意志のなかにいる

コメントあるようでしたらお気兼ねなく、記事に関連があるのが望ましいですね。

コミックを見たかったら実写映画を見なければならない、これぞ「等価交換」の法則 (アニメ感想)

2017-07-15 21:30:55 | アニメ感想2017年・3期







メイドインアビス 
第1話  大穴の街 と 第2話 復活祭 △++







あんちゅうか「舞台」がまずは魅力的なんで
キャラクターに劣らず背景・クリーチャーが描き込まれてるねえ
そこはユメもキボーも危険もとなりあわせの、やる気があるところ。
キャラクターが漫画的に抽象化していて、その分ぐりぐり動く
高低差もオブジェクトたっぷりのダンジョンもたいがい邪魔して
「アニメーション」としての基本的なたのしみがある
「拾ったものは自分のもの」という子供の理屈に応じて
(この世界観にもマッチするが)、拾ったモノをいじくり回して
自分達のモノにしてしまおうとするのが「管理社会」とは対極の
魅力的ないけない行為だ、そういう「オトナの為の子供達」が
非常に高い質で描かれている。










将国のアルタイル 第1話 犬鷲の将軍  第2話 砦の町 △+







「砂漠の民」っちゅうと、地球の反対側の島国の民からすると
「年中民族問題や宗教問題で戦争してる野蛮な連中」というイメージがあり
当作品も絢爛なオリエンタリズムと血なまぐさい世界観が展開してる。
だからこそまあマフムート・パシャが争いを避けるべく無謀なことを
いっぱいしてるのも納得がいき、「平和を真剣に願うのは蹂躙された人達」という
リアリズムがうかがえるところだ。一方で戦争を真剣に願う人達もいて
そういう「人間的な野蛮さの発露」ってのと対面するのも一興ではある
あと「美人の踊り子」でますわなあ、なんか「美人」が多いイメージあるよね
まあ彼女たちがいないと本当にただ「血なまぐさい」だけのハナシになるからね
そういう「花」の存在もまた世界観の強化に繋がっているかと。










セントールの悩み 第1話 なんだかんだで、みんな、キスって大好きだよね。
/マラソンって人生の縮図だって、知ってた? △+






 

「亜人もの」やねえ、そしてその裏が「百合もの」
結論として「交尾」は異種族の間では成立しないかもしれんが
「キス」なら「口」がある種族なら大概成立するっちゅうことで
なかなか上手いやり方ではあるね、出だしのかましとしても充分だ
また、彼等が「現代の日本社会」的な世界観にいるのは惰性ではなく
「理性」によって異種族間を統率している社会のモデルという側面があり
相対的な平和国家である当邦が試されているという野心的な側面がある。
その中で個々人は「友愛」による平和なまいにちを送り
「亜人の日常」をしっかりと描いているのが緩急自在で、うまい
特にあれですね「半人半馬」ってのは「走る」だけでいい見物になるね
長らく馬は最速の「乗り物」だったわけで、ヒューマンには
本能に訴えかける愛情と、興奮が彼等にはあるのよね。









ボールルームへようこそ 
第1話 小笠原ダンススタジオへようこそ △+







オレを見ろ!






はいり方は定番の「何も持ってない少年があるスポーツをきかっけに」ってやつ
ヒロインがそれを助けながら熱意をもっていくってやつやね
オトコノコなら1つぐらいは「世界一になりたい」ってのがあるんで
おおむね共感できる設定ではあるわな。
あとは新しい素材(フィギュアとかがあるが)「ダンス」の描き方やね
無駄な動きが消し飛ばされて、狭い空間の中に「俊敏さ」が覗えるねえ
それは厳しい訓練の末にふたたび「本能」を取り戻すような、逆説がある
当作品も「アニメーション」として「経済的なやり方」に抗うように
「踊る」ことのワイルドな熱っぽさを伝えているかとおもう。









