ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【写】長瀞の岩畳(長瀞)後編

2011年01月28日 19時04分46秒 | 撮影記録2010
長瀞の岩畳(長瀞)後編 撮影日 2010.5.1(土) [長瀞町観光協会][Yahoo!地図]
・秩父地方の山間の景勝地散策の後編。

・こちらは長瀞を流れる荒川の川岸の岩だたみ。
 
・対岸の絶壁に小さな滝が見えました。
 
・静かな緑色の流れの上を川下りの舟が下りてきます。
 
・崖っぷちには柵などあまりついていないので、転落しないよう注意が必要です。
  
・岩の上を上流方向に向かって歩く。

・船着場の辺りには観光客がたくさんいますが、そこから離れるにつれて人影は減ってきます。
 
・岩場の風景。
 
・岩だたみはかなり先まで続いており、適当なところで引き返しました。
 
・それにしても川の水は不思議な緑色をしています。水深もかなり深いのでしょうか。
 
・『岩畳のすがたとそのおいたち』の看板。
  
・船着場へ向かう帰り道。
 
・道すがら見かけた花たち。

[Canon EOS 50D + EF-S17-55IS]
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【写】長瀞の岩畳(長瀞)前編

2011年01月28日 08時00分02秒 | 撮影記録2010
長瀞の岩畳(長瀞)前編 撮影日 2010.5.1(土) [長瀞町観光協会][Yahoo!地図]
 
・こちらは東京から秩父に向かう途中、秩父より10kmほど手前の長瀞という場所です。予想以上に東京からの道が空いておりオケの合宿会場である秩父には早めに着けそうだったので、時間潰しに観光地に寄ってみることになりました。駐車場もまだ空いている状態。

・周辺案内図。目的地は『岩だたみ』です。それにしても、関東地方の人にとっては常識なのでしょうが、『長瀞』がはじめまったく読めませんでした。正解は『ながとろ』。
 
・駐車場よりしばし歩く。この日は天候がよく、行楽日和でした。

・岩だたみの手前には土産物店が軒を連ねています。
 
・店をちょっとのぞいてみると、『おっきりこみ』や『しゃくし菜』などこれまで見たことのない物がいろいろと並んでいました。

・土産物店の軒下には、人通りが多いにも関わらずたくさんのツバメの巣があり、盛んにツバメが飛びまわっていました。人通りが多い分、かえって外敵が近寄らないということなのでしょうか。
 
・商店街を抜けると、眼下に荒川の流れが現れます。

・川に沿って続く岩だたみ。
 
・こちらは川下りの中継地点で、ちょうど船が着いたところでした。川下りはなかなか楽しそうです。
 
・川岸からの眺め。川は不思議な緑色をしています。以前訪れた旭川の『カムイ・コタン』に雰囲気が似ていますが、その緑はまた微妙に異なった色合いです。
 
・川の対岸は岩の絶壁になっています。
  
・岩だたみには特に決まった道がついているわけではなく、観光客は皆思い思いに岩の上の散策を楽しんでいました。

・今度は小さなゴムボートが到着。
(後編に続く)

[Canon EOS 50D + EF-S17-55IS]
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▲閉店【食】ミニレストラン キッチン [洋食@苫小牧]

2011年01月27日 22時00分05秒 | 外食記録2010
▲閉店 いつの間にか閉店 [2018.1.31記]
ミニレストラン キッチン(Mini Restaurant Kitchen)[洋食@苫小牧][Yahoo!グルメ]
2010.12.16(木)14:20入店(初)
注文 チキンカレー 750円

 
・苫小牧西部ののぞみ町を通る双葉三条通(バイパス通)沿いにある小さな洋食店。苫小牧南高校より100mほど西側です。
   
・それほど新しい建物ではありませんが、こぎれいにしてある店内はイス席5卓にカウンター5席。BGMはクラシックの小品集。店に入ってみると、店主のおじさんが一人、暇そうに新聞を読んでいました。

