ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【食】KITAMARU 札幌駅西口パセオ店 [居酒屋@札幌]

2009年04月07日 08時03分45秒 | 外食記録2009
KITAMARU 札幌駅西口パセオ店(きたまる さっぽろえきにしぐちぱせおてん)[居酒屋@札幌][HomePage][食べログ]
2009.3.8(日)17:15入店(初)
注文 酒+つまみいろいろ

・ホワイトデー企画第五弾。E様と札駅で飲み会!

・JR札幌駅1階西側の飲食店街の一角にある居酒屋チェーン店。

・シックな雰囲気の店内はかなり広く、その全貌は明らかではありませんが、少なくともイス・座敷合わせて20卓はありそうです。BGMはジャズ。
・メニューの片隅に「ディナータイム(午後4時)以降のお会計の際は、サービス料10%を加算させていただきます。」の文字を見つけて、気持ちが萎える。この二重価格制度はどうにかならないものでしょうか。高級料理店ならいざ知らず、このような一般的な飲み屋でとなると、どうも釈然としない。

・お通し(400[440]円):ホタテと菜の花の味噌がけ。
 
・ハーブ豚とクレソンの小鍋仕立て(880[968]円):鍋好きなので、まずは鍋を。しかし出てきたのは鍋というよりは、鍋風のスープ料理といった感じです。そばつゆのようなダシで、一人でも余裕で食べられる分量。
 
・男爵いものミルクバター煮(550[605]円):今回のヒット。イモ好きとしてはたまらない一品。ジャガイモの偉大さを再認識。
 
・かにクリームコロッケ(880[968]円):一応カニはちゃんと入っていましたが、特筆すべきほどの物でもなく、「こ、これで900円……(高い)」 E様と二人、まゆをひそめつつ、つつく。特に味がついているわけでもなく、テーブル上の醤油をかけていただく。タルタルソースが欲しい。 
  
・串焼き盛合わせ(680[748]円):鶏・ぶた・砂肝・ネギ。こ、これで700(略
 
・本格焼酎[麦]一番札(390[429]円):ビール(アサヒ・スーパードライ樽生)を2~3杯飲んだ後、焼酎へ。390[429]円均一のメニューより注文。飲み方はストレートで。特に細かい拘りは無いのでとりあえずは[麦]焼酎を。ちょっとコシが弱い感じ。イマイチ。
 
・手前ぬか漬け三点盛り(380[418]円):長芋が美味。

・本格焼酎[黒糖]喜界島(390[429]円):写真では区別がつきませんが、お次は[黒糖]をストレートで。まろやかな飲み口でこの日3杯味わったうちでは一番のお気に入り。
 
・長芋の千切り旨だし掛け(380[418]円):上品なダシに、細かく刻んだ長芋。こうして食べると実家で出てくる物とは別物のように美味しいです。

・本格焼酎[米]北彩(390[429]円):次は[米]をロックで。イガイガ感のある喉越し。たいした量は飲んでいないのに、翌日変に気分が悪くなりましたが、コイツが原因ではないかとニラんでます。濡れ衣?

・しめのお茶。ごちそうさまでした。
・店の雰囲気や接客は良いのですが、メニューは全体的に割高感があり、刺身は恐ろしくて注文できませんでした。ネットでの評判は良かったので期待していたのですが、それほどでもなく、ちょっと残念。

・店名の "○"(まる)をかたどったハシ置き。ハシが不安定で、ずいぶん使いづらいハシ置きだと思っていたのですが、裏返してみると、ちゃんとハシ先を置く溝がついていました。

   
   
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【写】藻岩ダム(札幌)

2009年04月06日 22時05分39秒 | 撮影記録2009
●藻岩ダム(札幌)撮影日 2009.1.1(木) [Yahoo!地図]
・2009年【撮影記録】一発目。家でぼーっとしてられず、元日から実家の近所をカメラを手に徘徊。
 
