを中心に現在までに多くの品種が育成されている。日本では、ごく近年まで’ボンファイヤー’cv.Bonfire、’サーモン・スカーレット’cv.Salmon Scarletが主要品種であったが、今は非常に多くの品種が生産されている。品種は時代と共に変わるが、’ヴィクトリア’のように20世紀初期の品種も栽培されている。(以下、省略)
管理:秋に播き翌年の秋から冬に開花するのが普通であるが、小輪系一代交雑品種では、春に播き11月には開花するほどに生長が速い。購入した鉢物はまず日光によく当てることが大切である。水のやり過ぎはいけないが、葉がしおれるほど乾かすのも良くない。水は鉢の周囲にやり、葉や花のつけ根にかけないように気をつける。咲き終わった花や枯葉は早めに抜き取り、軟腐病、炭疽病、灰色カビ病などの予防に努める。発病の初期にベンレート、マンネブダイセン、キャプタンなどを散布し、換気を図る。温度は8~10℃でよい。管理が良ければ3~4カ月も楽しめる。花後は涼しい風通しの良い場所で育てる。夏の高温多湿を嫌う。秋に植え替えをすると良い。
[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・観葉植物」より]