2014年8月7日(木)、東山公民館(館長・鈴木勝市)、田河津公民館、松川公民館、石と賢治のミュージアム:主催の「昭和26年度 東山ふるさと歴史講座」の第4回(一関市の研修バスと徒歩による現地学習)”歩いてみよう今泉街道~長坂宿から摺沢宿へ”(9:00~15:00時)が行われました。講師は東山支所教育文化課 畠山篤雄氏。
http://map.goo.ne.jp/map.php?MAP=E141.19.56.390N38.59.28.570&ZM=9&W=0
(その7)一関市大東町摺沢の摺沢公民館/大船渡線摺沢駅をバスに乗って出発し、「摺沢宿」を目指します。摺沢駅から南側に200mほど進んだ所で旧・県道(現・135号線)に突き当ります。この道が「旧・今泉街道」と重なっているそうで、そのまま東進して大船渡線の踏切を横断します。この踏切から100mほどで「摺沢宿」に到着です。
(下)旧・今泉街道は、下の地図の赤い線のように通っていたそうです。
、①境界(長坂と摺沢)、②渡船碑、③雲南田の庚申碑、④雲南神社、⑤礼田の庚申碑、、⑥観音堂、⑦宿駅(摺沢駅)、⑧高建寺、⑨地蔵(高建寺)、⑩供養碑(高建寺)、⑪八丁館、⑫五輪塔、⑬但馬崎の古碑(群)、⑭八幡神社、⑮八幡神社境内の古碑(群)。
(上と下)大船渡線の踏切から50mほど東側にある小原書店。講師の畠山さんの説明を聞く一行。
(上と下)現在の県道135号線が「今泉街道」と呼ばれていたわけですが、旧・県道はこの道(摺沢郵便局の前)を東北側に進み「八幡前」交差点で国道343号線に合流しています。現在は「国道343号線」が「今泉街道」と呼ばれています。
(上と下5つ)「岩手銀行摺沢支店」前で、講師の畠山さんが、住宅地図を切り貼りした特製地図を広げて説明してくださいました。
この周辺の「旧・今泉街道」(旧道)について、岩手県教育委員会発行の「岩手県文化財調査報告書 第41集・今泉街道」(昭和55年3月31日発行)の(6)流矢~八幡前の項には下記の通り記載されています。
”摺沢の市街地に入った旧道はほぼ町道と重なって東進し、大船渡線路を横切った辺りから、国道343号線と線路の中間を東南に進んで摺沢宿に至る。ここは天正年間に本宿から引町して成立したものといわれ、寛永検地当時は24戸、その後享保年中に新町を足町し、安永4年(1775)には「町住居五拾九軒」となった。幕末の天保頃になると、約500m北に離れた石蔵(石倉)に引町を願い出たが許可されなかったようである。摺沢村(大東町)の「安永風土記」には、次のように記載されている。
1.摺沢町宿場ニ御座候ニ付、町名丁数当所?諸所江之宿次里数共ニ、左ニ御書上仕候事 1.本町 壱丁廿間、1.町 壱丁卅五間
1.当郡松川町江 三里四丁廿間 1.本荷七拾弐文 1.軽尻四拾七文 1.賃夫卅六文
1.当郡築館町江二里八丁五間(以下、略)
1.当郡千厩町江二里拾丁四拾間(以下、略)
1.当郡長坂町江一里拾五丁 1.本荷三拾文 1.軽尻廿四文 1.賃夫拾八文
1.当郡猿沢町ヘ壱里卅丁卅八間(以下、略)
1.当郡大原町へ壱里廿丁 1.本荷四拾弐文 1.軽尻廿八文 1.賃夫廿壱文
1.当郡下折壁町へ四里廿二間(以下、略) 以上七ケ所、里数何も大道を以御書上仕候事
このように摺沢宿は、松川・築館」・千厩・長坂・猿沢・大原・下折壁の各宿駅への道(7筋)が分岐し、旧道における重要な宿駅であったと同時に、渋民・天狗田・曽慶・上奥玉・門崎・仏坂・濁沼・上折壁・長坂のうち生出の各村への村継の中心地でもあった。前記7筋の道のうち、松川・長坂・大原への道筋が旧道にあたる。そして摺沢宿の手前で直角に東北に折れる旧道は、八丁館大手門前の所で左にカーブして国道343号線と合流し、すぐ左手に分かれて曽慶川を横断して八幡前に向っている。
キク科 メランポディウム属 Melampodium:アメリカ南部の熱帯地方に約37種が分布する一年草または多年草。
メランポディウム キク科 メランポディウム属 Melampodium paludosum
熱帯アメリカ原産の非耐寒性春播き一年草。草丈は20~40㎝で、茎上部でよく分枝し、枝の先につく無数の黄色い小輪花と、明るい緑色の葉のコントラストが美しい草花。頭花は径3㎝ほど、舌状花は12枚ほどで、鮮黄色。筒状花も黄色。鉢物用であるが、近年、切り花用としても栽培されている。花期:6~10月。日なたでも多少の日陰でもよく育ち、高温多湿の日本の夏でも休まず咲き続けるので、花の少なくなる夏の花壇や寄せ植えで、とても重宝する。
栽培:なるべく日当たりと水はけのよい場所で育てる。一般には春に市販されるポット苗を購入するが、十分に暖かくなってからタネを直播きしても育てられる。咲き終わった枝を切り戻すと、長く咲き続ける。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&西東社発行「色・季節でひける花の事典820種(金田初代・文、金田洋一郎・写真)」より]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=38163060&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市大東町摺沢のメランポディウム 2011年8月25日(木)]
http://flower365.web.infoseek.co.jp/22/321.html [メランポディウム:365花撰]
http://www.greenecho.co.jp/zukan/ma/04meranpo.htm [グリーンエコー:こだわり植物図鑑:メランポディウム]
http://www.flowers-beauty.com/007_flowers/melampodium/melampodium_10.htm [メランポディウム]
(上と下9つ)国道456号線の両側に「摺沢宿」が並んでいたそうで、今でも店蔵や土蔵が多数残り、宿場町時代の名残を今に伝えています。平入りや妻入りの店蔵が混在し、切り妻造り妻入り2階建ての民家が連なっています。
http://matinami.o.oo7.jp/hokkaidou-tohoku/itinosek-surisawa.htm [一関市大東町摺沢の町並]
(上と下)旧「今泉街道」は、国道456号線のここで左手に折れて、曽慶川を横断して八幡前に向っているようです。