・メニューはカレー、スパゲティー、ピラフ、定食などいずれも千円以下の価格帯。チキンカレーを注文してみると、「"チキンカレー" ですね」とわざわざ念をおされたのですが、メニューを見ると「キッチンカレー」と「チキンカレー」と、うっかりすると取り違えそうな品が並んでいました。
  
・いかにも "洋食屋" というイメージの、もっちりしたルーのカレー。甘味も感じられますがやや辛口で、上品な雰囲気の味です。具材は溶け込んでいて確認できず。ご飯はやや粘り気のあるご飯でした。
 
・チキンカツはカラリと上手に揚げてありますが、肉質はやや固め。見た目よりもボリュームがあり、お腹いっぱいになりました。
 
・付属のサラダ。

・付け合せの盛り合わせ。福神漬け、らっきょう、紅ショウガ。


[Canon PowerShot S90]
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【本】メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか

2011年01月27日 19時10分08秒 | 読書記録
メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか, 明川哲也, 文春文庫 あ-48-1, 2008年
・自殺志願者である、しがない調理師と言葉をしゃべる不思議なネズミたちとの大冒険。読み始めはその世界観を把握できず大いに惑いますが、直に慣れました。謎めいた暗号のようなタイトルも物語を読み進むと、これ以外のタイトルは無いように思えてきます。前半は話の目新しさも手伝ってなかなか盛り上がりますが、後半は話が加速してやや尻つぼみの感あり。
・"明川哲也" と聞いてピンとこなくとも "ドリアン助川" と聞けば、「どこかで聞いたような……」という人も多いのではないでしょうか(私もその一人)。物語中、著者の持つ人生訓めいた言葉が随所にちりばめられており、興味深い言葉も多々含まれています。そんなメッセージ色濃厚な作品。
・「おそらく私は岩場に打ちつけられたクラゲのような、ひどく始末に負えない破砕物である。」p.8
・「マルセロ知ってる。タカハシさんは憂鬱の砂嵐と戦うために、メキシコに行くしかない。メキシコで四つの宝を手に入れて、砂嵐の呪いを燃やす。マルセロ知ってる。その四つの宝でタカハシさんの娘や多くの人が助かる」p.89
・「「まずは言葉遣いに気をつけることじゃ。幾つになろうが、どういう地位につこうが、言葉遣いを形だけで終わらせず、魂を入れよ。言葉はすべてのはじまりじゃ。形だけの言葉は砂ひと粒の重みもないが、そこに魂が入れば言葉は畑になり、多くの穀物を育てる。ワシはそう思う。言葉とはそういうものじゃ。言葉はあてにならん。しかし言葉ほど大事なものはないぞ、もしかして」」p.99
・「お前さんは一度死んだも同然なのじゃから、いちいちの感情でものを言うのではない。感情でものを言って何かが解決したという試みは、元祖哺乳類二億一千万年の歴史を振り返ってみても一度もないわ。」p.105
・「しかも日本の自殺者は毎年三万人を超え続けていますから、この十年で三十万人が消えてしまったと考えていいでしょう。これは旧共産圏と並んで、いきなりのトップクラスです。特に女性と若者の自殺率に関しては世界でも一位か二位というところでしょう。」p.138
・「こうやってWHOの資料を見ると、旧ソビエト連邦やチェコなど、短調で重い交響楽を好んで聴く国の自殺率は高い。」p.141
・「1980年、メキシコの自殺率は十万人あたり1.7となっています。これは文句なく世界最低、いや、世界で最高にハッピーということになります。(中略)しかし、まあ、メキシコが世界最高のハッピーであることには変りないわ。最も鬱から遠い国なんじゃからのう。だいたいメキシコ人にハゲはおらんしのう。おらんというわけではないが、他国に比べ、極めてハゲが少ない。こんな国は他にはないぞ、もしかして。」p.143
・「日本の酒はよいな、もしかして。あっはー、ワシはマグロのヅケで飲むのが好きじゃ。ビタミンEと鉄分が多いからのう。脳みそを活性化させるドコサヘキサエン酸も魚にはたっぷり含まれておる。そういう意味では、刺身や寿司は日本人の偉大な発明じゃよ。」p.161
