近所のおばさんから、庭で採れた「木苺」(英語だと
ラズベリー、フランス語だとフランボワーズ)を貰った。
生で食べても酸っぱくてそれほど美味いというもので
はないので、ジャムにする。
酸味が強いものは、ジャムには良い。
適当に砂糖を入れ、ただ煮るのみ。
状態を見て、良いと判断したところで出来上がり。
使ったものは砂糖のみ。
種がプチプチあたり、気になるといえば気になるが、こ
れも「木苺」の個性と思えば、気にならない(という
ことでもないが)。
パンにジャムを塗ってという食べ方は、あまり好きでは
ないので、ヨーグルトと食べることにした。
野生の風味が生きたジャムとプレーンヨーグルトを一
口食べると、一瞬にして、室内に信州の爽やかな空気
が満ちたのだった(嘘です)。
昨日の豪雨で、「滝壺ビオトープ」の、何かわからな
いが多分、「ゲンゴロウの幼虫」らしき水生昆虫のため
の上陸用の土(蛹用)をちょっとした脇に用意したの
だが、それが流されなかったか心配になり様子を見た
が、一部だけなくなっただけで後は大丈夫であった。
久しぶりの新たな水で、一段と透明度も上がり、浮き
草も少し流され、より隅々まで観察できる状態となっ
た。
その幼虫も健在で、たまに、お尻を水面に出しては呼
吸する。
そう言えば、一匹だけ残った「フナ」はどうなった。
姿が見えないのだが、ひょっとしたら流され、鯉の池
に入ってしまったか。
いなくなるといないで、今ひとつ寂しくなるから不思
議である。
本当、勝手なものだ。
「チビゲンゴロウ」は元気に泳いでいるが、全体では
もう少し数がほしいところなのだ。
大き目の、と言っても5ミリほどの「マメゲンゴロウ」
か「ツブゲンゴロウ」がいたはずなのだが、その姿が
見えないのも、寂しさの印象を強めている。
また調達してくるか。
一番水草が豊富で、「チビゲンゴロウ」の密度の高い
田圃は、甥っ子と一緒に行って確認したばかり。
甥っ子に言わせると、結構貴重な水草も生えているら
しい。
しかし、いい年した二人が田圃を覗いている姿という
のは怪しい。
小学生だったら分かるが。
甥っ子は、この前、高校生くらいの学生に怪訝な顔を
されたらしい。
今時の子供は、こういうことにあまり関心がない。
関心があるのは、嘗て子供のころ浴びるほど経験した、
今やおっさんのそんな世代の人間ばかりである。
実に困ったものである。
と言っても、環境があまりに違うから今は。
いずれにしろ、おっさん連中にとっては、単なる郷愁
かもしれないが、それが、少しでも環境を守る方向に
働くのであらば、それはそれで良しなのだ。
ジャクソン.ブラウンの「Late for the sky」を聴い
ているので、今「郷愁」という言葉が反復している。