WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

人生の果実

2023-01-21 | アーティスト魂




東京在住のguitarカッシーに、最近アレンジの相談しまくってます。
彼は、東京時代の「フラミンゴ」の最初からのメンバーで、超絶ギタリストでアレンジャーで、
私が音楽的に最も信頼している人です。

アレンジの相談は、別の方の作詞、私の作曲 合作なのですが、
譜面と私が弾き歌いしてるショボい音源を恥じらいながらカッシーに送りました。
そしたら「唱歌風」さらに「和風」自分の歴史にはないかもな~…と言われた。


「自分の歴史にはない」には超ウケまくったよ。
私だってこんな作曲、自分の歴史にはなかったよ。一緒につくろうよーカッシー

さらにこのたびの新曲のコードをチェックしてもらったところ、大変的確なアドバイスをいただき、すごくよかった。
「ここは別のコードにしたら?たとえば……」
うーんなるほどここのコードを変えるってことは、メロディーも変えなきゃだ。

以前、東京フラミンゴ時代、アレンジについて、
これでは全体にだらけるからメロディーを変えろと言われたことがあった。
え~~っ!もう曲は出来てんだよ。それにこの歌詞にそんな元気のいいメロディーはつけられない。
私は泣いて抗議したっけなー- でも結局言われたとおりメロディーを変えて、素敵に仕上がりました。それは NEXT DOOR



文章とは関係ありません ここのところ取り組んでた譜面


でっ、このたびは素直にコード変更に伴いメロディーも少し変えたら、すごくよくなった。
そして、まださらに膨らみそうな気がしてきた。

カッシーは音楽的に、私とは対極のところにいる人だと思う。
まあ簡単には「文系と理系」みたいなものか。同じものを見ていても視点が残酷なまでに違う。
それを認め合って仲良くしましょうね…的なものは、完成するまで全くない。
いや完成しても、なんだか融合みたく仲良くなるなんてことはないない。
カッシーも私も、自分のこととして考えている。「うん、あれはよかった」って、それぞれで思ってる。


文章とは関係ありません 最近の譜面生活



ところで私の年齢は、普通なら結婚30周年前後ぐらいで、お孫さんもいて、夫は定年退職して、悠々自適。そんな人生の果実を味わう世代だ。

普通でない人生を生きてきた私にとっての人生の果実は、どこまでも音楽だ。

SYOさんがいなくなっても、SYOさんが発掘してきて下さった人たちと一緒に音楽やってる。
SYOさんの形見だと私は感じています。
東京時代のメンバーもみんなずっと音楽を続けてて、ずっと音楽で繋がってる。

今年は、私にとってとても大切なLIVEが2つ決まりました。
あとひとつは、未定だけど「真打ライヴ」として、熟考中。ああー書いちゃった。


私はこれからの音楽生活をどうやって過ごしていくかを考えるのがとっても楽しい今日この頃。
ステージだけじゃなくて、教会の奏楽や賛美やサポートや、、、
そして、いつかは私も天に帰るときがくる。
その直前に私はどん身体になっているんだろう、、、
車椅子生活とか、介護施設とか、、、孤独死とか、、、

だけど、私がこのブログの自己紹介にも掲げている「生涯現役」というのは、死ぬまで歌うということです。
ステージに立って大勢に向かってじゃなく、ひとりの人に、その人が聞きたい歌を歌いたい。
そこが自分のステージと思う。だから「引退」はないのです。
そして、いよいよ本当にその時がきたら、さいごは神さまにむかって歌うよ。
これまでたくさん神さまから貰って歌ってきたのだから。
どれになるのか、、なんとなく楽しみ、、、


冒頭の画像は、最近読んだ「蜜蜂と遠雷」
ピアノコンサート小説…とでもいうか…
言葉で音楽を表現していて、それが私の琴線に触れまくり、涙ぐむ…から激泣きまで、
どんだけ泣きまくったことか。こんなの初めてでした。

またすぐ彼に会いたいので、またすぐ読み返します。



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