天使の3P! 第1話  小学生にドッキリ! △+







一部の特殊な趣味の諸兄の皆さん、出番ぞw
設定いいですね「ガチのスポ魂」はでけんから
文化系で流行り物で「軽い」感じがする「音楽」を
あとはまあ「音楽」にはこう「チャンス」がある気がするからね
「社会」のレールからはずれた子達を最初に拾い上げているとこがある
また「ネット」の存在がン十億の「ストリートミュージシャン」を
生み出していて、その中には「小学生」もいるのは確かではあろう
そういう設定的な追い風が一部の特殊な趣味の人達への逆風をやわらげていて
そこから生み出される余裕でどれぐらい「けしからん」くなれるのか
ちう楽しみが今後あるわけだ。










NEW GAME!! 第1話 恥ずかしいところを見られてしまいました…… △++







「この会社はなんで女性ばかりなんですか?」とかズバッと
クリティカルな質問をする青葉ちゃんw
しずくさんが言葉を濁してごまかしてたけど
「夢」を叶えてるからなんすよ、誰か(主に男性陣)の。
勿論もう一方の「夢」たる「おしごとファンタジー」としての
側面もばっちりフォローしてる、明るい人間関係
前期の仕事に対する満足感、それがいつも通りクオリティ高く
描かれていたかとおもう。ちょっと視点を変えると
青葉ちゃんは「理想の新入社員」として描かれているけど
その親友のねねっちも別の方向性で理想の新入社員かもしれんね
先輩にうまく甘えながら、がんばっているというあり方
当作品はそういうキャラクターの魅力が「おしごとファンタジー」の
強度を高めるとこにまで到達しているかとおもう。























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すばらしい作品だ、ただしヒロイン役の芸能人をのぞいて (アニメ感想)

2017-07-11 22:21:58 | アニメ感想2017年・3期






潔癖男子!青山くん 第1話  青山くんはキレイ好き △+






無理ゲーすぎるわなw
ただ、この「接触禁止」ってのにフォーカスを当てれば
当邦のサッカー事情の結構根の深いところにあたるね
というのも海外勢と「筋力」で争うと簡単にコロされるから
ちゅうわけで「やむおえず」パスサッカー、繋ぐサッカーを標榜する羽目に
なるんだけど、どこの国もパスで繋いでくるからね、当たり前だw
ちゅうわけで青山くんが「結果的」にそうしている華麗なるサッカーは
天性のセンス、たゆまぬ努力によって得られるものとおもわれるのね
そして「漫画」は「努力」はあんまし描かないから結果として
ただの天性としての点取り屋がいる、ということになる
このおはなしはそういう「ギリギリのリアリティ」によってなりたっている
「潔癖」というのはそういう「リアルな汚れ」と
無謀な戦いに挑むってことなんだろう。










ナイツ&マジック 第1話  Robots & Fantasy △+







こちらは逆にある程度の「リアリティ」があるね
いや異世界に転生してうんぬん、ってハナシであれだが
「ロボットオタク」でそれに対して相当率直であることね
ただ金だけ支払うようなにわかと違って「人生」を費やして
しかもそれを喜んでやってるからね、そういうある種「狂気」とも
いえるような趣味に対して傾いているのがかつて世間が恐怖した
「オタク」の真髄であるといえよう。
この世界観はその熱意にあつらえたように実に都合のいい世界を
用意したわけで、まさしく「転生もの」のあり方そのものではある
ただ、「趣味」だけに特化して生きるってのは「世界」そのものの
受け取り方が「趣味」さえよければハッピーって人なので
そういう人には「異世界転生もの」はまさしく渡りに船、いやロボってとこで
それはある種「宗教」にはしる人達と近しいあり方といえよう
りえりーさんはそういう特化した少年(少女)をやるといいね、とてもいい。
あと「理想のロボットづくり」とかちょっと「ものづくり」的な
要素がファンタジー世界にひと味違うフレーバーを加えてるのもアタマいい。