・ダムでせき止められた池は金網で囲われており、水際まで行くことはできません。
 
・目前を流れるのは豊平川。
 
・上流側から見たダム。
  
・杉の立ち並ぶ小道を歩いて、ダムの正面に回る。さらに上流側にも道がついていたが[右写真]、雪が深いので探検はまた後日。
 
・ダムの横を回り、ダムの管理棟前を通過。

・豊平川にかかる御料橋。こちらの道路は、川沿方面から簾舞方面に抜ける旧国道です。
 
・橋からダムを眺める。この橋はよく通りますが、こうして足を止めてダムをまじまじと見るのは初めてのことです。

・川っぷちのツララ。

・こちらのダムは「豊平川でいちばん下流にある、発電を目的としたダムです。」だそうです。
 
・橋を渡って角度を変えて撮影。露出を下げすぎて全体的に暗い写真になってしまいました。失敗。
 
・放水口。ダムから直接水が出ているのではなく、脇のトンネルから勢い良く水が流れ出しています。

・橋にさしかかる手前の標識。

・何とも言えない枝ぶりだったので、なんとなく撮ってみた。

[Canon EOS 50D + EF-S18-200 IS]
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▲閉店【食】ローラアシュレイ ティールーム [喫茶@札幌]

2009年04月06日 08時19分10秒 | 外食記録2009
▲閉店 後に『スイーツスマイル』がオープン [2020.1.7記]
ローラアシュレイ ティールーム(Laura Ashley Tearoom)[喫茶@札幌][食べログ]
2009.3.8(日)14:00入店(初)
注文 サンドイッチのセット(ミッドモーニングティーセット)1155円 + スコーンとマフィンのセット(アフタヌーンティーセット)893円

・ホワイトデー企画第四弾。D様とはご飯時にスケジュールの都合がつかなかったため、お茶することに。
 
・さて、待ち合わせ場所はどこにしようかという時、「ロフトの古本屋はどう?」とD様より提案。読書家のD様らしいお言葉です。古本屋で待ち合わせなんてステキすぎ。ロフトに古本屋が入っているとは知らなかったのですが、行ってみるとなかなか渋くて興味深い本が多く、以前から探していた本を数冊見つけ、購入。ボーっとしていると二人とも時間を忘れて見入ってしまうので、適当なところで切り上げて、目的の店へ。
  
・せっかくの機会なので、オッサン一人ではまず入れない雰囲気の店をあえてチョイス。「ホントにこの店入るの?」と店を前にしてD様にクスクス笑われる。こちらのお店は札幌駅前の東急デパートの6階の一角です。『ローラアシュレイ』がどういうブランドなのかよく分かってなかったのですが、喫茶店の隣に店舗があり、かわいらしい服が並んでいました。
   
・店内は混みあっていましたが、運良く空席に滑り込む。かわいらしい内装の店内にはイス席が10卓ほど。店員さんも花柄のかわいらしい服にフリフリのエプロンといういでたち。もちろん店内は女性で埋まっていますが、隣のテーブルには明らかに場違いなおじいさんが一人で紅茶をすすっていました。常連さんなのかな? BGMはクラシックの室内楽。バイオリンとピアノの曲が流れてましたが曲名分からず(ベートーベンのマイナーなVnソナタ?)。
 
・テーブルには紅茶をいれる食器がところ狭しと並べられます。紅茶の専門店など初めてなので勝手が分からず、食器のふたを開けて中を確認しつつ紅茶を入れる。右は葉の混入を防ぐ茶漉し器。
 
・紅茶は6種の銘柄から好きなものを選びます。これはダージリンだったかな?? D様はウバを選択。飲み比べてみましたが、違うと言われれば違うような……という微妙な差。ポットには三杯分くらいのお湯がたっぷり入っており、さらにお湯を注ぎ足せば何杯でも飲めそうです。
  
・ロールサンドイッチ3種(スモークサーモン・ツナ・クリームチーズとブルーベリージャム)。いずれも具がみっちりつまっていてなかなか美味しいです。
 
・付け合せのサラダと野菜のピクルス。
   
・D様注文のスコーンとマフィン。スコーンなるものを口にするのは初めてかも。どちらも素朴で優しい味でした。

   
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【写】2008年 撮影記録 まとめ

2009年04月05日 22時03分46秒 | 撮影記録2008
 2008年の4月から撮りだした写真は、100ヶ所以上を巡り(記事件数151件)、総計1万5千枚ほどでしょうか。年のはじめには、こんなに写真にハマるとは思ってもみませんでした。印象に残っている場所と写真をピックアップして2008年のまとめとしたいと思います。

