魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

数百種飲んでも、やはりピノ!

2008年06月25日 | ワイン ~2019年
ワインの試飲会に行ったきました。
その様子はまた書きますが、しみじみと美味しいこのワインについて
触れておかなければならないでしょう。

「トロ・ボー」という造り手は最近私の中で、最高峰ではないだろうか?
という思いがあります。ワイン評論家のパーカー氏がいつ「5星」として
格付けしても、おかしくない堂々たる実力を感じます。

白は幻の「コルトン・シャルルマーニュ」と驚異の「ACブルのブラン」。
赤は特級「コルトン」をはじめとしてサヴィニーやショレの村名や1級畑、
さらには、これまた驚異の「ACブルのルージュ」があります。

コート・ド・ボーヌ地区のショレ・レ・ボーヌ村に居をかまえますが、
万が一、この造り手がジュヴシャン村やシャンボール村、ヴォーヌ・ロ
マネ村など、超有名村に位置していたら、世界のワインファンは至宝を
得たことと思います。
それくらい すごい!!!造り手でしょう。


さて今宵は

2006 ブルゴーニュ ルージュ(トロ・ボー)
  (仏、ブルゴーニュ、ピノ・ノワール種、赤、3千円台)

新作、というか新ヴィンテージです。

色合いはあまり濃くはないでしょう。
赤紫色のくっきりとして若さを感じるきれいな色です。

香りは、はじめはきれいな赤い花や花の蜜がさわやかに出ていますが、
時間と共に、獣臭がプラスされてきます。
美しい赤い花びらや蜜が、よりくっきりと、そしてちょっと揮発性の
メンソールなどと共に浮かび上がってきました。

味わいもきれいな果実味と酸。愛らしくピチピチとしていましたが、
15分後くらいから、どんどんと肉や旨味の成分が増加してきます。

2時間後程度で、最高に美しさと旨味が爆発!
重たくなく、軽やかでさわやかながらも鼻腔をくすぐる蜜や甘みが
漂います。

良いです!美しいです!

と発してしまうほど、旨味とエキスが踊りだしています。

幸せです。


さすがに期待を裏切らない「トロ・ボー」だと感心しました。
ブルゴーニュも高騰しておりますので、いかにお手軽で、良い造り手の
お値打ちものを探すかが大切だと感じます。



コメント
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