現時点で「日本代表」の実力を判断するのは時期尚早。
というより、今ひとつ判断しかねるのが本当のところ。
今回の大会で、優勝を逃したことなどは全く問題では
ないが、チームとして方向性は見えてきているのか。
これも保留だ。
それにしても、PA周辺に来ての判断の遅さはなんと
かならないか。
手間をかけすぎだし、止まり過ぎだ。
さっさとシュートを打て、なのだが、この点に関して
はずっと進歩が見えない。
最早、日本の病巣か。
強気で突っかける選手がほしい。
全体でも、ちょっと動きが少ないし、次の動作にうつ
るのが遅い。
判断力の速さを要求するのは、無いものねだりになっ
てしまうのだろうか。
ああ、日本の病巣はかくも深き、か。
その後「アーセナル対バーミンガム」を見る。
これははっきり言って酷なのだが、代表との差が歴然
となり、「こうすりゃあ良いんだよ」と知らず知らず
に呟いてしまう。
個々の能力が違うんだから、これこそ無いものねだり
なのだ。
「アデバヨール」がいればな、とか、ついつい考えて
しまうのも同じこと。
しかし、参考にはなるだろう。
PA内での攻撃の仕方とか、動き。
これも、「アデバヨール」という能力高い選手がいて
の話だから、やはり駄目か。
ならば「ウォルコット」は。
ドリブルで突っかける弱冠18歳のキレの良い動きは、
見てても気持ち良い。
FWはこうでなくっちゃ、と誰しも思うのではないか。
田中達也にはこういうのを期待していたのだが、怪我
以来精彩が。
なかなか上手いこと行きまへん。
ならばパススピードを上げる、これくらいは真似でき
るだろう。
これだけでも(実際は大変なのだろうが)できるよう
になれば、かなり進歩するのではないかと思われる。
以前は、国内の試合だけ見て、そのレベル内での批判
であったが、今や、世界の最高レベルと比較されてし
まうのだから選手も大変だ。
しかし、こういうものは高いレベルと比較しないと、
いつまでも経っても進歩しないものだ。
卑近な例では、人気のある地元のグルメサイト内での
情報のやり取り。
どう見ても似たりよったりのレベルだとこちらからす
ると思えるのだが、その閉じた世界の中では、美味い
不味いとその中限定の価値ある(と思われている)情
報が行き交う。
が、それ以上のレベルになることは決してない。
全てが、その世界内で完結する。
結果、昔と全然変わってない、とこちらからすると思
えるのだが、その中の人はそうは思ってない。
と、こんなことが、いろんな世界でも起こっているの
ではないだろうか。