4.29(火)【写】新登別大橋ほか 【撮影記録】の一発目。全てはここからはじまった。2009年も同じ頃にまた撮りに行きたいと思います。


5.24(土)【写】アルテピアッツァ美唄 きれいに整備された公園に安田侃作のオブジェが並ぶ、お気に入りの撮影地。


6.28(土)【写】鷲別岬(登別) 『ホバリングするヒヨドリ』 偶然撮れた奇跡の一枚。鳥撮りに目覚める。


7.12(土)【写】敷生橋(白老) 何気なく橋の下を覗いて「ギャー!!」となった図。


7.13(日)【写】支笏湖(千歳) 時に神秘的な表情を見せる支笏湖。


7.30(水)【写】丸山遠見(苫小牧) 【絶景度No.1】 ここの眺めはすごかった。


8.9(土)【写】アルトリ岬(伊達) 【きれいな夕日No.1】 たまたま遭遇した夕日に感動。水平がとれておらず(画が傾いて)失敗。


8.13(水)【写】大湯沼川天然足湯(登別) 気持のいい天然足湯に行く途中にかかる小橋。


8.17(日)【写】定山渓 白糸の滝(札幌) 国道のすぐそばなのに知らなかった場所。


8.21(木)【写】大正池(岩見沢) 『天国への階段』 階段の向こうは池になっています。


8.31(日)【写】五稜郭公園(函館) 『双子のタワー』


8.31(日)【写】島崎八景 ~駒ケ岳ダム湖・上大滝(森) 【秘境度No.1】 人間が踏み込んではいけない地。


9.18(木)【写】鷲別岬裏ルート(室蘭) たまたま見つけた絶景。


9.20(土)【写】白金の青い堤防(美瑛) 『命名わんこ岩』 今もあるのだろうか。


9.20(土)【写】美瑛町大村農道(美瑛) 【絵のような風景No.1】 天候にも恵まれ、一連の美瑛の景色はすばらしかったです。


9.22(月)【写】ちーちゃん@実家猫(札幌) 『著者近影』 ちーちゃん(17)は今も元気です。


9.27(土)【写】家族の肖像(札幌) 『母の肖像』 生活感あふれる台所にて。


10.21(火)【写】八達嶺長城(万里の長城)(北京)前編 『鳥と長城』 中国ではコンパクトデジカメで頑張った。


11.30(日)【写】エスポアール南円山 マンション高架水槽(札幌) 新雪が降りかかった山。


12.13(土)【写】サッポロファクトリー(札幌) 巨大クリスマスツリーのアップ。


12.29(月)【写】第3回 街の灯彩 王子アカシア公園イルミネーション(苫小牧) 技術の発達により夜中の暗闇でもこんな写真が撮れてしまう時代。


●2009年の抱負
・たいていいつも時間が無い中での撮影で、早足で歩き回って適当にバシャバシャ撮って立ち去るというパターンです。もっと腰を落ち着けて、しっかり考えながら撮りたいところ。
・被写体として "人間" をもっと撮りたいと思っているのですが、その機会は限られ、更にこの場に載せるのも難しい、ということでどうしたものかと思案中。(1)個人的にモデルを探す (2)撮影会等に参加する (3)動物で我慢する……
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今週の細々したこと 2009.3.29(日)~4.4(土)

2009年04月04日 22時08分21秒 | 日記2005-10
皆様こんばんは。街で寒そうにティッシュを配っている姿を見かけるとつい受け取ってしまうぴかりんです。但し女の子限定。

●3/29(日)
・春の兆し~毛虫発生
 実家の自室にて。カメラバックにゴミがついているので手で払い落とそうとすると、ゴミが動いた!? よ~く観察してみると、体長3mmほどの小さな黒い毛虫。どこでくっついてきたのだろう? と思ったら、視界の端の床の上に別な毛虫が。と、その周辺をさらに探してみるとあちらに一匹、こちらに一匹。辿っていったその先には越冬のために室内に置かれた鉢植えが。既に毛虫の巣窟と化していました。即行、床をほうきではいて、鉢植えを外へ。たまたま私がいたから早く気づきましたが、もしこれが数週間後だったと想像するとぞっとします。