ナナマルサンバツ 第1話 △+






ダス・ゲマイネ





日テレがクイズにまつわる作品をアニメでやるとかね
「高校生クイズ」も放送中にやるから、正当なコラボやね。
「競技クイズ」の華、早押しをとおして「クイズ」のいろはを
視聴者に教えてるね、そこまで難しいことではないけど
速度を競う以上「かるた」とよく似た構造があるね
また「知識量」で敵わないアホなみなさんにも早押しなら
ワンチャンあるかもしれないという希望を抱かせるかもしれん。
まあでも、一番率直によかったのは
「普段パッとしないボクが輝く」という場を上手く提示してみせた
ことかもしれん、異世界に転生することなく「文化系」の
花火のような瞬間を一話目で打ち上げるという原作のうまさよな
でもこの後ずっとヒロインの声を聴くたびにトゲを飲むような
キモチになるんだろうなあw










アホガール 第1話  来たぞ!アホガール △+







無意味にお色気にはしるとこが「アホ」っぽいね
まあそんなこと言ってたらえっちいのは全部アホ扱いになるが
当作品はそんなに「色気」を感じる絵柄ではないんで
それが逆にこういう使い方で生きている気はするね
端的にバナナが好きなおさるさんが主人公なんで
あんちゅうか底辺のJK的なアニマルさがリアルっちゃそうやな。
そいつだけだと「作品」にならんので幼馴染みのオトコノコが
ツッコミいれまくって、1クールがいつの間にか消費されているのだろう。









徒然チルドレン 第1話  告白 △+






さまざまな「告白の遅延」でもやもやする様をたのしむということで
ずーっとニヤニヤしながら視聴させてもらったという。
まあ「少年誌」的には「告白」はもやもや・ちんたらするのね
それを逆手にとってそれをたのしむのがうまいところだ。
もうほとんど「告ってる」のに最後のその言葉に届かないというさまが
なんちゅうか「特殊な行為」としてまだ
この世にある数少ないモノであるという印象
キスしたらヤニ臭かったとかなまなましいハナシとか
2人きりで天体観測とかギャルゲーみたいなシュチュエーションから
短い時間だからこそ鮮明な印象でよい。









DIVE!! 第1話  DIVE TO BLUE △+






なんか以前オトコノコばっかりでる水泳のやつと展開がよく似てるね
これは「流行ってる部活もの」みたいに登場人物ががりがりだせないから
自然と「幼馴染み」とか「はじめた動機」とかの説明になりがちだからだ。
競技の内容をかんがみるに「試合シーン」とか時間が稼げなさそうだから
水泳以上に本当に一瞬勝負になるのがまあ勝負かけてるってかんじ
まあ絶対時間では一瞬でも実際に競技をしている人間には濃密な体験が
あるわけで、それをどう納得いくかたちでひろげていくか、ってことなんだろう
あとはまあ「日常」どうすんのかね、どうにも楽しくできそうなんだが。









アクションヒロイン チアフルーツ 第1話  いきなり超天界! △+







「アニメーション」ってのは「戦隊もの」のトレースって意外と
苦手な気がするんすよね。なんというか「2次元」と「3次元」の
越えられない壁というか、どっちの真剣さも何か違うような気がする。
まあ素材として「ご当地戦隊」ってのは「ご当地キャラ」ほど手垢が
ついているわけでもないので、まだやりやすいかもしれん
あれも演じている人間の「真剣さ」がないとたちまちグダグダになるから
真剣にやった結果舞台とか道具が破壊されるぐらいでないと
その演劇の真剣さもギモンをおぼえるわけで、当作品はそこの
最低限の真剣さをクリアしているとおもわされるね
「2次元」⇔「3次元」でエンコードして失われるのはたぶんその
「真剣」さなんだとおもう。























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太宰は言った「5000兆円欲しい」と。 (アニメ感想)

2017-07-08 21:26:03 | アニメ感想2017年・3期







Fate/Apocrypha 第1話  外典:聖杯大戦 △+






実際「聖杯戦争もどき」ばかりになっちまったからねえ、当世。
最初はあったかもしれない「畏敬」も時が過ぎて、製作者自体も
いろいろといじりまわして「拡散」「分裂」してくうちに
ずうずうしい輩がまた違う「Root」に至っている、という次第やね
まあもともと「神話」の「亜流」が宿命づけられている作品なんだが。
今回は「戦争」ではなく「大戦」なんでもはや「個人」にいちいち
かかずらわっていられないね、あまねく英雄を初話からガンガン動かす
バンバン人は死ぬし、敵役は「質より量」って手合いだ
とまあここまで「薄めて」もまだ見られるねえ
というかむしろ「薄める」ぐらいのことをしないとまともに見るのが
しんどい、という事情なんかもしれないね「魔法少女」という
「別調理」とは違ってこちらは正当な「亜流」といったおもむきだ。











