peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

室蓬カレッジ現代文学講座・第1回「藤沢周平のプロフィール」(その1) 2014年8月26日(火)

2014年08月28日 | 読書、本

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2014年8月26日(火)、一関市大東町渋民公民館(館長・伊藤朋広)主催の室蓬カレッジ「現代文学講座・日本を代表する時代小説を読む」の第1回(「藤沢周平のプロフィール」)大東町渋民集会センターで実施されたので妻と共に参加しました。講師は昨年に引き続き内田正好氏(一関市教育委員、盛岡大学非常勤講師、元・一関一高校長、川崎町在住)。

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第1回「藤沢周平のプロフィール」では、詳しく書き込まれた「藤沢周平年譜」(A3判3ページ)を見ながら、説明を聞きました。書物などで既に知っていることでも、いろいろな説明を聞くことで、更に理解が深まったような気がしました。特に、昭和17年(1942)から昭和40年(1965)頃までの苦労が、作品に色濃く反映されているように思いました。

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(下)「藤沢周平年譜」は、徳間書店発行「TOWN MOOK 藤沢周平と[海坂藩]を旅する」(2012年11月15日 初版発行)より

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藤沢周平の小説には、「海坂(うなさか)藩」という架空の、北国の小藩を舞台にしたものがある。これは「海坂もの」と呼ばれる。この舞台となる「海坂藩」は、藤沢周平の生まれ故郷、山形県の庄内地方をイメージしていると言われる。

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 この藩名は、昭和28年(1953)結核で手術を受け入院中、療養仲間の奨めで投句した静岡の俳誌「海坂(うなさか)」の俳誌名を拝借したとのこと。

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平凡社発行「別冊太陽・藤沢周平」2006年10月12日初版第1刷より

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(上)井上ひさし氏が藤沢周平の傑作『蝉しぐれ』を読みながら描いたという海坂(うなさか)藩・城下図。井上ひさし氏は藤沢周平氏と同じ山形県出身で、文学賞の選考委員(オール読物新人賞、直木賞、山本周五郎文学賞、朝日新人文学賞)に共に名を連ねていた。そうした縁から、藤沢の葬儀では弔辞を捧げ、雑誌に追悼文も寄せています。

(下)この日の最後に藤沢周平氏の一人娘で、結婚して遠藤姓に変わった遠藤展子さんの「父・藤沢周平との暮し」という文章を講師の内田先生が読んでくださいました。

また、この文庫版のために書いた児玉清さん(俳優・タレント・司会者・作家・学習院大学ドイツ文学部卒業)の「解説」もお読みいただきました。とても素晴らしい文章で共感しました。このほかに実弟の小菅繁治さんの「兄・藤沢周平」という本の一部もプリントされていましたが、時間がなくて読まれませんでした。(私は既にこの本を買って読んでいました)。

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