・「しかしメキシコ人は、いや、もっと正確に言うならば先住民インディヘナとスペイン人のメスティソ(混血民族)は本当にハゲが少ないのだ。世界一低い自殺率と何らかの関係があるのだろうか。つまりメキシコ人はハゲないし、自らは死なないのである。これはいったいどういうことなのだろう。国民の所得はおしなべて低く、アメリカからはあれだけひどい待遇を受けながら、それでもいつも笑っている。ストレスを吹き飛ばしている。ハゲも吹き飛ばしている。その秘密は何なのか。だからこそ私たちはメキシコに伝わる四つの宝を探しにきたわけだが……」p.185
・「チーズとチョコレートを薄くスライスし、それぞれをチキンではさみこむ。そう。私が作ろうとしているものは日本人にはお馴染みのチーズチキンカツと、おそらくはまったく馴染みがないであろうチョコカツなのだ。チョコとカツである。甘いチョコと香ばしいカツ。言葉の響きだけでは、これほど相性の悪い取り合わせはないような気もする。しかし食べてびっくり、好きな人はやめられなくなるほどツボに入ってくる味わいなのだ。明るい陽気な舌先になる。私が知っている限りこのチョコカツを売り物にしているのは高田馬場のとんかつ屋だけである。」p.188
・「……料理は足していくんじゃねえ。足してきゃ、味が緩む。引き算なんだよ。まず最初に最高の味と見栄えを頭に叩き入れる。それが見えてなきゃいけねえ。そこから先は引き算さ。見えてるものを再現するために何をすべきか、何をしたらいけないのかを考えていく。料理ってのはなあ、音楽や絵や映画と一緒さ。やる前にすでに見えてないと大したものはできねえ。見えてないやつには無理なんだ……」p.196
・「収拾のつかない明暗。芸術家の基本はそれらとの対峙にある。私個人のレベルで言えば、画家や音楽家に対するまっとうな尊敬はそこから生まれている。自分の耳を削ぎ落としたゴッホの例を出すまでもなく、そこに足を浸していない芸術家など芸術家たり得ないという感覚が私にはある。表現者が心の闇に蓋をして何を生み出せるというのだろう。闇を覗くひどく不安定な自分さえも作品に変えられるからこそ彼らは芸術家なのであり、それを絶対に気付かせない努力をしているからこそ、私たち調理師は職人と呼ばれるのだ。」p.222
・「なに、苦悩がそれぞれの主観に由来するのであれば、吉や不吉、恐い恐くないも主観の問題じゃろう。すべては自分の周囲をどう捉えるか、或いは自分自身をどう捉えるかという認知の問題じゃて、もしかして。おっと、これは精神医学用語じゃがのう。一にも認知、二にも認知、三、四がなくて、五に認知じゃ。」p.235
・「「幼きフォレノは生きるために笑うことを覚えた。親や大人の顔色を窺い、誰にでも人当たりよく、親切にしていればたいていのできごとはやり過ごせるということも学びよった。皮膚一枚下にはハリケーンを抱え込んだままじゃったからのう、外側だけでも穏やかに保たんとフォレノは生きていくことができんかったのじゃろう。しかし、バランスは崩れる。内心の荒廃はどんどん進んでいきおった。なぜなら人間はみな、自分という存在に対する解釈を他者への定規としても持ち出そうとするからじゃよ」p.238
・「「いや、なに。思考を持つというのも一種の病かもしれんと思うてのう。もしもこのフォレノが丘に咲くコスモスであったら、その方がよほど幸せだったかもしれんな」」p.240
・「「さよう。脳はブドウ糖で動くコンピュータみたいなもんじゃからのう。ブドウ糖が不足しておると、いつも眠っておるような状態になる。現実と夢の区別もつかんようになるんじゃ。それを阻止するのがアドレナリンなんじゃよ」」p.274
・「ネズミたちに導かれ、助けてもらいながら、私はこれまでの人生の中で考えたこともなかった方向に進み出そうとしているのかもしれない。厨房の料理人ではない。もっとでっかく、ずっと大きく、地球の料理人になろうとしているのだ。市場から仕入れてくるものだけを対象とする料理人ではない。目指すべきは有史以前の時の流れまでを調理する時空の料理人なのである。」p.292
・「動脈硬化や癌や、あるいは生きとし生けるものならばすべて避けることのできない老いでさえ、実は酸素のせいなのかもしれません。酸素があるから呼吸できる。しかし酸素があるから私たちには死があるわけです。」p.346
