ロブ=グリエの最後の映画「グラディーヴァ マラケシュ
の裸婦」は、結局どうしても見たくなり、注文してし
まった。
今のところ、日本では未公開だし買えるときに勝って
かないと後悔する、と自分自身に言い聞かせたのだが(要
するに買う理由を作っただけ)、ひょっとすると、どこ
かで、ロブ=グリエの特集を組み、今までの作品ととも
に追悼上映会のようなものをするかもしれない。
しかし、見たい時が買い時なのである(最近は、一々言
い聞かせないと駄目なようで)。
価格も、この手のもとしては(どう見ても受けそうに
ない映画全般)安く、4千円を切っていた。
しかもその上、2割引とかで売っているところがあった。
即決で買い物ボタンを押した。
気持ちの上では、良い買い物をした、である。
しかし、このDVD、発売は3月でつまりは予約販売とい
うことである。
ということは、品物が来るまでには猶予がある。
それで、一番お世話になっているアマゾンの同じ品物
を検索してみた。
すると、なんと、アマゾンの方が安いではないか。
あるホームセンターで安いと思って買った物が、数日
後他のホームセンターで更に安く売っていたときと同
じ気分の悪さだ。
アマゾンの方は、送料がかからないので、結局は更に
二割分ほど安くなるのだ。
ここで、自分の勇み足的行為を後悔するわけだが、確
かアマゾンも一応見たはずなのだが、と思った。
前にもCDで同じ目にあったが(その時は同じアマゾン
の中での出来事)。
そうなんだ、毎日刻々と変わるのがこの世界の常識な
のだ。
もう、しょうがない。
暫くこの気分を引きずるしかないか。
とそんな時、注文したところからメールが来ていて、
こちらのものはキャンセルになったと書いてあった。
念力が通じたのか。
どうも、カードの不備があったらしく決済できない
ということらしい。
有効期限の打ち間違いなのだが(以前他のところのも
ので訂正したのに)、その間違えたものが今回も登録
されたようなのだ。
やったね楽天、明日はホームラン王だ。
怪我の功名である。
早速渡りに船と、アマゾンに注文を出した。
こちらは問題なし。
久しぶりに、気持ちの良い結末であった。