ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

名作映画

2008年07月27日 | 映画



「勇気と感動の映画ベスト100」とか、「知ってお
きたい名画100」などというものを取り上げている
番組、或いは記事をたまに目にする機会があるが、い
つも感じるのは、その類の映画を殆ど見てないという
事実である。
今でこそ、観る回数は減ったが、高校生の頃は公開さ
れる映画は端からすべて観ていた(と言っても田舎の
ことだから僅かであるが)という映画好きだった。
つまり、その頃は正しい映画ファンであったのだが、
いつの頃からか、すっかりひねくれた人間になってし
まった。

でその名画であるが、たまたま見た「勇気と感動の名
画ベスト100」は、アメリカ映画が対象で、一つ一
つの映画に俳優などのコメントを添えるという方式で、
一様に如何に感動したかというようなことを言ってい
た。
「ジェシカ.アルバ」などが出てきたのは良かった(単
に好きであるという理由)。
確かベストワンとなったのは「素晴らしき哉、人生」。
全体の印象としては、「古き良きアメリカ」を描いた
ものが多い。
「アラバマ物語」「スミス都に行く」とか、正義のた
めに戦う人間を主人公にしたものも含め。
解り易い感動ドラマが上位に来るのは、当然といえ
ば当然だ。
だから勿論のこと「夜の大捜査線」も上位に来る。
そして、そのアメリカの良心を体現した「ジェームズ.
スチュアート」「グレゴリー.ペック」などが当時
人気であったのも頷ける。
しかし同時に、「失われたもに対する郷愁」も強く
感じるのもまた事実だ。
いくら、この映画で正義を学んだとか誠実さの大切
さを学んだとか言われても、今のアメリカを見る限り、
一体どこにそれらの映画が生かされているのかと首を
傾げたくなる。
そこにあるのは、やはり郷愁だけのようだ。

と、そんなことではなかった。
これらの名画についてだった
今出てきたものに関しては、結構観ているような気が
する。
何故かというと、これも高校生の頃の話だが、毎日「午
後の名画劇場」というテレビ番組があり、必ず観てい
たから、確率的には観ている可能性は高いのだ。
一番手頃な番組だから、やっていてもおかしくない。
多くは、西部劇だったが、この手のものもやっていた
筈だ。
ただ、如何せん古い出来事でよく覚えていない。
「ジェームズ.スチュアート」に関しては、当時から、
誠実そうな人であるといういい印象を持っていたから、
相当映画も観ているはずであるのだ。

問題は、もっと有名な作品だ。
「アラビアのロレンス」も観たことないし「風とともに
去りぬ」も観たことないし「カサブランカ」、そしてこ
の前番組を見ていて気付いたが「オードリー.ヘップバ
ーン」の映画は殆ど観ていないことが判った。
「ティファニーで朝食を」「ローマの休日」「暗くなる
まで待って」と観てないものは一杯だ。
「シャレード」と「麗しのサブリナ」くらいか観たのは。
この理由も簡単だ。
面白いとは思えないから。
自分の基準から言って、絶対面白くないというのはす
でに判るので、多分この先も観ることはない。
「ET」「未知との遭遇」もそういう対象。
今だったら「マリー.アントワネット」を主人公にした
ような映画が、間違いなくその対象。

これではっきりしたが、このブログで紹介するお気に
入りの映画は、オーソドックスな映画ファンが気に入
るようなものではないということである。
つまり、一般的には面白くない映画である。
これだけはっきりしていれば、ある意味、一番参考に
なるのではないだろうか。
間違いなく、面白くないのだから。
これでも嘗ては、「ロッキー」で感動した時代もあっ
たんだが、気が付いたらこうなってしまったんですね、
残念なことに。

写真は、この前「霧が峰」に入ったとき撮った「アカ
セセリ」という蝶(この写真では全く判別できないが)。
周辺には一杯いたが、全国的には希少種である。
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