ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

山散策

2008年07月03日 | 生き物 自然


天気も良く、マイフィールドに出かける。
定点観測ではないが、同じところに何度も行くのは、
そこにどんなものが生息していのかをよりよく知るた
めである。
一週間ずれただけで、この前はわんさかいた蝶が、全
く姿を見せないなんてことも当たり前の世界だから。
と、まるで学術調査のような言い方だが、一部気分と
してはそんなものがあるのかもしれない。
いうなれば、学術調査ごっこか。
もう少し本格派となると、しっかり記録してどこに何が
いたというのをはっきりさせるのだろうが、そこはそれ、
まったく気分だけの世界なので、そういうことは一切
しない。
全ては、想像の世界。

マイフィールドと言ったのは、強ち間違いともいえな
い。
というのも、未だ嘗て、この道を歩いている人と出く
わしたこがないから。
たまに、その季節に、軽トラックの山菜取りのおじさ
んおばさんとすれ違うくらいだ。
嘗ては、皆良く歩いた道なのだが、本当に今は、人の
姿を見ない道となってしまった。
まあ、こちらとしては人がいない方が良いのだが、そ
れにしても歩かなくなったと思う。
田舎の人間は、山で散策という行動様式は、もう何十
年も前に捨て去ったようだ。

初夏という日差しだが、山の空気はまだ冷気を含んで
いる。
紫外線は間違いなく強いのだが、Tシャツ一枚に風を
受けると、体が知らず知らずの内に冷えてくる。
花もまだ咲いてないのが多く、蝶の楽園となるにはち
ょっと早いようだ。
そんな中、やたらと目立ったのは「イチモンジチョウ」。
全部で20頭以上はいた。
この前庭でゲットした「アサマイチモンジ」ではなく、
見たところ全て「イチモンジチョウ」であった。
そうやって考えると、この前の「アサマイチモンジ」は、
つくづく僥倖であった。

今回は「獣糞」があちこちにあり、そこに蝶が群がっ
ている光景をいくつも目にした。
いたのは、こういう「獣糞」にはおなじみの、ヒカゲ
チョウの仲間、特に「キマダラヒカゲ」である。
今までと違うのは、その「獣糞」に鹿のものが混じっ
ていたことだ。
前は、あまり見かけなかったが、最近増えているとは
聞いてていたが、実際その痕跡を目にすると、そうい
う現実を実感する。
注意してみると、草の、ある丈以上の部分が食べられ
ているものが数多くある。
北海道などでは、食害が拡大しているということだが、
同じようなことがすでにこの地方でも起きているとい
うことなのだろう。

結局、期待していたような蝶はいなかった。
しかし、歩くのは歩いたので、相当運動したという気
分である。
間伐しているところも見受けられたし、環境的には良
くなっていきそうなので、マイフィールドとしてこの
先も通うことになりそうだ。

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