・黒スーツ購入
 博士号取得のお祝いとして母親よりスーツを買ってもらうことに。ボヤボヤしているうちに卒業式は逃してしまいましたが、遅まきながら母を連れて近所のスーツ専門店へ。以前、どの店を探しても見つからなかったチョッキ付きの三つ揃いのスーツがあったので、それに即決。シングル・2つボタン・太ってもOKな腰のアジャスタ付きのオーソドックスな礼服です。また、オマケでワイシャツとネクタイがつくというので物色していると、蝶ネクタイ用のかっこいい襟をしたワイシャツを発見。これ、ウイングカラーと言うのですね、知りませんでした。以前から一つ欲しく思っていたのでこれを付けてもらいました。その他、スーツを買うと家電量販店のように買物ポイントがついたので、これを使って若者向け柄のネクタイや売れ残り投げ売り状態の小型トランク(2千円)を購入。出費総額約5万。

・ばったりびっくりどっきり
 ごったがえすJR札幌駅西口改札前にて。どこかで見たような人物が視界に入る。あちらもこちらを不審そうにチラチラ見ている。よく見てみると、昨年卒業した研究室の後輩とその彼女でした。びっくりして思わず駆け寄る。しばしの立ち話の後、お別れしましたが、これから彼女と親を交えての食事の待ち合わせしているところだったのだとか。結婚間近?? いいですねぇ~

●3/30(月)
・虫歯治療
 休暇をとったはいいが、何をする当てもなく。ふと思いついたのが、「そうだ、歯医者に行こう!」 早速連絡をとり無理やり私の治療をネジ入れて(ご迷惑おかけしました)札幌から美唄へ向かう。昨年11月以来のご無沙汰で、仮の詰め物が取れてしまって痛み出していたので、これを処置してもらい一安心。完治への道のりはまだまだ長い。

●3/31(火)

●4/1(水)
・年度替わり
 年度替わりにつき職場は少しバタバタ。これに伴う主な変化2点。(1)これまで建物内禁煙だったのが敷地内全面禁煙に。灰皿が全て撤去された。(2)勤務終了時刻が17:30から17:15に短縮。この15分は結構貴重。

●4/2(木)
・辞令交付
 特にお手柄があったわけでもなく、仕事が優秀なわけでもなく、単に規定の勤続年数に達したことにより昇進となり、肩書きがちょっとだけ長くなった。名刺を新調しないと。

●4/3(金)

●4/4(土)
・創成川アンダーパス
 ようやく出来上がった創成川のアンダーパスを初めて通過。想像したよりも短いトンネルであっという間に抜けてしまいました。どのくらいの時間短縮効果があるかはよく分からず。

