魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

ラパンアジール

2007年01月19日 | Weblog
ウィンドーに絵を描いてくれた友人の作品です。
個展の時の絵ですが1枚だけご紹介しましょう。
モンマルトルに今も在る「ラパンアジール」です。
最近の彼の絵はもっとカラフルなパステル画が多いです。(そのうち紹介するかも)

ラパン・アジールはピカソをはじめ「エコール・ド・パリ」と呼ばれる
パリを拠点に活躍した画家達の集まるカフェで、きっと日夜、芸術論が
交わされていた場所なのでしょう。
この場所の存在は印象派の活躍と結びつくのでしょうね。

きっとワインも脇役を務めたことかと思いますよ。
芸術家はモディリアニをはじめ、飲兵衛が決まり文句だし、
ロートレックは踊り子と遊んでいたことだろうし・・・。

十数年前にこの店を訪れたことがあります。
日本人の観光客もいて、ちょっと媚びてたっけ。
夜になるとライヴハウスになります。
観光地だから仕方ないけど、当時でもなにがしかのハートが残ってたの
でしょうか?

ここには美があり、酒があり、女があり、芸術があり、語り合いがあり、
人生があったろう!と想像はしますが、実のところ、さしてロマン溢れる
建物ではありません。
トキワ荘(漫画家が集合していたアパート)みたいなものとして、
私の目には映りました。

人それぞれの人生において、学校やクラブ、サークルや愛好会、
喫茶店やファストフード、ラーメン屋、居酒屋・・・、どこでも
それぞれのラパンアジールになり得るのです。

今や時は移り、ネット上のサイトや掲示板がそうなのでしょうか。
語り合って、時にはバカを晒しても、それこそが人生でしょう。

飲みながら読んでいらっしゃる方、もう一杯いかが?
飲兵衛の人生に乾杯しましょう。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする