魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

ブルを考えながら飲む-タラパカ

2016年07月03日 | ワイン ~2019年
ちょっとマニアックなおはなしで。

ブルゴーニュワインのインデント輸入価格をひとしきり見るに、まったく安さを感じない。
むしろどんどん上がっている。

さらに2016年は悲惨な状況になるかも(クリック)しれない。

強引な言い方ですが、
2011がいまいち、2012は良いけど少ない収量。2013は極めて少なくムラがありそう。
やっと2014で通常に落ち着き、2015がビッグ・ヴィンテージ!
しかし、基本的に不作が続く形になりそうだ。(あくまで強引な言い回しであり、予想です。
造り手の前で悪く言うと怒られます)

価格も高騰したままどうしようもないです。最近の円高で少し戻るか?と思いきや、
ブルゴーニュに関しては期待しても無理でしょう。
格差社会の1%、いや、0.1%の方々の飲みものとなりそうです。


で、どう対処するかといいますと、まず2005年を買う(残っていれば、だがそう簡単には
見つからない)。 次に2009、2010など良年の残っているものを探して買う。(この年までの
価格と現在の価格は結構違います)

近年ものは手の届く範囲の価格のものだけ買う。価格優先にしよう。
2011は短命と予想。2012、2013も長熟させないで、そこそこで飲む。

14、15年の作戦はまだ決めておりません。いくらになるか価格もよく分かりませんが、
あまり高いともう誰も見向きもしないかも。


そして無理やり見なくてもいい。
だって、我々にはニューワールドがあるではないかー!ってさ。




悩ましいそんな夜はこれ。




2013 グラン・タラパカ ソーヴィニヨン・ブラン
  (チリ、SB種、白、千円台前半)


香りはさわやかレモンや青草にお決まりの麝香。典型的です。

味わいはしっかりしたきれいな酸味が柑橘のフルーツと両立し、さわやかできりっと
させています。厚みはほどほどです。ペラペラでもなし、ごついわけでもありません。

とにかくさわやかさ主義みたいなレモンや熟した柑橘のフルーツです。
夏にはとても良いです。ブルゴーニュの難しいことを考えずに、素直に、気軽に
楽しめます。

これもれっきとしたワイン。飲み過ぎたら頭痛も起きるかもしれないけど、入手を考えて
心配になったりもせず、決してそういう頭痛を起こさないですむワインです。


コメント
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