・本日の実家のツマミ
 手前より刺身、ゴボウ・はんぺん・こんにゃく、ほうれん草のおひたし、レタス。

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【本】まなざしの人間関係

2009年04月03日 22時35分41秒 | 読書記録2009
まなざしの人間関係 視線の作法, 井上忠司, 講談社現代新書 641, 1982年
・『まなざし(視線)』を通して見た日本人。心理学的な内容かと思って読み出したのですが、主に比較文化論的な内容でした。誰でも思いあたる身近な話題からはじまり、著者独特の興味深い論が分かり易い言葉で展開されます。「なるほど!」と思わせられる場面が随所にあり、なかなか良い本だと思うのですが只今絶版。
・「視線を合わすということは、わたしたちが人間関係を結ぶうえで、もっとも基本的なしぐさのひとつであろう。  ところが、概してわたしたちは、他者と向かい合った状況で、お互いに視線を合わせながら話をすることに、言い知れぬ苦痛をともなうもののようである。どうやら、わたしたち日本人は、日常の生活のなかで、まなざしないしは視線にたいそう敏感な国民であるらしい――」p.7
・「かりにイタリアが「視線を合わす文化」であるとすれば、わが国は「視線を避ける文化」であるということができる。他者のまなざしに敏感なわが国の文化の問題を、わたしはイタリアでの生活のなかで、逆に再発見したのであった。」p.15
・「「目は人の眼(まなこ)」といわれる。わたしたちにとって、目はもっともたいせつな器官のひとつである。だがそれは、たんなる感覚の器官としてではない。目は対象(ヒトやモノ)を見、対象のこころをよむ。と同時に、目は人のこころをもうつし出す。」p.48
・「映画の撮影の順序は、ある意味で鉄道の架線工事に似ている。始発駅から終着駅まで架線を順序よく引いていくということは、まずありえない。工事の可能な箇所から順次手がけてゆき、切れ切れの架線をどんどんつないでゆくというのがふつうである。」p.51
・「かつてわが国の女性は、もっぱら "見られる存在" であった。男から見られても、見かえしてはならないのであった。視線を避けるためには、一般に、目は大きくないほうがのぞましい。瞳が大きくて、いまにもこぼれ落ちそうな女性は、おそらく映画が大衆化するまでは、女らしい人とか美人とはいわれなかったにちがいない。女性の目は細くて切れ長で、むしろ小さいほうが好まれたのである。」p.62
・「まなざしないしは視線の問題にもっとも古くからつよい関心を示してきたのは、古今東西をとわず、文学者であった。かれらは文学作品のなかで、目の表情や視線の動きをたくみに描写することによって、登場人物の心理を読者に的確に伝えようとしてきたのである。」p.65
・「近づきすぎると「ずうずうしい」と受けとられ、離れすぎると「よそよそしい」と受けとられるというこの事実は、異なった文化の人間同士が出会うとき、相互の理解をさまたげずにはおかないであろう。」p.83
・「このように、演技者の目線の方向ひとつで、空間における場面の効果はまるで違ってくるのである。」p.105
・「もう一つ、身近な例をあげよう。いまかりに、わたしたちが道路を歩いているときに、向こうから知人がやってきたとしよう。こちらはすでに彼の存在に気がついているのだが、あまり早くから彼のほうをジロジロ見るわけにもゆかない。そこで、ある程度まで接近したところで、やっと気がついたようなふりをして、声をかけるということになる。その作法のタイミングが、なかなかむつかしい。」p.108
・「野生のサルの餌付け場に行くと、「サルの目を見ないでください。向かって行くことがあります」という立て札のあることがある。人間がサルの目を見ると、サルの側の攻撃性・闘争性を駆り立てるのである。(中略)サルは「目の動物」であるといわれる。動物界でも、視覚による認知が特別にすぐれているという点では、サルと人間は特別なのである。」p.112
・「目線が、わたしたちの人間関係にとって、いかにたいせつな問題であるか――それは、わたしたちの人間関係をはかる<ものさし>として、「目上」「目下」ということばがあることからも、うかがい知ることができる。目上、目下というのは、あきらかに、目と目を結ぶ線の位置を基準にしているのである。」p.116
・「かつて、武家の社会においては、目上と目下の関係は、目下の者が目上の者から一方的に見おろされるという関係にあった。目下の者は「オモテをあげい」とでもいわれないかぎり、見あげることができないのであった。どうしても見あげなければならないときには、「おそれながら」と願い出て、はじめて見あげることが許されたのである。  言いかえれば、他者をじーっと見すえることができたのは、かつてのわが国においては、支配者にのみ特有の表情であった。」p.118
・「いっぽう、気楽に話をきくという場合には、もう少し範囲はひろがるようである。  「額の通り・おへその通り・肩幅から一寸(約3.3センチ)の幅」  をそれぞれ四角形にむすんだ範囲内、とのことである。ちなみに、これよりはずれると、相手から目をそらせているようにうつるもののようである。」p.125
