WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

「ペダリング」と「天ぷら」

2012-02-03 | アーティスト魂






昨日、とある生徒さんの、JーPOP系の曲のレッスンをしていたとき、
彼女の左手ベースの弾き方がなんだかもわもわしてて、パンチが足りない、さて何をどうすれば解決するのだろう…
ってことになって、
「ちょっとやらせてみて~」といって、自分で弾いてみました。
ベースを刻むときの1泊目の指のアタックが弱いからかと思って、自分でも、弾きながらどうやって打鍵してるかを意識してみたのだけれど、
打鍵の仕方だけではなくて、これはペダリングの問題ということがわかりました。
右足で踏む「ダンパーペダル」。(踏むと音が延びるヤツね)
このビミョーな踏み方、切り方によって、ベースのリズム感、ドライヴ感というものを作り出していたのでありました。
自分ではそんなこと全く意識してなくて、自分の出す音を聴きながら無意識に右足を動かしているのです。
なるほど、これも一種の「職人の技」なのか!?

彼女は、「初心者」の域ではもはやなく、私としては、趣味で楽しく自分の好きな曲を弾き歌いしたい彼女にも、
さらにもう一歩グレードの高い演奏で、音楽をもっと楽しんでほしいと思っているのです。


またある生徒さんには、大変僭越なのですが、JAZZのコードや、アレンジ、奏法など、私のできる範囲でお伝えしているのですが(教えてるとはとてもいえない(^_^;) )
私よりも断然譜読みの得意な彼女、しかし彼女の弾き方は、まな板の上で大根を「スコンスコン!」と切るようで、とっても歯切れが良くて、なんでもかんでもマーチ♪みたいになっちゃう。
これを「縦ノリ」といい、JAZZYな、リズムのwave(横揺れ?)を楽しむような感じを「横ノリ」といいます。(業界用語)
私は、JAZZの4ビートの横ノリは、自分でも超苦手意識があるのだ。
クラシック出身のネックともいわれる(-_-;)
私としては、理屈ではわかる…しかし、自分の身体に「4ビート」ってのが定着していないのだ~~( ̄□ ̄;)!!
それをどうやって伝えたらいいのか!?!?
これも、手首の使い方とかいろいろ伝えたんだけども、やっぱりペダリングの技術は不可欠ってことに。


こうして、いろんな生徒さんのレッスンをしてると、自分で演奏するのとは全然違う、とても楽しく、おもしろい発見がたくさんあります。
「さて、どうする!?!?」
これが「指導者」(エラソでごめんなさい)としての真骨頂なのだろうな。
私も、かれこれ30年音楽を指導しているので、「ぺーぺー」とか「中堅」とかではなく、「ベテラン」の域です。(年季的には)
だけどピアノは練習しなくてヘタだし、名刺には「Piano & Vocal TAKAMI」とかって書いてながら、LIVEでピアノを弾くのは逃げ出したくなるほどヤなのだ(^_^;)


そんな私が30年の指導者キャリアで、何を誇れるのか。自信をもってできるのか。

ソレはもう、即答できます。

◆生徒さんの希望に応じたマイペース、臨機応変のレッスン
◆家で練習できなくても、レッスンさえ続けてれば必ず上達する実績めっちゃアリ
◆アナタの演りたい曲をアナタのレベルにアレンジしてレッスンいたします
◆声楽はもちろん専門分野なので老若男女OK、ポップスOK。受験もOK♪

そしてさらに、今年からは、

◆発表会ではバンドでアンサンブル体験ができますよ~


…こうやって書いてると、私って、結構…いやかなり、いい先生じゃん(^_^;)
こんなん、広報誌に掲載しようかしらん??


巷ではやはり、名門音大合格者やコンクール受賞者を多数排出する先生が「いい先生」と言われる。
ステイタスはクラシック音楽の世界では重要で、どこの大学を卒業し、誰に師事し、どんなコンクールで入賞したか…というのが音楽家のプロフィールになる。

私は今「バンド活動」をしてますので、そのような世界とは遠く隔たりを感じています。
私は、出身大学やちょこっとした受賞歴などは、バンド活動においてこれからも書くつもりはありません。
私の音楽仲間は、全員音大出身ではないし、10代後半から楽器に触れ、音楽を始めた人たちです。
そして、40~60代になってなおずっとこれからも一生音楽を続けていこうとしている人たちなのです。
私は、音楽のレッスンを通してきっかけを与えてあげて、そういう人を育てられる教師になりたいと思っています。
音楽の演奏は専門家だけのものではないのです。



でっ。閑話休題。


「セルフうどん天ぷら担当日記」

昨日、案の定、「ゲソ」と「かき揚げ」、大失敗しました。半分近くが商品になりませんでした。
失敗の原因は自分でも解明できたのですが、店長に「大失敗してしまいました」と告げたところ、
「う~ん、大失敗ってことではないやろうけど、ほな、とりあえず商品にならなさそうなやつを分けといて」
と言われました。

だらだらど長くなるので、細かいことは省略です。

とにかく、この日の私の大失敗は、お店にとっても売り上げ減、経費の無駄…などなど、多大な迷惑をおかけしたハズなのですが、全くお咎めナシでした。
私の「かき揚げ」が失敗したので、スタッフFくんがその後急遽第2段の「ドロ」を作ることになり、
また別のスタッフNさんが「○○さん(本名)片付けはええから、Fくんは、天ぷらは(専門じゃないけど)結構ちゃんどできるから、今のうちによーくみといて。」

…こうやって、スタッフ一丸となって、フォローしてくださるのです。

「失敗は当然、みんなでフォローするのが当然」

こんな雰囲気があたたかく、ありがたく、「あすなろう」的心境になるってもんです。
「みなさま、本当にありがとうございます」という気持ちは、自分が向上することで表すしかないのです。


そんでもって、私が天ぷらを無心に揚げられるようになるには、「ペダリング」が身体で無意識にできるのと、きっと同じことなんだ…
「楽器と一体になる」ほどに、素材と「ドロ」と一体になる…??っていったいどんなことなのか、まだまだ道は遠いけど~~~



私は、なんどもしつこいですが、ピアノを弾くのは苦手なのです。
でもそれは、既成の楽譜の譜読みなのであって、思うままに1日中ピアノを自由に弾いていいといわれたら、
それはもう至福…なのです。
もちろん、歌うほうがさらにもっと至福でありますが(*^_^*)

…なんとまとめたらよいのか…

この、「天ぷら」もきっと「ピアノ」と同じであろう、無心にカラダが動いて、音と戯れるような感覚。
そして、音楽講師として「教える」ことと、天ぷら担当として「教わる」こと。
これらは1本の縄に縒り合わさって繋がっていく。
こんなごちゃごちゃの日々の中でも、実はものすごく意義深い経験をしている自分が楽しい。

明日は土曜日。
またまた、むちゃくちゃな忙しさの中で、天ぷら、揚げまくります。




ところで!



明日より断舎離経過報告します。目標は3月末まで。
◆やった時間と場所
◆何リットルに何袋
は、最低アップすることにします。

他の記事は書けなくとも~~!!


Comments (2)
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