peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

2008年のヤマツツジ(山躑躅)

2008年04月30日 | Weblog
奥州市「大師山森林公園」のヤマツツジ(山躑躅)
2008年4月28日








2008年4月28日(月)、奥州市水沢区黒石にある大師山森林公園に行
って来ました。キャンプ場とバンガローがある山の中腹のヤマツツジ
(山躑躅)が咲き始めていました。他の所にあったヤマツツジは、蕾
は膨らんでいたものの、未だほとんどが咲いていませんでした。





ヤマツツジ(山躑躅)の狂い咲き?
2007年11月5日


2007年11月5日(月)、一関市東山町長坂の「長坂
第2行政区」内を歩いていたら、民家の高い木塀の上
から「ヤマツツジ(山躑躅)」と思われる赤い花が
見えました。
ツツジは、この季節しばしば「狂い咲き」すること
がありますが、これだけ沢山花をつけたのは珍しいと
思います。



我が家の庭のつつじ(躑躅)「狂い咲き」?
 2007年11月8日


ヤマツツジ(山躑躅)が季節はずれの花を咲かせていると
思っていたら、我が家の庭のつつじ(躑躅)も2~3輪花を
つけていました。

ヤマツツジ(山躑躅)ツツジ科ツツジ属
Rhododendron kaempferi
山地や原野の日当たりのよい所に生える半落葉性低木で高さは1~4
mになる。茎は直立、時に根元から何本も出て株立ちし、よく分枝し
て横に広がる。若枝や葉柄にはかたい毛が多い。
葉は春に出るものと夏に出るものがあり、形は変化が多い。葉は互
生し、春葉は花後に出て、葉身は長さ2~5cmの楕円形~卵形で、先は
短く尖り、両面に褐色の粗い毛がある。夏秋葉は春葉より小さく葉身
は1~2cmの倒披針形ないし倒披針状長楕円形で冬を越す。
4~6月、枝先に散形状に直径3~5cmの漏斗状の花を2~3個開く。花の
色はふつう朱赤色だが、変化が多い。花冠は中ほどまで5裂し、上部の
内側に濃紅色の斑点がある。雄しべ5本、雌しべ1本。果実は果、長
卵形で長さ6~8㎜、褐色の長毛が密生する。
観賞用に広く植栽され、多くの園芸品種が作り出されている。
分布:北海道(南部)、本州、四国、九州

岩手県では山地や丘陵地のコナラ・クリ林、アカマツ林の林床に普通
に生育し、また日当たりのよい原野などにも見られる。稀に花冠が白
いものもある。
[以上、岩手日報社発行「岩手の樹木百科」(岩手大学教授・菅原亀悦編著)ほか]

ヤマツツジ(山躑躅)

2008年04月30日 | Weblog
一関市川崎町のヤマツツジ(山躑躅)
 2007年5月13日




2007年5/13(日)、岩手県緑化推進委員会主催の「ふるさとの
巨樹・名木観察会」で、最初に訪れた一関市川崎町薄衣(うすぎ
ぬ)の「笠松(見越しの松)」のそばに「ヤマツツジ(山躑躅)」
が咲いていました。咲き始めたばかりで、沢山の蕾がついていました。







ヤマツツジ(山躑躅)ツツジ科 ツツジ属
 Rhodondron kaempferi
各地の丘陵や山野に生える半落葉低木。高さは1~4mになり、
若枝や葉柄にはかたい毛が多い。葉は春に出るものと夏に出る
ものがあり、形は変化が多い。春葉は長さ2~5cmの楕円形~卵形、
夏葉は小さく長さ1~2cm(冬を越す)。葉は両面とも褐色の毛
がある。

4~6月、枝先に直径3~5cmの漏斗状で上部が5裂した花を2~3
個開く。花の色はふつう朱赤色だが、朱赤~紅紫色まであって
変化が多い。雄しべは5個。 分布:北海道、本州、四国、九州

ムラサキケマン(紫華鬘)/ヤブケマン(藪華鬘)

2008年04月30日 | Weblog
一関市東山町のムラサキケマン(紫華鬘) 2008年4月28日





2008年4月28日(月)、国道343号線の道端(一関市東山町田河津字夏山)
でムラサキケマン(紫華鬘)が、紅紫色の花を多数咲かせていました。







ムラサキケマン(紫華鬘)/ヤブケマン(藪華鬘)
ケシ科 キケマン属 Corydalis incisa
ヤブケマン(藪華鬘)ともいう。平地から山麓の道ばたや林の縁などに
生える越年草(二年草)。全体に柔らかく、高さは20~50㎝になる。葉
は長い柄があり、セリの葉のように羽状に何回も細かく切れ込む。
4~6月、紅紫色の花を多数開く。花は長さ1~2㎝の筒状で、先は唇状に
開き、基部は袋状の距になって後ろに突き出ている。果実は長さ2㎝ほど
の長楕円形で、熟すとはじけ、光沢のある黒い種子をはじき飛ばす。
分布:日本全土