・「ヨーロッパ(とくに南ヨーロッパ)の人たちは、広場や路上などで、もっぱら立ったままの姿勢で何時間でもおしゃべりをしている。  それに対して、一般にわたしたち日本人は、ひとと長くおしゃべりをしようとする場合には、すわって話そうとする。立ったままの姿勢では、お互いになんとも落ちつかないのである。わたしたちが「お茶でも飲みながら」などといってひとを誘うのも、要するに、「すわって話しましょう」という意味にほかならない。」p.129
・「赤面恐怖がわが国にのみ特有の症状ではないことは、まえにのべたとおりである。けれども、わが国の赤面恐怖には、表情恐怖と結びついた症状がしばしばめとめられ、この恐怖については、西洋でもほとんど報告されていないようである。  とりわけ、目の表情や目つきに関する訴えは、わが国にのみ特有の症状であるといわれる。」p.149
・「結論を先取りしていえば、この視線恐怖という症状に苦悩している人たちは、視線の作法の混乱がうみ出した、文化の過渡期における犠牲者ではあるまいか――わたしは、このように解してみたいのである。」p.157
・「(5) 「間」があくのを苦手とすること。かれらの苦手とするのは、特定の話題のない、慢然たる雑談の時間である。間があくことに耐えられないかれらは、しばしば饒舌である。そして一見、人づきあいのよさを発揮する。」p.162
・「かつてわたしは、拙著『「世間体」の構造』(NHKブックス)のなかで、「世間」についての定義をこころみたことがある。  「世間」というのは、個人(つまり行為主体)の側からいえば、わが国の人びとに特有な、一種の「準拠集団(わたしたちが自分の態度や行動のよりどころとするような集団)である、とわたしは考える。「世間」は、厳密にいえば「集団」ではない。だが、準拠集団の考え方を適用することによって、「世間」の構造の特質が、たぶん、くっきりと浮き彫りにされることであろう。」p.163
・「前者の観念の総称(いちばん内側の世界)が「ミウチ」ないしは「ナカマウチ」であり、後者の観念の総称(いちばん外側の、いわば無縁の存在ともいうべき世界)は、おそらく「タニン」ないしは「ヨソのヒト」である。そして、その中間帯にあって、わたしたちの行動のよりどころとなるのが、「セケン」ではなかろうか(図5参照)。」p.165
・「視線恐怖症者のあいだに共通してみとめられる大きな特徴の一つは、「とくに親しくもなく、とくに見知らぬ人でもない、中間的な関係(高橋徹の用語では中間的人間接触)にある人びとのあいだに構成される状況」であった。これはまさに、わたしのいうところの「セケン」とぴったり重なり合っているのではあるまいか。  だとすれば、視線恐怖のことを、「世間体の病理」と名づけることも許されるであろう。」p.165
・「自分が何をしているかを他者が見ている状況では、サルのとる行動はがらっと変わって、きちっと意識した行動になるわけです。つまり、群れの中にいるときは、彼らは彼らの社会的伝達に設定された行動型をとっているんですね。人間でいえばタテマエ的な行動です。ところが二頭になると互いに許しあえるんです(河合雅雄・沢田允茂『動物と人間』思索社、1980年)。」p.169
・「戸井田道三もいうように、俳優が舞台の上で劇中の人物に扮しておこなう行為だけが、演技ではない。わたしたちは、日常生活のなかで、つねに演技していきているのである。演技を学習し、演技によって学習しながら、社会関係のなかで円滑に生活をいとなむことができるのである。つまり演技は、ことばと同じように、社会生活にとっての必要条件であるといえるのである(『演技――生活のなかの表現行為』紀伊国屋書店、1987年)。」p.172
・「わが国が「視線を避ける文化」であることはみとめるとしても、それではいったい、なぜそうなったのか。あるいはまた、「視線を合わす文化」のもっとも典型的な例が、なぜアラブの文化なのか――このように問われたら、正直いって目下のところ、わたしは完全にお手上げである。」p.177
・「わたしたち日本人のまなざしの理想は、おそらく、この武芸の達人のそれであろう。つまり、相手の目の表情からは彼のこころのなかを見抜きながらも、相手にはけっして自分のこころのなかを見透かされぬようなまなざしである。  このような日本文化の特徴をひとことにしていえば、「簾(すだれ)の文化」であるといえるのではあるまいか――わたしはかねてより、そう考えているのである。」p.180
・「要するに、わたしは目(または眼)だけでがんばってみたのである。ちなみに、前田勇『江戸語の辞典』(講談社学術文庫)によれば、かつて「がんばる」は「眼張る」であった。「両眼を大きく見開く」(転じて、気をつけて見る)ことであり、「目をつける」ことの意なのであった。」p.183
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▲閉店【食】タヴェルナ ラ・ボンタ [洋食@苫小牧]

