2011年11月18日(金)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行きました。午前中に見学した本館(管理棟)の「展示室」には、様々なシクラメンなどが展示されていましたが、それらの中に’セレナ・ウェーブミックス’という名のシクラメンがありました。
シクラメン ’セレナ・ウェーブミックス’ サクラソウ科 シクラメン属 Cyclamen percicum cv.
サクラソウ科 シクラメン属 Cyclamen:地中海沿岸から中近東にかけて、約19種が分布する塊茎をもつ多年草。
シクラメン Cyclamen persicum:葉は根出し、長柄をもつ心臓形または円形をなす。葉の表面は斑紋、葉縁には歯牙がある。花は長い花柄の頂部に単生そ、受精すると花柄が螺旋状に巻く。萼片は5、花冠は5裂、雄しべは花冠基部に合着し短い。雌しべは1で細い。果実は蒴果で、成熟すると先端から裂開する。園芸品種は、エーゲ海沿岸に分布する本種を起源としている。
新品種の育成は1731年にイギリスに導入され、大輪系の’ギガンテウム’cv.Giganteum(1830年)と’サーモン・クイーン’cv.Salmon Queen(1894年)が発表されてから急速に活発になり、1900年代初めには様々な花形をした品種が発表され、今日の品種の基礎が築かれた。現在では、ほとんどの品種がF1化されている。また種子繁殖が行われているために、一部の品種では形質の変異が問題となり、組織培養苗で扱われている。
同属のコウムC.coum、ヘデリフォリウムC.hederifolium、ミラビルC.mirabile、アフリカナムC.africanum、シプリウムC.cyprium、レパンダムC.repandumなど、原種そのものが山草的に栽培される場合もある。
園芸品種には、中輪から大輪の普通種と小輪のミニ種とがあり、育成者の命名により、タス系、パステル系、作曲家シリーズ、ピッコロ系など多くの系統がある。
栽培:一般の栽培では、10月から2、3月に播種し、鉢替えを繰返して秋から冬に咲かせる。夏の高温には弱いため、高冷地で避暑する(山あげ栽培)場合もある。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/d/20101221 [peaの植物図鑑:岩手県立花きセンターのシクラメン各種・その1(2010年12月)]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/d/20111119 [peaの植物図鑑:岩手県立花きセンターのシクラメン「セレナ ウェーブMix」(2011年11月)]
http://www.sumika-agrotech.com/flower/cyclamen23.pdf [セレナウェーブシリーズ]
http://iris.toyoake.or.jp/catalog/item/9984/ [豊明花き 商品カタログ:商品詳細 シクラメン’セレナウェーブ’(シリーズ)]
http://item.rakuten.co.jp/hanaichi8787/10001196/ [楽天市場:岩手産シクラメン セレナウェーブ・5号鉢]