WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

音楽的…父の三回忌

2013-11-25 | キリスト教のこと




父が亡くなってからはや2年…

病院の付き添いをしていた時のことは、今でも、一昨日のことのように鮮明です。
だけど、父を思って悲しくて涙が出ることはありません。
父はきっと天国で、私たちを見守ってくれている…
楽しかった思い出だけが次々と湧き上がってくる…そんな3回忌でした。

父の菩提寺で、親族10人の、小ぢんまりとした法要でした。
葬儀のとき、あんなに大勢のダンス関係の方が弔問に訪れてくださり、お花で溢れかえる中、見送られた父も、2年も経てば忘れられていく…
ずっと忘れないでいるのは、一緒に遊んだ妹や、怒鳴られたりもしながら育ててもらった私たち子ども。
そして、無条件に可愛いがってもらった孫たちですね、、、


でも、パートナー、ヒロコさんにとっては、やっぱり、あの日のまま…
パートナーの死とは、本当に、自分の半分をもぎ取られてしまうようなものなんだろうなぁ…
ヒロコさんは、父が逝ってからずっとずっと、仏壇のお花やお水を取り替え、ご飯を供え、今でも一緒に暮らしているかのようです。

私も…いつかはそんな時がくるのかなと…まあそれはおいといて、、


さて。

私にとって、お経は音楽。
法要は、3ステージ、お線香のいい香りに包まれて、厳かで煌びやかで、非日常なコンサート、、
キリスト教でいえば、「グレゴリオ聖歌」ってとこかな。

お寺さん(讃岐の国では、お坊さん、住職さんを「お寺さん」といいます)の肉声が響き渡り、拍子木のような打楽器がリズムを沿え、
このまま突進すればトランス状態!!??…みたいな、、、

こんなこと思うのは、私だけでしょか…(-_-;)

最後の3ステージめは、みんなで一緒に斉唱のコーナーがあって
「帰命無量寿如来 南無不可思議光」…で始まる、ふつ~の勤行のヤツを唱えるのよ。
参列者には、歌本が配られ…

みんなで一斉にコレを唱えましょう…ってことなんだけど、誰も歌いません、、、
みなさま、歌詞を追うだけで、、、、
ダメじゃ~~ん、みんな、歌おうよぉ~~~!!!ヽ(`Δ´)ノ

お経って、一応、「歌本」によると、音程などなど、ざっくり決まりごとがあります。
ここは、ご導師さまのソロ、ここから合唱…とかね。
でっ、音の高低も歌本に記されている。
お寺さんの歌を聴きながら、歌本の記述を見ながら、なるほど、ここはこう歌うのか…と、記譜法をチェック、、


私、よう知っとるよ、この歌詞。
おばーちゃんが毎日仏壇で唱えてた。

みんなで高らかに合唱したかったなあ~~

お経は、各自、好きな高さで唱えられるってとこがスゴイんだわ。
西洋音楽の場合、「ラ」から始まる曲は、みんなで「ラ」とか、揃えなければならず、それぞれの曲にキィがあって、これは絶対!なんだけども、
お経は、「帰命無量寿如来 南無不可思議光」~~ってのは、キィってのはナシ。
それがなんとも荘厳な雰囲気で、会衆皆、好きな高さで唱える…けど、それが一丸となって、曼荼羅の世界をつくる…みたいな、、、

「帰命無量寿如来 南無不可思議光」の歌詞の意味は
「始めなく終わりのない永遠の時間の中で、どこまでも広がる世界の果てまでも、悩み苦しむ人々を見守り支えて(救いとって)くださる阿弥陀仏を、私は生涯(いのち)のよりどころとして生きてゆきます。」

やと! すごいや~~~ん、知っとんか~!弟よ(^_^;)
…つか、浄土真宗のみなさま!!