ムラサキケマン(ケシ科)澤口たまみ
ケマンとは、寺院でお堂を飾るのに使われる華鬘(けまん)のこと。
岩手では、中尊寺に伝わる金銅製のものが国宝に指定されているが、
もともとは本当の草花をお堂に飾ったのが始まりという。
さて、ムラサキケマンは、ウスバシロチョウの食草となっている。
虫の好きな人間にとって、春の野原をフワフワと舞うウスバシロチ
ョウは、憧れの対象だが、幸いなことに今のところ、それほど数少
ない蝶ではない。

それと言うのも、食草であるムラサキケマンが、最近の自然環境の
変化に耐えて、あちこちで生き残っているからである。虫と植物の
関係は深い。ある植物が、自然破壊によって姿を消してしまうと、そ
れをエサにしている多くの虫たちも、滅びの道をたどる。
[以上、岩手日報社発行「岩手の野草百科」(澤口たまみ著)ほかより]

ミヤマキケマン(深山黄華鬘)

2008年04月29日 | Weblog
一関市東山町のミヤマキケマン(深山黄華鬘)
 2008年4月28日







2008年4月28日(月)、国道343号線の道端(一関市東山町田河津
(たこうず)字夏山に属する所で、ミヤマキケマン(深山黄華鬘)
が黄色い花を咲かせていました。「ミヤマ(深山)」の名が付いて
いますが、高い山には見られないそうで、里山の少し高い所によく
生えています。











ミヤマキケマン(深山黄華鬘)ケシ科 ケシ属
Corydalis pallida var.tenuis
山地の日当たりのよい崩壊地や谷川の礫地、林の縁などに生える越年草
(二年草)。茎は1株から多数が出て大株になる。茎は多肉質で高さは20
~50㎝になる。葉は長い柄があり、2回羽状に細かく切れ込み、裂片はさ
らに羽状に裂ける。葉の色は白い粉をふいたような緑色や赤味を帯びるも
のなどがある。草全体が柔らかい。

4~5月、花は黄色で多数が総状花序につき、花は長さ2~2.5㎝の筒状で、
先は唇状に開き、基部は袋状になって後ろに突き出ている。花弁は4枚、
上下の2片は大きく唇形に開き、上側の花弁の基は長く距になる。雄しべ
は6本で2体に分かれる。果実は果で、長さ2~3㎝になり、細く数珠状に
くびれる。種子は黒色で、表面に細かい突起がある。
分布:本州(近畿地方以北)
なお、深山の名がついているが、高い山には見られない。
[以上、家の光協会発行「原色・続山野草」(久保田秀夫・会田民雄著)ほか]

ニョイスミレ(如意菫)/ツボスミレ(坪菫)

2008年04月29日 | Weblog
奥州市水沢区「大師山森林公園」のニョイスミレ(如意菫)
/ツボスミレ(坪菫) 2008年4月28日











2008年4月28日(月)、奥州市水沢区黒石(黒石)にある大師山森林
公園に行ってきました。公園案内図にある「駐車場」→「大師山荘」


→「水辺の道」

→「あじさいの道」

→「健康の道」→「若人の道Ⅰ」と歩いて「大師山荘」の所に戻りま
した。結局歩いたのは、ほんの一部にすぎませんでした。




平泉町「柳之御所跡」のニョイスミレ(如意菫)
/ツボスミレ(坪菫) 2006年5月3日






2006年5/3(水)、平泉町の柳之御所跡で「ニョイスミレ(如意菫)
/ツボスミレ(坪菫)」が咲いているのを見つけました。大きな群落
をつくっていました。






ニョイスミレ(如意菫)/ツボスミレ(坪菫)
スミレ科 スミレ属 Viola verecunda
日本では南西諸島を除いてほぼ全国に分布しており、国外でも東アジ
アに広く自生しているという。和名の「如意」は、葉が仏具の如意に
似ることによるが、「坪」は庭を意味する。

田の畔などの日当たりの良い所から沢沿いの林の中まで、少し湿り気
のある所なら至る所で見られ、特に雪国では勢いがいいという。

茎を斜め上に伸ばし、草丈は5~25cmになる。茎や葉は柔らかくみずみ
ずしい。葉は互生し長さ1~4cmの心形~腎形で、裏が紫色を帯びるもの
が多い。

花期は4~6月。花は白色で、直径1cm前後と小さく、唇弁には緻密な赤
紫色の筋模様があり、側弁の基部には毛がある。距は白色~淡緑色で短
くて球形に近い。花柱は上部が少し左右に張り出す。

葉が三日月形の変種「アギスミレ」というものもあるという。