例年よりは早いが、田舎ももう完全に「夏」である。
そんな中、「滝壺ビオトープ」の残り二匹の魚を何と
か捕獲して、鯉の池に放流。
運がよければ生き残れるが、多分、鯉に食べられる運
命であろう。
そして、一時撤去した水草を戻し、「チビゲンゴロウ」
などの活発に動く様子を暫く観察。
すると、一匹の魚の姿が。
「オーマイガー」或いは「オーモンデュー」、もう一
匹いたのか。
再び、水草を撤去し、一匹のためだけに同じ作業をす
る気には到底なれない。
一匹くらいだったら良いか、すでにそんな気になって
いた。
「滝壺ビオトープ」全体の大きさに対して、小鮒一匹
(大きくなるということをこの時点では想定していな
い)、「ボウフラ」が湧いて食べ続けて、つまり、他
の水生昆虫には影響のない調度いいバランスに保たれ
るのではないか、と、またまた都合のいい考えをこの
状況に当てはめ、このままでよしということにした。
上手く行って、チョウダイ(財津風に)。
そのご、「霧が峰」に行く。
家から車で20分ほどだが、その下まではマイフィール
ドなのでちょくちょく行くが、所謂「正調霧が峰」、
強清水、車山、八島湿原にはなかなか行くことはない。
「ニッコウキスゲ」のシーズンは過ぎたので、この前
通った時(通過しただけ)より人は少なかったが、そ
れでも結構な数の観光客である。
昼時でもあるので、その強清水(コワシミズ)のレス
トハウスで何か食べることにした。
観光地のこういう施設で食べることは、まずないのだ
が、今回は、たまにはこういうところで観光客気分を
味わうのも良いか、と思ったわけではなく、何か簡単
に済ますものがあれば、と思ったのである。
「コンビニ」で買ってくればそれで済みそうだが、ど
うも「コンビニ」のものも、今ひとつ食べる気になれ
ない。
一番良いのは、入りたくなるような店がこの周辺にあ
れば(或いは、自分でバゲットサンドでも用意すれば)、
なのだが、これが見事に、どこの観光地でも見られる、
今ひとつぱっとしない店ばかりなのである。
今回のレストハウスも、昔ながらのサービスエリアの
レストランという風情で(土産物屋がセット)、メニュ
ーには簡単に済ませるようなものはなく、値段だけは
高い。
シーズンのみの商売なので、原価100円のものを10
00円で売るというのは当たり前といえば当たり前だ
が、基本的に、観光客でもない我々が利用する店では
やはりない。
そこで、スタンド方式の店もあったのでそっちを利
用することにした。
こちらは「サービスエリア」ではなく「パーキング」
にありそうな店だ。
中途半端な店で食べるよりは、立ち食い蕎麦で食べた
方が満足度は高い、というのと同じ方式だ。
そのスタンドで「ラーメン」を頼む。
何故「ラーメン」かというと、他になかったから。
あまりに暑かったので、ついでに「ソフトクリーム」
も。
この組み合わせは、「ラーメンソフト」などとお子様
専用のメニューでよく見たことがある。
味については、そういう対象ではないのでとやかく
言ってもしょうがない。
ただ、「ソフトクリーム」は、よく言えばあっさり、
しかし乳脂肪の殆ど感じない、原価50円(推定)を
400円という、なかなか正統派観光地値段のソフト
であった。
それより、外で食べなくてはいけないので、ひっきり
なしに人が通るので全く落ち着けない。
しかも、用意しているテーブルも少ない。
家族連れが座るところがなく、わさわさしていたの
で、ソフトの残りを持って早々にそこを後にした。
やはり、こういうところは利用しない方が良い、と
あまりに当たり前のことを感じ、そこからいくつかあ
るハイキングコースの一つに進んでいった。
観光客も、殆どはレストハウス止まりで、コースに出
る人間は、その十分の一もいない。
歩くのは、見事に中年グループだけである。