・「色というものは単に美しいからそこにあるんじゃない。色の正体は……実は血や肉が酸化していくことを防ぐ物質なんだよ。活性酸素を叩きのめすのは色なんだ。色のあるものを食べないと、釘が錆びていくように人間の身体もぼろぼろになってしまう。身体がぼろぼろに朽ちていけば、心のバランスを保つことも難しくなる。錆びた釘で打った本箱がいつか壊れてしまうように、酸化していく中で人は時に鬱を抱えることもある。持って生まれた才覚、鍛え上げた感覚ですら鈍らせてしまうことになる。」p.347
・「トマトの赤の正体。それはリコピンという物質です。この物質は皆さんの身体の酸化を防ぐ強力なもので、マイナス因子を身体から排除する働きがあります。その結果、精神安定にも非常に役立つ。」p.348
・「「お前さんたちが神とともにあったからじゃよ。神の前では誰もが敬虔になる。つまりお前さんたちは、神の力を借りて殺戮さえ行ったということじゃよ。信ずるがあまりのう」  「ボラボラ、お言葉ですが……殺戮を認めている宗教など滅多にありませんよ」  「むろん、殺しを認める宗教は少ないじゃろう。しかしのう、その宗教を守るためという大義名分が付いた時はどうなのじゃ。十字軍の歴史を紐解くまでもあるまいて。米国の大統領は戦争が起きる度に教会で祈りを捧げるわい。スペイン人がアステカの人々を根絶やしにしよった時、その最たる理由は彼らが反カソリックであるということじゃった。神を己のための守護神だと勘違いしている間、エテ公は殺戮を続けるじゃろう。即ち、お前さんたち人間は、まだまだ神に対する理解が足りんということじゃ。聖書を読む知恵を授かったお前さんたちが、聖書をばりばりと噛み砕いてしまう山羊よりも殺戮好きだとは、ホホホッ、皮肉な話じゃのう」」p.375
・「私はまず、通常の赤いサルサロハを作るために楕円形の調理用トマトと玉ねぎの皮を剥き、それを細かく切り刻んで刃先で叩いた。ついでコリアンダーも細かく細かく。とにかくサルサを作るときは細かくが基本なのだ。そこにガーリックを少々。これも細かく。そしてもちろん細かく切り刻んだトウガラシ。サルサロハならセラーノ、緑のサルサベルデならハラペーニョがいいだろう。これらすべてをボウルの中に入れ、やはりメキシコ料理には付き物のライムを絞ってその汁をたっぷりと振りかける。ここからが私流、いや、サルサの作り方を教えてくれたカルロス流である。汁を搾り取った後のライムの実は捨てず、緑色の外皮を刃先で糸のように削ったものを混ぜていくのである。日本料理で言えば、里芋と飯鮹の炊き合わせに山椒の葉や柚子の皮を乗せる粋に等しい。たったこれだけのことで庶民中の庶民料理とも言えるサルサが、一段優雅になって輝きだすのである。さらにここからがカルロスの真骨頂。少量ではあるが、砂糖を入れるのだ。サルサは作った直後よりも冷蔵庫で二~三時間冷してからが食べごろ。具のそれぞれが互いに影響を及ぼし合い、そして落ち着くためには少々の時間が必要だからである。」p.386
・「「さよう。生きるということは別離の連続じゃて。それがわかっておるなら、せめて言葉を交わせる時には言葉を、それが無理でも微笑みぐらいは交わすべきじゃのう。ワシらはいずれ、あっという間に消えてしまうのじゃから」」p.423
・「たとえば日本では、鴨川と桂川に挟まれた京都です。あれら二つの川は地表の、つまり目に見えている川ですが、実は京都の街の下は巨大な貯水湖になっています。だから京都ではふんだんに水を使える酒の文化が発達し、陽照りの時でも多くの人間を生かすことができたのです。」p.464
・「私がもしもモミの木だとしたら。  私は何を望むだろう。  数百年もの間、同じ斜面に立ち続け、同じ景色を見て、良い天候の日ばかりではなく、雨風の荒れ狂う日や陽照り、あるいは地下水まで枯渇してしまうような地獄を味わいながらも、そこに居続けなければいけないのだとしたら。  私はある日、ふと動きたくなるのではないだろうか。」p.470
・「「料理人は複数の店を持つものではありません。どんなにレシピを徹底させていても、調味料のグラム数まで決めこんでいても、他人任せになってしまうと味は揺らいでいくものです。多くの天才がそれで道を誤りました」」p.509