戦姫絶唱シンフォギアAXZ 第1話  バルベルデ地獄変 △+







当初は「世界の敵」だったノイズさんもすっかり斬られ役が
板についてきましたわなあ、「雑音」を「清(聖)音」で祓う
というのが当初のシンフォギアのテーマだったような気がするけど
やっぱし戦うなら人っぽいのよね、というわけで
途中から熱血ガチンコ魔法「唱」女ものになったという次第。
当初は限定的だったもろもろがついに「世俗」にまで堕ちたというのが
この1話目のメッセージやね、それゆえに彼女たちにできるのは
「ノイズ」を撃退することまでで、底は救えないというむつかしさがある
まあ、フレッシュな敵さんが登場したんでそいつらと遊んでいれば
1クールは消化できるだろうねえ、ただ当作品もだいぶん
「ポピュラー」になったんで「歌で救う」っちゅう「高尚」なおしごとを
どれぐらいキチンとやってのけるのか、という感心はある。










異世界食堂 第1話  ビーフシチュー/モーニング △+







「異世界転生ブーム」も一段落して
「日常」的なのまでいじりだしたね
「ここでは争いごとは御法度」ってのはバトルものではないという宣言だ。
ドラゴン的なごひいきさんが店を護るってのは「やくざ」が
そういうのをやっている姿の異世界バージョンだね
プチ魔属のかわいい娘が転がり込んでくるのは「外国人」を雇うといったとこ。
どっちも「食」っちゅう強力な土台に基づいているのね
そして「異世界もの」っていう現在強力なモードの2本柱だ
当作品はその両方を実においしく調理しているとおもう
にしても「ビーフシチュー」とかなら諦めもつくけど
「モーニングのまかない」とかすぐに作れそうなモノを
つくられると、ハラがさびしくて仕方がないw










賭ケグルイ 第1話  蛇喰夢子という女 △+!






「ギャンブルもの」ってーと「平常心と理知の果ての勝利」を
目指すものってドグマがどっかあるような気がするけど
当作品は「その場が面白けりゃいーです」ってハレっ気が満載で、いいね。
「トリックは暴くけど最後は運」とかそういう「叡知」を否定する態度とか
チップを超えた金額で強引に勝つやり方とか、えげつなく顔が歪むとことか
下品でよろしい、そういう「紳士・淑女」が下品になれる場所も
「ギャンブル」の本質で、あるいは「人間」の本質でもあろう
ということは方向性として当作品はもう「つかんでる」わけで
あとは1クールこのままイカれつづければ拍手してもよかろう。









バトルガール ハイスクール 
第1話  私たちガンバリます! △+






うーむ、なんかつい最近も同じような傾向の作品を
しかも何回も見ているような気がするぞい。
なんかあれなんすよね7人以上主要キャラがでてくるともう
「あーあのツインテの娘かわいいよね(ブヒ)」とかってなって「名前」を
覚える気力が失せるのよねえ。そんな調子で1クールで合計100人も
新キャラをおぼえられないので、こう「薄まった」調子で
キャラクターとハナシを見ることになるという
ハナシを作る側も「無茶」なんて分かりきっているから
変に力まず「設定とキャラ紹介を公平にしときまーす」
ってやるしかないところだ。ほんとうにやべーのは
「中の人」もいよいよ増えすぎて把握しきれなくなってることで
アニメおじさんとしては実にアタマの痛い問題なんである
まあ、措いておいて。「アタマ撫でてつよくなる」って設定だったっけ
スマホにおいては「擦る」って行為は「性行為」の代わりなんで
それをアニメにおこすってことはもっとエロくなってもいいということだ
あーそうだ女の娘いっぱいでてくると「エロ」も定型どうりの
乳揉みとかパンチラばっかりになりがちなのも困るのよなあ。












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