ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

帽子が笑う

2008年02月17日 | 音楽


NHKで、「坂崎幸之助の一夜限りの何とか何とか」と
いう番組をやっていた。
坂崎幸之助がその時のゲストとセッションするという
もので、今回のゲストは加藤和彦であった。
ご存知「フォークル」の中心的メンバーだ。
と言ってピンと来る人は、それなりにお年である。
その加藤和彦の足跡に沿って、尾崎亜美や泉谷しげる
なども加わり、いろんな形のセッションを繰り広げる
わけだが、「童年往事」では無いが、懐かしい音楽満
載で、ついつい引き込まれる。
しかし、ここが肝要なのだが、懐かしいと言ってもそ
れらは単なる懐メロではなく、今の数多ある曲より、
遥かに良いのだ。
現代風にアレンジしてあるというのもあるが、ビート
ルズがスタンダードであるのと同じように、日本のスタ
ンダードになるものを、加藤和彦はやってきたのだな、
と改めて認識した。
ということが、番組の中でも触れられていたが、実は
あまりその辺のところは良く知らないのだ。
はっきり言って「悲しくてやりきれない」から後は停
止状態だ。
未だに、カラオケで歌えるのはその辺しかない。
その程度だから、日本のポップス音楽史など語れるわ
けがないのだ。
ボロが出る前に止めたほうが良さそうだ。

で、今年初めてのCDを購入。
シド.バレットの「帽子が笑う...不気味に」(それ
にしてもこの邦題は、ホラーか)とジャクソン.ブラウン
の「孤独のランナー」。
タイトルを見ると、まるでオタクの引きこもりかとい
う世界だが、これはひとえに邦題のせいである。
ああ、シドバレットに関しては、本人がそういう傾向
が無きにしも非ずだから、間違いとは言えないかもし
れない。
原題は「THE MADCAP LAUGHS」と「RUNNING 0N 
EMPTY」。
「帽子が笑う」だけで良さそうなものだが、madのニュ
アンスを入れたく「不気味に」を足したのだろうが、
そのお陰でシュールがホラーになってしまった。

どちらも古いアルバムで、何を今更であるが、個人的
にお気に入りで手元に無いものだったから今回購入と
あいなった。
それより、シド.バレットとジャクソン.ブラウンでは
全く傾向が違うから、そちらの方が不思議に思われそう
だ。
方やプログレ系、方やカントリーロック系。
解り易く、変な曲とオーソドックスな曲と言った方が良
いかもしれない。
しかし、両方好きだからこれは致し方ない。
好きなものは好き、ということである。
と、マーラーの交響曲2番小沢征二指揮をかけながら
今書いている。
ちょっと格好つけたが、これも昔買ったCDで、久し
く聴いてなかったので、すっかりどんな曲だったか忘
れていた。
キリ.テ.カナワのボーカル、じゃなくて声楽も入っ
てるんだった。





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