・「「たしかに科学では涙は液体じゃろう。じゃが、ワシは聞きたい。泣いても泣いても涙が途切れん夜があるわい。ありゃ、どこから出てきよったんじゃい? どこじゃ?」」p.527
・「スペインによってメキシコから略奪されよったトウガラシはのう、アフリカに運ばれ、インドに運ばれ、そこで大衆に愛されよったんじゃよ。インドがトウガラシの発祥地だと思っておる連中はカレー粉を基本に考えるからじゃ。しかしあくまでもペッパーと名の付くものは南米はボリビアから北のアンデス山中、そしてこのメキシコまでが生誕の地なんじゃて。」p.529
・「つまり循環こそが命の本質なんじゃ。原子核のまわりを陽子がぐるぐると循環して物の最小単位である原子ができるように、遠いカナダからやってきおったモナーク蝶がアンガンゲオのモミの木を巡って循環し、そこに巨大な群れというひとつの命を誕生させよったように、そして死後のワシらが粉々の原子に戻り、そこでまた新たな命の素となる循環を見せるように。ところが心はどうじゃい。心とて生命の本質。本来は甘い辛い、辛い甘いの循環をせなんだら腐ってしまうはずじゃのに、近代は恐怖や悲しみから逃れるために却って心を硬直化させてしまう者が跡を絶たん。心の循環が滞っておるのじゃよ。」p.530
・「寂しいという字が書けない頃から、孤独は周囲から離れてしまった個に対して与えられるのではなく、実は生きているものすべてにまとわり付くある種の絶望なのだと知っていた。まわりに誰もいないこともその言葉で表すのであろうが、その本質は生まれた時からすでに背負っている普遍なのだと看破していた。」p.546
・「どうしたって、何があったって、死ぬことなどなかったのです。死の恐怖に取り憑かれることだって、それは確かな生の姿なんですよ。私は自ら首を吊って初めてそのことを知りました。取り返しのつかないことなど世の中には滅多にありません。石つぶてを浴びても後ろ指を差されても、またゼロからやり直せばいいことだったんですよ。」p.552
・「「判断できん時は抵抗してはいかん。呼吸だけできておればええのじゃ。流されても気にせんでええ」  「ボラボラ、どうしてそれを」  「マルセロ知ってる。それは極意。この世に在るための」」p.561
・「「つまりはっきりと言ってしまえば、動物性蛋白質に頼り過ぎる食生活を送っている国は自殺率が高い傾向にあり、鬱病に悩む人が多い。豆類の植物性蛋白に頼る国は貧しい国が多いけれど、このメキシコのように自殺率は低い、ということですね」」p.573
・「「ちょっと待って下さいよ。大豆を食べてハゲたなんて話、これまで耳にしたことがありません」(中略)「ハゲの理由は特定できんじゃろう。おそらくはあらゆる原因が複雑に絡み合ってその現象を作り出しておるのじゃからのう。しかしこのことだけははっきりと言えるわい。インゲン豆を主食とする人々はハゲんのう。」p.577
・「第一の宝のトマトは、エテ公の生活に必要な色との関係を象徴する果実じゃったろう。第二の宝トウガラシは循環の象徴じゃった。そしてのう、第三の宝インゲン豆は、静観、じゃよ。」p.579
●以下『追記』より
・「自殺という終り方が本当に否定されるべきことなのかどうか、ボクはこの物語を書いた後もまだそれを断定できないでいる。」p.619
・「即ち逆の言い方をするなら、ボクは常に自殺の可能性を考えた人間であった。このことを漏らすとみんな意外そうな顔をするが、どんなに明るく振る舞っていても、衝動的に死を考えない日は物心ついてから一日もなかった。ボクは時に、生きるのがとてもしんどくなる。」p.619
・「プロというのは飽きる事がない人間のことだよ。と、ある高名な作曲家に言われたことがある。」p.620
・「食材一本やりで、何とかメキシコの秘密を解くことができないだろうか。」p.623
・「ボクは特別な者にならなくてもいい。高尚な存在や拍手喝采の対象にならなくてもいい。生きることがしんどい性分なら、最後の最後まで生きることだけをやり続けよう。それだけやり遂げられれば、この人生を良しとしよう。それ以上は望むまい。そして本当に最後を迎えた時、自らの物語を振り返ることができれば、ボクはこの世に生まれ出た意味があったのだ。」p.626
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【社】日先神社(東京・猿江)