ちなみに、四国八十八箇所のお遍路さんが巡っているのは、真言宗のお寺です。
真言宗のお経は「般若心経」
時折、素晴らしい合唱に遭遇します。
これはこれで、また別途、記事かきます。


…でっ、
午後は、私の所属する教会関係。


クワイヤーチームの指揮やら、ストリートライブのバンドのリハやら。全部終わったのは20時過ぎ。
長~~い1日でした。

「ココではこのように盛り上がりましょう!高らかに歌いましょう~~!!!」
…っと、直にメンバーのみなさんに伝えて、音楽を作っていく。
殆ど素人さんで、私はこの人たちを牧師先生から…神さまから一任されたのだと感じる。
毎年のストリートライブ、私は「お手伝い」をさせていただいてました。
だんだん、私の役割は多くなってきたような気がしていましたが、
これからは、1人でも「神さまのことを、思い起こしてくれる」ための、私の割り当て…な気持ちで、真摯に敬虔に、しかし楽しく、やっていきたいです。

クリスマス前、クリスチャンは、それぞれの役割分担があり、ものすごく忙しい…
救い主、イエスさまの誕生を祝うためです。
カップルやファミリーで、スペシャルなディナー…とか、巷のクリスマスとは違いまくり。

教会でイエスさまの誕生をお祝いしたら、家に帰って泥のように寝る…だけ、、、、(^_^;)
私は、クリスチャンでもない時から、そんなクリスマスを数年やってきました、、、なんか、充足感あり、、、



音楽に宗教宗派の区別はないように思います。
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4 Comments

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Unknown (おゆき)
2013-11-25 06:55:23
もう三回忌なんですね。
お父様の付き添いをなさってた頃のこと
私も覚えてます。
楽しい思い出が浮かんでくる三回忌で良かった。
私は今週末墓参りに行く予定。
どっちのお父ちゃんも見守っていてね~(#^.^#)

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 (TAKAMI)
2013-11-25 09:37:46
♪おゆき
速攻コメントありがとう。
おゆきにとっても、お父様を見送った日々のこと、いつまでも昨日のことのようでしょうね。
「死」とはどんなことだろう…と、だんだん自分もいつかは必ず訪れることとして、考えるようになってきたよ。
考えても絶対わからないけど、この世では、「時間」やかたちあるものに縛られていて、
死後の世界があるとしたら、それは、ものすごく「縛り」のない、自在で、それこそが実在な世界なんだろうなあと…
返信する
Unknown (eowyn)
2013-11-25 09:51:24
私の実家は曹洞宗ですが、相方のほうは浄土真宗で、
はじめて相方のほうの葬儀に出たとき、みんなで歌った(そう!まさに歌!)ので驚きました。
それまで禅宗のお坊さんの一本調子(タンタンタン)のお経しか聞いたことがなくて、
音の高低っていうかちゃんとメロディがあって、
タータタンタン タンタッタターン♪って感じでみんなが真顔で歌っているのが、
可笑しくて可笑しくて、笑いをこらえるのが大変でした。(^_^;)
お経も、ふしがあったほうが覚えやすいとは思うけど、今でもちょっと笑ってしまいます。 ( *´艸`)
同じ浄土真宗でも、なにか違うのかな。
TAKAMIさんのお父様のときもみんなで歌ったら、お父様なお喜ばれたかもね。
次の法事のときはTAKAMIさんが率先して歌ったら?
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 (TAKAMI)
2013-11-25 10:45:51
♪eowynさま
とほほほほ…歌手としては、率先して歌うべきでした、、
一応ブツブツとは歌っていたのですけども、、、
つーか、我が弟、アンタもvocalなんやから歌えよヽ(`Δ´)ノ
私は子ども時代は浄土真宗しか知らず、祖母が毎日唱えていたので、かなりの部分を暗誦できます。
意味もさっぱりわからず、でもこんな生活習慣が受け継がれていく…って、なんかいいじゃない?
法要で、みんなで合唱するの、いいじゃ~ん♪♪
お経は自分で唱えてナンボのもん…と思います。
仏壇のお位牌に向かってお経のCD流すなんて、ヘンやろ??…てか、違うやろ、、
何十年も前のことですが、私の養父のお父さんがなくなったとき、お葬式は田舎の「本家」でとり行いました。
ご導師さまのほかに、3人ぐらい奏楽の方がいらして、めっちゃ音楽なお葬式だったのよ。よかったのよ~~
笛とか吹くんだよ~~~
その時から、「お経とは東洋音楽なのだ」と思っています。
お経の「ふし」がおもしろくて笑えるってのもいいじゃん。
みんな、それぞれ毎日仏壇に向かって、一人でお経を唱えているのを、法要なんかで、このときとばかり、皆で合唱するのって楽しくない!?!?
もっと生活にお経を!!と思うわよ。
浄土真宗、ガンバレ!!
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