
画像提供:淳子ちゃん
10月に一緒に発表会をやった淳子先生から、昨日こんなメールをいただきました。
「こんにちは。雨ばかりで困ります(T_T)
実は、実家の買い手が決まり、12月初め頃には家の中を空っぽにしなければならなくなりました
今日片づけにいっ古い箱を開けたら、なななんと!タカミ直筆のイラスト&ポエムの色紙が出てきたよ~ん!」
以下略。
淳子先生は、私の高校時代の同級生。
この色紙は、私が彼女にきっと卒業記念とかなんかに贈ったものと思われます。
私も全然覚えていないし、彼女も、この色紙のサインを見て、私からのプレゼントだとわかったようで、全然憶えていなかった模様。
でも私、この詩とイラストを描いたことは、すっかり忘れてたけど、鮮明に思い出しました。
Gペンで描いた。てんてんてんてん…と、、、、
それをなぜ淳子ちゃんにあげたのかは全く憶えてないんだけど。
イラストは、高校時代大好きだった内田善美先生の作品の模写です。
私の中高大学時代は、「ベルばら」や「風と樹の詩」「綿の国星」「日出処の天子」などなど、少女マンガ全盛期で、他にも、今でも印象に残る作品がたくさんあったと思います。
そんな中で、私は、内田善美さんの、画家の作品のように細かく描かれた絵と哲学的?ストーリーがとても好きだった…ということを、淳子ちゃんからの添付ファイルの画像で、思い出しました。

最初「内田善美」先生…という名前すらも思い出せず、憶えていたのは「善」という名前の一部だけ。
どうしても思い出したくて、調べあげましたとも!!
そして、当時こんな詩を書いていたことも、すっかり忘れてたけど、鮮明に思い出しました。
いちお~ 記録としてここに詩も記しておきます。あしがらず。
しんしん しんしん
夜がふける
峠のむこうの楡の葉の
そよぐ彼方の村辺まで
しんしん闇はしみとおる
みるく流れる天上の
満天星のこぼれそな
遠い彼方のどうむまで
しんしん闇はしみとおる
闇のむこうに何がある
闇のむこうにひからびた
子どもの頃の夢がある
忘れ去られた愛がある
しんしん しんしん
夜がふける
とうの昔に世を捨てた
ひとり世捨ての枕辺に
しんしん闇はしみとおる
ひとり世捨ての心辺に
うらぶれ世捨ての心辺に
今読み返すと、決して素晴らしい作品とは思わないけど、
でも、10代の私が、こんな詩を書いて、イラストを添えて、お友達にプレゼントしてたんだ…っていうのが、胸がきゅぅんとなります。
淳子ちゃんも私も、忘れ去っていたのに、今、タイムカプセルが開けられて、
過去の…それもいちばん自分で暗黒時代と思いこんでいたときの封印が溶かれた感じ。
淳子ちゃんは、高校芸専時代、私の歌のピアノ伴奏をずっと担当してくれていましたが、
淳子ちゃんは、そのことさえ覚えていませんでした。
ピアノ科の人は1人で数人の声楽科の伴奏を担当します。
高校生の淳子ちゃんと私は、歌い手とピアニストの関係で、それ以上でも以下でもなく、お友達としての特別な交流もなかったと思います。
色紙のプレゼントは2年間ピアニストとして私の歌にお付き合いくださったお礼のつもり…ぐらいしか思い当たらない(^_^;)
でも、その淳子ちゃんと、今は同じレスナーとして、一緒に発表会をやり、これからもずっと音楽を介したお付き合いは続いていくのです。
稀有!ミラクル!
これも神さまのご計画なのか…と私は思っているのであります♪