けいおん!! 第13話 「残暑見舞い!」 ○
真夏の蜃気楼
ほうぼうから「誰?」って言われる黒あずにゃん
そうなんです、彼女から「軽音部」を取り除くと
今回のおはなしのように自分が存在する境がぼんやりとしてくる
誰かに抱きしめられるなり手をとってもらわないとフェードアウト
してしまうのではないか― という夏の一幕
彼女が入部したてのころの齟齬感があったのを覚えている人が
どれだけいよう
2期に入ってからどのキャラクターがどうってのより
「軽音部」っていう「場」で話しが動いている気がするから
今回の話しのように先輩達がバックグラウンド扱いになっても
違和感はないというか、「夢オチ」で出してきていたのは
彼女たちが「背景」になるための準備運動ってことか
そしてそう遠くなく本当に先輩達が梓にとって「日常」で無くなる日が
来る、私たちにも。
閃光のナイトレイド 第13話 「せめて希望のかけらを」 と
まとめ △
アニメノチカラ枠の前作は「ソ・ラ・ノ・オ・ト」っちゅう
今日のアニメいいとこ取りパッチワークアニメという評判を
聞きつけたんかどうかは定かではないけれど
今回はそういうの抜きで戦争設定だけ引き継ぎ、で過去
はてさてその結論やいかに
頭の良い人の結論が常に「アホでも分かる恐怖による抑制」
なるのはキャスバル兄さんもシュナイゼル兄さんもいっしょ
それに文芸が迎合するなんてことは戦時下でもなきゃ
まずあり得ないからあとはどうやってレジスタンスするか
雪菜は「核使用後のビジョン」を軍に共有させることによって
その目的を果たそうとしたわけど
それを見ている我々にもそれを共有できるほどの映像とか物語の
つよさがあったかというと、ん、どうかなというところ
言葉で説得されたいだけじゃなくてお話しそのものでもそれを
示して欲しいかったというか。
そのお話しも直接「戦争、ダメ、絶対」ってな感じじゃなくて
もうちょっと回りくどくかつ味わいのあるものにしなければ
ならんわけで、1クールでそれをやってのけようなんて
満州を支配しようとした日本軍ぐらい無謀な行為なんかもね
希望のかけらもこれから始まるアニメの前に押し流されて
しまいそう。
四畳半神話大系 11話 四畳半紀の終わり と
感想無限 △
あれっすかねえ「蝶」ってのは美しくかつ儚い人の運命や生命の
象徴であるのに対して、「蛾」ってのはどうにも穢いイメージが
ついてまわる、そして大量の「蛾」が閉塞状況を破ったわけで
その穢い運命とは汚れきった大学ライフを送ってきた「私」のそれの
集合体ってことなんでしょう
で鴨川?で禊ぎをしてキレーな身になったとさ、と
2次元も3次元も「蝶」のイメージで溢れかえっているこのご時世で
「蛾」のおはなしをしようなんてまあ意欲的ではあるかも
「大学生」って記号はそういう「蝶」と「蛾」のあわいを
描く存在としての代表的存在なんだろうなあ
では、うす汚れた話しをえんえんと受け入れていくこととは
どういうことだろう、基本的には同じ話しの筋を高品質にえんえんと描いた
「エンドレスエイト」と、話しの筋は毎回違うけどうす汚れた話しが
えんえんと続く「四畳半」セカイ
(うす汚れた同じハナシの筋が延々と続くのはただのゴミっぽいね)
結局は「モノガタリノチカラ」の再認識ってとこかなあ
ほら、子供が同じ童話とか何度も何度も聞きたがるようなあのこと
それをなるたけ大人に耐えうるようやるとこうなる、みたいな
そのころのキモチを私はもうよく思い出せないけれど
ああ、でもキャラデザや話しの筋がちょこっと変わったような話しを
飽きもせずえんえんと見ているのだから大して成長していないのかもね
今も
さらい屋 五葉 第12話「もうふらふらですよ」 と
まとめでござる △+
「ござる」って言葉が浮いていないかどうかで
どんだけその世界観を本気で構築しているかが試されるというもの
ええ、勿論「合格」ですとも
日本家屋のしめった暗さと青空や紅葉の鮮やかさの対比は
日本人なら心が動かざるを得ない、雨や雪が降ればもの悲しい
そういう基本的な表現方法が強い力を有している
それゆえに登場人物は余計なおしゃべりをせずに済んでいる
「松」とかはいちばん恩恵を受けているねw
オノ・ナツメさんのちょっと病んでる人物画とも相性がよく
惹かれるものがあるなあ
一番ふらふらしているのはわれらが政ちゃんかと思ったら
意外と妹とか今回のおはなしではしっかりしていて
実は弥一がいちばん足腰が定まっていなかったという
「日々を楽しんで生きる」ってのと無軌道に生きるってのは
非常に似た見かけをしているからそのあたりややこしい
今回のお話しを通して五葉のメンバーはそれぞれに足腰が
しっかりしてきたような感じだけど、目標を失った弥一は
かえって危なっかしいかも、そういう所を見てみたい
気もするけれど、それはまた別のお話ということらしい