2011年01月27日 08時00分56秒 | 参拝記録
日先神社(東京・猿江) 参拝日 2010.5.1(土) [Yahoo!地図]

・前出『猿江神社』のそば、1ブロック北側の交差点の一角にも小さな神社があります。
  
・境内正面より。鳥居の社名額や社の様子。家一軒分も無いような広さの境内です。

・境内にたっていた木札。『日先神社』、『摩利支天尊』、『永喜稲荷大明神』の記述がありますが、相互にどういう関係があるのか、詳細不明。
   
・金網でがっちりガードされたキツネ像。おそらくは明治以前作の貴重なものなのでしょう。
  
・手水舎、『社殿改修工事』の碑、石灯籠。
 
・社の戸は閉ざされ、中の様子を覗うことはできません。屋根の装飾には炎をモチーフにしたマークが。
 
・柱の一部は凝った装飾になっています。
 
・境内の外から見た社の様子。

[Canon EOS 50D + EF-S17-55IS]
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【食】焼肉 慶尚園 [焼肉@室蘭]

2011年01月26日 22時00分51秒 | 外食記録2010
焼肉 慶尚園(やきにく けいしょうえん)[焼肉@室蘭][室蘭タウン][Yahoo!グルメ]
2010.12.15(水)19:10入店(初)
注文 飲み物+肉いろいろ 四名で9805円

・第16回ぴかりん会(仮)会場。参加メンバーはぴかりんとみぃみぃさんとそのお仲間のK氏とT氏。日程調整の結果、ちょうど第三水曜日と、前々から狙っていたこちらの店の割引日と重なっていたため会場は即決しました。
 
・JR鷲別駅そばの大きな交差点の一角、『蘭たろう』の斜め向かい、イーストショップ(スーパー)とラーメン店『騎龍』の間にある焼肉店です。てっきりこちらは鷲別(登別)に入るものだと思ったら、地図を見ると境界ギリギリで室蘭の高砂町でした。今回参加の三名とは(ほぼ)初対面、とはいっても実は同じ職場に属しているので、四名で職場で待ち合わせ、タクシーで移動しました。店の様子の写真はうまく撮れなかったため、翌日再度店の前まで行って撮り直し[右]。
 
・事前に予約の電話を入れてみたところ、「3割引の日(1・3水曜日)は予約不可」。そして「5~6時台が一番混み、7時を過ぎると落ち着くので、7時以降なら多分大丈夫」とのことだったので、その通りに7時頃入店してみると、概ねテーブルは埋まっていたものの、空席もいくつかあり、無事すんなりと席に着くことができました。店内は意外と広く、イス席とこあがり席合わせて10卓ほど。
 