2009年04月03日 08時12分13秒 | 外食記録2009
▲閉店 いい雰囲気の店だったのに残念 [2014.6.3記]
タヴェルナ ラ・ボンタ(Taverna La Bonta)[洋食@苫小牧][Iネット とまこまい][食べログ]
2009.3.7(土)18:15入店(初)
注文 Aコース(ディナーパスタコース)2940円

・ホワイトデー企画第三弾。C様と苫小牧のイタリア料理店へ。今回はC様の御友人もとび入り参加で両手に花!

・苫小牧市弥生町を通る、国道より一本内陸側の三条通沿いに建つ大きなアパートの一階に入っているお店。さり気ない外装なので、注意して見ないと見落としてしまいそうです。建物の裏側に回ると駐車場がたくさんあります。
 
・小さな洋食店を想像していたのですが、イス席が10卓ほどありホールスタッフが二名いて、立派なレストランでした。予約をすべきか迷ったのですが、この日は空いており予約無しでも全然OKでした。
・三名とも、前菜盛り合わせ・好みのパスタ1品・好みのデザート2品のコースを注文。

・前菜盛り合わせ。店員さんの説明は右から左に抜けてしまい、テキトーですが、左上より時計回りに、炙った刺身(マグロ?)、ウニの入った(コンソメ?)ゼリーとムース、刻んだトマトと白身魚の刺身、トマトと(モッツァレラ?)チーズ。盛り付けがとってもかわいらしいです。
   
・ウニ入りゼリー(?)が今回のヒット。初めて食べる不思議な味。炙った刺身も美味。

・しっかりした味のするかわいらしい大きさの自家製パン。三個あったのが気がつくと残り一個だけに。
 
・苫小牧産本マスとブロッコリーのクリームスパゲッティ:私の頼んだ品。クリーム成分少なめ。ブロッコリーの食感が独特で、また、振りかけられた塩コショウで塩気がちょっときつかったような気もしますが、あれこれ喋っていたせいであまり印象に残らず。
 
・厚岸産アサリ貝のスパゲッティ白ワイン:C様の注文。
 
・厚岸産カキと野菜のリゾット:C様の御友人の注文。一口おすそ分けさせてもらいましたが、濃厚なダシのきいた味でした。
   
・デザートは六品あるうちから、一人につき二品をチョイス。三人だったので、とりあえず「全部ください」と頼み、各自好きなものをツマミ食い。
  
・メニューによると、アーモンドのビアンコマンジャーレ、アッフォガート、カタラーナ、トルタチョコ、チョコレートのジェラート、バニラのジェラート、だそうですがどれがどれやら。
  
・食後の飲み物。コーヒーと紅茶。
・写真で見るとあまり多そうには見えませんが、実際はかなりお腹いっぱいになりました。これの一つ上の5千円のコースだと食べきれないかも。

   
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【写】第28回さっぽろホワイトイルミネーション 大通公園会場(札幌)

2009年04月02日 22時11分15秒 | 撮影記録2008
●第28回さっぽろホワイトイルミネーション 大通公園会場(札幌)撮影日 2008.12.30(火) [Yahoo!地図][HomePage]
・【撮影記録】2008年のラスト。札幌の冬の風物詩、ホワイトイルミネーションを忘年会への行きがけに撮ってきました。
  
・大通4丁目から見たイルミネーション越しのテレビ塔。
 
・すすきのへ続く駅前通りもきれいに飾り付けされています。

・雪祭りの雪像の土台。
 
・大通3丁目。家族連れなど大勢の見物客で賑わっていました。
 
・ライラックと針葉樹をかたどったオブジェ。
 
・誰がこさえた物か、雪だるまが点々と。
 
・露出を上げてテスト。まるで昼間のような写りっぷり。デジカメの進歩、恐るべし。
 
・大通2丁目。
  
・テレビ塔。
 
・2丁目のオブジェ。
 
・すずらんを模したオブジェ。近寄ったり離れたりでテスト。背景のテレビ塔の大きさに注目。
 
・大通1丁目。
 
・このようにイルミネーションをまじまじと見て歩くのは初めての事かも。
   
・撮った写真を改めて眺めてみると、テレビ塔の入った写真ばかりになってしまいました。
 
・今年は、テレビ塔の展望室から大通公園を見下ろすと、巨大なクリスマスツリーに見えるようにデザインされているとかなんとかいう話がありましたが、時間の都合により割愛しました。

