やっとT君も、臭いの元「ポンレベック」を持って行っ
てくれた。
やれやれ。
その時、おすそ分けで少し貰って食べてみたが、好み
からすると、もう少し熟成させた方が良い。
しかし、あまり食べなれてないT君からすれば、むし
ろ良い状態かもしれない。
ちょっと臭うカマンベール位の味だったから。
それにしても、味的にはその程度のものなのにね。
それが、一度冷蔵庫に入れると、頼みもしないのに存
在感を遺憾なく発揮する。
ウォッシュタイプの底力、恐るべし。
「ポンレベック」を取りに来たときT君は、「アンチョ
ビペースト」を持ってきてくれた。
松本の輸入食材店に行くと言っていたので、行ったら
買ってきてくれるように頼んでおいたのだ。
その「アンチョビペースト」は自分用ではなく、こち
らが人から頼まれたものだ。
田舎だと、こういうものを購入するのも一苦労なのだ。
インターーネットで買い慣れた人は良いが、そうでな
い人はそれこそ途方にくれてしまう(ということもな
いが)。
流石に、缶詰のアンチョビは普通にスーパーで買える
のだが(質的な問題は置いといて)、ペーストとなる
となかなかなのだ。
改めてその「アンチョビペースト」のパッケージを見
てみる。
原材料、アンチョビ、食塩、ひまわり油。
余計なものは入ってないようだ。
日本のものは特にだが、このての調味料(アンチョビ
ペーストは調味料、謂わば濃縮魚醤だ)には必ずと言っ
て良いくらいアミノ酸が添加してある。
つまり、旨味成分。
これが入ると、味はまろやか、旨味も増す。
しかし、不自然な味。
あとよく使っているものの代表としては、瓶詰めの雲
丹とか、塩辛などがある。
海産物センターとか、その手のところに売っているも
ので、使ってないものを探すのは至難の業だ。
そもそも塩辛でそういうものを使う理由が分からない。
発酵食品は、自然にアミノ酸が生成されるのだから添
加する必要は無いだろう、と思うのだが、一般的には、
更に添加した味にしないと旨味を感じないということ
なのだろうか。
だとしたら、味覚感度の低下以外の何ものでもない。
というか、本当は、とっくの昔からそう思っているの
だ。