・まず先に出てくる焼肉のタレは特に強い主張があるでもなく、一般的な味。
・以下の価格表示は3割引ではなく、メニュー記載の通常価格。

・生ビール(525円):ビールは軽めの味に感じましたが、『一番搾り』なのでしょうか。この日は調子がよく、参加の他の三名分を合わせた数以上に一人で飲んだんじゃないかというぐらい飲んでしまいました。

・キムチ(265円):メニューに "当店自慢" の文字があるのでおそらく自家製のキムチ。辛味はそれほどきつくありません。
 
・カルビ(685円):話に夢中で、各肉の味は細かく覚えていないのですが、突出してびっくりするほど美味しいという肉には当たらなかったものの、どれも水準以上の味で安定感があります。
 
・ロース(840円)

・ホルモン(420円):「慶尚園のホルモンはやわらかく、臭みも気にならなくておいしかったです。」(K氏のコメントより)
 
・初対面の方々との飲み会ということで、どうなることか心配な部分もありましたが、そんな心配もすぐに吹き飛ぶ楽しい飲み会となりました。
 
・トントロ(685円)
 
・塩タン(945円):メニューに『タン(780円)』と『塩タン』の二種ありましたが、その違いはよく分からず。
 
・サガリ(580円):私的には今回注文した中ではこの肉が一番美味しく感じました。
・和風サラダ(400円):大根と豆腐のサラダ。私は「焼き野菜盛り合わせ」は頼まない派です。野菜はサラダで摂取。この品はなんと写真を撮り逃してしまいました。近年に無いミス。
・最後の注文で続けて肉を頼んでしまったのですが、後から考えてみるとそこは『ユッケビビンバ(840円)』にしておくべきだったと反省。肉ばかりのバランス悪い食事になってしまい、他の三名にはお気の毒でした。
・『骨付きカルビー』と『レバー』は品切れ。
・オーダーが通らなかったり、注文してない品が突然出てきたりと、店が混んでいたせいもあるのでしょうが、店員さんの方もちょっとドタバタしていた様子。さらには、いかにも大学生風のアルバイト君たちから「見かけたことあります」と声を掛けられるオマケつき。
・焼肉店で四名で飲み食いして1万円を切るという、「こんなに安くていいの!?」というかなりの低価格です。因みに3割引でなければ約14000円の会計だったところ。

 
[Canon PowerShot S90]
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【社】宇迦八幡宮(東京・千田)後編

2011年01月26日 19時00分54秒 | 参拝記録
宇迦八幡宮(東京・千田)後編 参拝日 2010.5.1(土) [東京都神社庁][Yahoo!地図]
・都心よりやや離れた閑静な住宅街にある神社散策の後編。
   
・社の前に控える狛犬は機械彫り風味。
  
・拝殿前の様子。軒下には千社札がいっぱい。
 
・柱には獅子や龍が彫りこまれ、なかなか凝った造りです。
 
・社の横へ回り込んでみる。
 
・屋根や廊下の壁(?)などちょっとした部分も凝った装飾が施されています。
  
・社の裏手にはひっそりとお地蔵さまが祀られていました。上記リンク先には「みがわり地蔵尊には水子供養者の参拝が多い」との記述がありますが、これがその像のようです。

・境内隅の大きな蔵。各扉には町会名が記されています。

・古神札納所。
   
・境内の壁際に並ぶ石碑いろいろ。『宇迦八幡宮御造営記念碑』、『軍馬盛敬號之碑』、『宇迦八幡宮銅葺落成記念碑』、『玉垣再建記念寄付連盟碑』。

・最後に社を振り返り、境内を後に。

[Canon EOS 50D + EF-S17-55IS]
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【社】宇迦八幡宮(東京・千田)前編