・また来年~♪
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欲しい物リスト ~デジカメ編

2009年04月02日 08時02分56秒 | 日記2005-10
 只今物欲沸騰中。気休めにでもなればと、その思いのたけを以下に。

1.広角ズームレンズ Canon EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM(約7万)
 普段の撮影で一番足りなく感じるのが広角側。主に風景用。
http://cweb.canon.jp/ef/lineup/ef-s/ef-s10-22-f35-45/index.html
http://kakaku.com/item/10501011326/

2.標準ズームレンズ Canon EF-S17-55mm F2.8 IS USM(約10万)
 室内ではF値が3以下じゃないとつらい。普段使い、または室内用。
http://cweb.canon.jp/ef/lineup/ef-s/ef-s17-55-f28/index.html
http://kakaku.com/item/10501011533/

3.広角単焦点レンズ Canon EF28mm F1.8 USM(約6万)
 主に室内で人間を撮ることを想定。実際あんまり出番は無いかも。
http://cweb.canon.jp/ef/lineup/wide/ef28-f18/index.html
http://kakaku.com/item/10501010005/

4.高倍率ズームデジタルカメラ Panasonic LUMIX DMC-FZ28(約4万)
 望遠を使いたいのは主に鳥を撮るときだけ。なので、焦点距離600mmを超えながら5万程度の価格帯のカメラが出回り始めている昨今、高価で重い超望遠レンズを買うよりは、望遠専用のコンパクト機を別に持ち歩いた方が良いような。テレコンを買い足せば更に恐ろしい倍率に。
http://panasonic.jp/dc/fz28/index.html
http://kakaku.com/item/00501911288/

5.ノートパソコン(約15万)
 手元のパソコンは五年ほど経ち、大きな画像を扱うにはチト辛くなりつつあります。持ち運びのことは考えずに大きめ画面の機種を所望。

 全部揃えると約40万。。。ううう~~ん。更にその先にはフルサイズ機や "L" レンズが待ち受けています。物欲に果て無し。

<現在の主な使用機材>
1.一眼レフデジカメ Canon EOS 50D
2.レンズ Canon EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS
3.レンズ Canon EF50mm F1.8 II
4.コンパクトデジカメ Canon IXY DIGITAL 910IS
5.コンパクトデジカメ Ricoh GX200
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【食】みや本食堂 [いろいろ@室蘭]

2009年04月01日 22時00分12秒 | 外食記録2009
みや本食堂(みやもとしょくどう)[いろいろ@室蘭][Yahoo!グルメ]
2009.3.7(土)12:00入店(初)
注文 かつ丼(かつ重)680円

 
・室蘭市東町にあるスガイの向かいの通りをちょっと入ったところにあるお店。鉄塔が建つ中央分離帯のある道路沿いで、たまたまネットで見つけたのですが、こんな所に飲食店があったとは全く気づきませんでした。
  
・庶民的な雰囲気の店内はカウンター6席、イス席4卓、小上がり2卓。注文を取りに来るおばあちゃんが、「ハイっ! いらっしゃいませぇ~~!! 今、お茶お持ちしますね! ごゆっくり、どうぞーー!!」とやたらと丁重、かつ威勢のいい接客です。

・メニューは麺類、丼物、定食、カレーなどなど一通り揃っており、ラーメンが500円からと低めの価格設定。とんかつの誘惑に勝てずに、かつ丼を注文。出前の注文が立てこんでいるようで、15分ほど待たされたのち登場。
 
・かつ丼の具は、タマネギ、シイタケ、ほうれん草、シラタキ、卵、ノリなどいろいろ入っています。トンカツの肉の厚みは目測5mmと薄め。よくある田舎の食堂風味ですが、汁気がほとんど無く、少々食べづらい。
 
・菜っ葉と豆腐の味噌汁と、こんもり盛られた白菜の漬物(自家製?)とたくわん。白菜はしょっぱすぎて、全部は食べられませんでした。

コメント (3)
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