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ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

夢小説 ~究極の新巻鮭

2008年02月28日 22時05分07秒 | 日記2005-10
「究極の新巻鮭が作りたい」

 その思いを胸に、オレは中東へ飛んだ。
 やっとの思いで辿りついた、中東のどのあたりに位置するかもよく分からぬ辺境の村。その一帯は植物は育たず、岩がゴロゴロ転がっている砂漠地帯だ。『究極の新巻鮭』のために必要な『究極の塩』はどうやらこの村でとれるらしい。

「すいません、塩ほしいんですけど」
道端で日向ぼっこをしている老人に声をかけてみると、明らかに怪しい風体の東洋人に突然話し掛けられ、戸惑っている様子。 
「塩…?」
「はい、塩です」
「塩を手に入れてどうするつもりじゃ?」
「究極の新巻鮭を作るんです」
「量は?」
「1Kg」
老人は口にこそ出さなかったが、その眼差しは明らかにこう語っていた。
「コイツ、イカレテル…」
話を聞いてみると、この地域での『塩』は貴重品で、『金』に匹敵するほどの価値を持つという。塩ひとつまみでひと月生活できるところを、どこから来たとも知れぬよそ者が1Kgよこせとは確かに正気の沙汰ではない。しかし、究極の新巻鮭のためにはどうしてもその塩が必要なのだ。
 塩を求めて村をさまようが、他の住人に尋ねても一様に、誰も相手にしてくれない。ここで、村の外れの、枯れてから長い年月が経ったであろう白い地肌がむき出しになった巨木の蔭でしばしの休息。それにしてもなんという立派な枯れ木であることか。かつてはここが豊かな土地であったことを物語っている。
 それはさておき、残るは村のリーダーの長老のみ。一休みした後、最後の望みをかけて家を尋ねる。
「どうしても究極の新巻鮭を作りたいんです!」
ここに至った経緯や、新巻鮭にかける情熱を必死に長老に訴えること小一時間。
 聞き終えた長老は無言で家の奥に下がり、しばらくして小さな袋を大事そうに持って現れた。
「これだけあれば足りるかね?」
ニヤリと笑い、袋を傾けるとそこからはまばゆいばかりの塩がざらざらと流れ出る。ついに見つけた! これがはじめて目にする究極の塩!! これだけの塩を蓄えるための苦労を考えると気の遠くなるほどの量だが、その量は500gほどで1Kgには満たない量だ。まだ、足りない。
 すると、気配を察した村民たちが次から次へと長老の家を訪れ、列をなし、それぞれが持ち寄ったなけなしの塩を鮭の入った発泡スチロールの容器に注いでいく。まるで鮭を塩で埋葬するかのように。
「皆さん、ありがとう!! これで……これで究極の新巻鮭が……」
後はもう言葉にならず、村民達の温かい心に触れ、ただただ涙があふれ出てくるのみだった。(完)

(先日見た夢より)
~~~~~~~~~~
《関連記事》
2008.1.1 初夢 ~寄宿制音楽学校生活
2007.2.20 悪夢 ~ほっかほかバイオリン

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【食】ちゅーな [和食@室蘭]

2008年02月28日 08時02分29秒 | 外食記録2008
ちゅーな [和食@室蘭][HomePage][室蘭タウン]
2007.2.7(木)18:05入店(50回目以上)
注文 ちゅーなどんぶり《スペシャル仕様》 非売品

・大学の学生食堂を除けば、おそらく生涯で最も多く訪れている飲食店です。以前には週一ぐらいで通っていた時期もありましたが、年平均5回×10年と少なく見積もっても50回は来ていると思います。どうしてこんなに行っているかといえば、実は店の主人が室蘭市民オケで指揮をしていたりするわけで…… 関係者の中には「いつ出てくるのかなぁ~」と思っていた方もいるのではないかと思いますが、満を持しての『ちゅーな』の登場です。
・室蘭の知利別町のバス通り。中島町方面から工大方面へ向かう途中の歩道橋のそばです。
・今回は某氏からのちょっとした仕事を引き受け、その報酬としてちゅーなでごちそうしてもらうことになり、いそいそとお出かけ。
 
 
・店内はカウンター、テーブル、座敷、合わせて30席ほど。車は店の前に10台ほど駐車可能。
・先客に、室蘭オケのメンバーが一名。店に行くと必ずと言っていいほど、誰か知合いがいます。

・知合いが作ってくれたという、ラベルに店名が入ったお酒(非売品)を見せてもらいました。あくまでも、見るだけ。。。
 
・今回は予算に応じたスペシャル仕様のちゅーなどんぶり。通常のちゅーなどんぶりでもいろいろなネタがのっていますが、それに輪をかけた豪華仕様です。ウハウハです。小皿のタレにワサビを溶いて、丼の上からかけて、いたーだきーます!!

・味噌汁、イカの塩辛、たくあん。

・オマケのブリ大根。味のしみこんだ大根がたまりません。ブリも舌の上でトロけます。日本人でよかった。。。

・食後のコーヒー。今日も美味しい料理、ごちそうさまでした。

・すぐそばで、後から来た若手奏者によるクラリネットの生演奏付き(※通常このようなサービスはありません)。まだ音階練習の段階ですが。「小指のコントロールが重要だ!」(店主談)。
・初めてのお客さんで、どれにしたらいいか迷っちゃう~、という人には「ちゅーなどんぶり」をオススメします。私の個人的なお気に入りメニューは「コラーゲン定食」(非売品)。焼いた鮭の皮と肉のこびりついた骨がおかずの、鮭の皮ファンにとっては夢の定食です。
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