2011年01月26日 08時00分01秒 | 参拝記録
宇迦八幡宮(東京・千田)前編 参拝日 2010.5.1(土) [東京都神社庁][Yahoo!地図]
・4月初めの大阪から東京まで桜を撮りつつ巡り歩いた旅行から息をつく暇もなく、オケの合宿に参加するためゴールデンウィークにも再度内地へ渡り、それに絡めて東京、秩父、横浜などを巡りました。今回より『内地旅行 ゴールデンウィーク編』の開始です。
 
・こちらは東京の都心より隅田川を挟んで東側の江東区の住宅街の一角。地図を頼りに神社を探して歩き回り、それらしき場所に行き着きました。境内入口には蔵が見え、どうやらこちらは裏口の様子。
 
・裏側から見た本殿。
 
・境内の周囲をぐるりと回って、正面入口へやってきました。
 
・境内の正面入口より。奥に社が見えます。
 
・木製の鳥居の部分と社号標。
 
・由緒書きの石盤。鉄の棒に邪魔されて見づらくなっています。その創建の由来ははっきりしませんが、少なくとも亨保年間(1720年)の頃には既に社があったようです。祭神は『宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)』、『應神天皇(おおじんてんのう)』。

・鳥居をくぐって境内へ。
  
・境内では遅咲きの八重桜がきれいな花をつけていました。
  
・小さな手水舎には千社札がいっぱい。またそのそばには金魚の水槽が。

・境内奥の生活感あふれる社務所。
  
・社の前の様子と、そこにたつ石灯籠。
(後編へ続く)

[Canon EOS 50D + EF-S17-55IS]
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【食】洋食 TANTO [洋食@由仁]

2011年01月25日 22時00分03秒 | 外食記録2010
洋食 TANTO(ようしょく タント)[洋食@由仁][HomePage][北海道新聞][食べログ]
2010.12.12(日)16:20入店(初)
注文 煮込みハンバーグ 850円

  
・由仁を通る国道234号線沿いにある洋食店。JR由仁駅の表側、前出『ラーメン 茂富』の向かいになります。
  
・あちこちに観葉植物が置かれ、明るいカフェのような雰囲気の店内はイス席が約8卓。BGMにはイマドキの洋楽がかかっています。

・メニューはハンバーグ、カレー、パスタの他に、余所ではあまり見かけないボルシチなどもあり、概ね1000円前後の価格帯です。今回は「いちばん人気」という『煮込みハンバーグ』を注文。
  
・ソースに浸かって登場したハンバーグ。上にキノコとカボチャが乗っています。目測150gほどの分量で、脂分をあまり感じさせないツクネのようなあっさり風味のハンバーグです。ソースもなかなかよい味。店主が女性のようで、店の雰囲気と同様に、料理の味や分量も女性の目を意識した、細やかな心遣いが感じられました。

・カボチャサラダ。カボチャは由仁産でしょうか。
  
・ご飯、いい味のコンソメスープ、サラダ。

   
[Canon PowerShot S90]
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【写】JR晩生内駅(浦臼)

2011年01月25日 19時02分40秒 | 撮影記録2010
JR晩生内駅(浦臼) 撮影日 2010.4.25(日) [Yahoo!地図]
 
・道央地方の浦臼町の晩生内(おそきない)にはポツンと小さな駅舎がたっています。
 
・駅舎の外観。そのそばには立派な松の木が一本たっています。
 
・駅舎内の様子。イスには手作りの座布団が。

・駅舎の窓口。こちらが使われる機会はあるのでしょうか。
 
・駅舎よりホームへ出てみる。
 
・ホームの様子。簡素なホームが一本のみ。
 
・ホーム上の駅名看板。両隣の『さっぴない』と『さってき』も気になる名前です。
  
・ホーム上からの眺め。残念ながらこの時は列車はやってきませんでした。

・線路上にはフキノトウが。
  
・ホーム側から見た駅舎。右隣の小屋はトイレでしょうか。

・ホームの端より。

・駅前の様子。建物もあまり無く、長閑なものです。

[Canon EOS 50D + EF-S17-55IS]
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