「打田」の身欠き鰊を使った「鰊そば」は、予想範囲
の「鰊そば」だった。
但し、味付けが一般的なものより(松葉と比較しても)
濃くなく、そのまま食べても良いくらいの味付けで、
ちょっと小骨が気になったが、なかなか美味しいもの
ではあった。
この手の色物的そばの時は、薬味の葱とか目一杯使い
七味も使いと、どうしても駅蕎麦よりになってしまう
のは致し方ない。
大盛りで頼んだので、結構お腹一杯となった。
しばしお茶を飲みながら、主人と歓談。
話題はどうしても選挙関連。
「床屋政談」ならぬ「蕎麦屋政談」だ。
「結構大変でしょう」(私)
「まあ、近くだからね」(主人)
主人の近所から候補者が出ていて、どうしてもそのよ
しみで、いろいろ頼まれるのだ。
「しかし、相変わらずの風景だね」(私)
「お願いしますの連呼だけだからね」(主人)
「あと、地域のために頑張りますと」(私)
「何を頑張るのかね」(主人)
「そこが問題なのに」(私)
「うるさいだけだよ」(主人)
「それにしても、ああいう風にしないと本当に駄目な
ものかどうか」(私)
「具体的な政策も無いから、ああするしかないんじゃ
ないの」(主人)
「決め手がないんだよね、本当入れたい人が見つから
ないもの」(私)
「出てもらいたい人は出ないもんだからね」(主人)
「もうちょっと知的、美的に垢抜けた人がほしいんだ
けど」(私)
「そんな人、出るわけ無いよ」(主人)
そもそも、そういうセンスは、政治家にとって必要な
ものかどうか。
「旧来の発想しか出来ない人が殆どの現状を見ると、
どうしてもそういう資質を望んじゃうんだよね」(私)
「まあ、田舎でどっぷりの人ばかりだから」(主人)
「田舎どっぷりでも良いんだけど、視野が田舎どっぷ
りだから困るんだよね」(私)
「確かに、その世界しか知らないというのは感じるよ」
(主人)
「そのくせ、田舎の良さには無自覚」(私)
「都会的なものに惹かれると言うこと?」(主人)
「田舎の特徴だけど、基本的に都会に対する憧れがあ
るから、そういうもの、たとえば近代的ビルができる
とそれだけで大喜びで、目が足元に向いてないんだよ
ね」(私)
「ビルが出来ても廃墟になるだけなのにね」(主人)
「田舎の良さは自然環境、これしかない」(私)
「まあ、そればっかりでもないとは思うけど、大きな
要素だね」(主人)
「地元の人間ほど、その良さが分かってないというの
が一番の問題ですよ」(私)
「500メートル離れていたら車の世界だから」(主人)
つづく
の「鰊そば」だった。
但し、味付けが一般的なものより(松葉と比較しても)
濃くなく、そのまま食べても良いくらいの味付けで、
ちょっと小骨が気になったが、なかなか美味しいもの
ではあった。
この手の色物的そばの時は、薬味の葱とか目一杯使い
七味も使いと、どうしても駅蕎麦よりになってしまう
のは致し方ない。
大盛りで頼んだので、結構お腹一杯となった。
しばしお茶を飲みながら、主人と歓談。
話題はどうしても選挙関連。
「床屋政談」ならぬ「蕎麦屋政談」だ。
「結構大変でしょう」(私)
「まあ、近くだからね」(主人)
主人の近所から候補者が出ていて、どうしてもそのよ
しみで、いろいろ頼まれるのだ。
「しかし、相変わらずの風景だね」(私)
「お願いしますの連呼だけだからね」(主人)
「あと、地域のために頑張りますと」(私)
「何を頑張るのかね」(主人)
「そこが問題なのに」(私)
「うるさいだけだよ」(主人)
「それにしても、ああいう風にしないと本当に駄目な
ものかどうか」(私)
「具体的な政策も無いから、ああするしかないんじゃ
ないの」(主人)
「決め手がないんだよね、本当入れたい人が見つから
ないもの」(私)
「出てもらいたい人は出ないもんだからね」(主人)
「もうちょっと知的、美的に垢抜けた人がほしいんだ
けど」(私)
「そんな人、出るわけ無いよ」(主人)
そもそも、そういうセンスは、政治家にとって必要な
ものかどうか。
「旧来の発想しか出来ない人が殆どの現状を見ると、
どうしてもそういう資質を望んじゃうんだよね」(私)
「まあ、田舎でどっぷりの人ばかりだから」(主人)
「田舎どっぷりでも良いんだけど、視野が田舎どっぷ
りだから困るんだよね」(私)
「確かに、その世界しか知らないというのは感じるよ」
(主人)
「そのくせ、田舎の良さには無自覚」(私)
「都会的なものに惹かれると言うこと?」(主人)
「田舎の特徴だけど、基本的に都会に対する憧れがあ
るから、そういうもの、たとえば近代的ビルができる
とそれだけで大喜びで、目が足元に向いてないんだよ
ね」(私)
「ビルが出来ても廃墟になるだけなのにね」(主人)
「田舎の良さは自然環境、これしかない」(私)
「まあ、そればっかりでもないとは思うけど、大きな
要素だね」(主人)
「地元の人間ほど、その良さが分かってないというの
が一番の問題ですよ」(私)
「500メートル離れていたら車の世界だから」(主人)
つづく