(↑TBS『ラストマン』よりお借りしました。空港での最後の別れはラブストーリーの定番。しかしこの度は男同士が抱き合いました笑笑)
結局、月曜日、夫は自宅にいたこともあり、
朝昼晩のご飯どきに3回、『ラストマン』を見返してました。
わたしもその度ごとに画面に目を奪われ、
盛り上がるところは涙を流し、笑うところが来たら、やはり吹き出し、
何度見ても、同じ感動が押し寄せてくる、
そんな最終話でした。
多分我が家は、
今週、見るテレビ番組がなければ、
ずっとこの『ラストマン』最終話が流れていることでしょう。
最初は、福山くんが主演だからと見始めた『ラストマン』。
FBI捜査官だったり、盲目の役柄だったりと、
とても難しい役どころであったため、前にも書きましたが、
真っ黒なスーツもちょっと古めかしく感じて、
「大丈夫かなあ〜」という心配が先立ちました。
でも、脚本がとにかくしっかりしていたこと、
福山くんをはじめ、
それぞれの役者さんの演技も素晴らしかったこともあって、
本当に見応えのあるドラマとなりました。
ここ最近ではピカイチのドラマだったのではないでしょうか。
これまで長く、主役に人気のあるアイドルさえ持って来れば、
視聴率が取れるという制作側の思惑が強かったように感じます。
だから、少々脚本がいい加減にされた感あり。
突拍子もない設定で、
いろんなところに風呂敷は広げるが、
全く回収できずに、
一体どういうことだったかもわからない話も度々。
お金もかかっていないことが丸わかり。
ところが最近は、
脚本がすごくよく練られていて、
演出やプロデュースもしっかりされているドラマに
出会えるようになってきたなと感じています。
さらに、
演技ができる俳優さんたちがたくさん出てらっしゃるし。
今回の最終話の、
長回しになった病室でのシーン。
福山くん、洋ちゃん、上川さん、寺尾さん、そして津田さん・・・。
この熟年男性俳優5人の対峙は、大変見応えがありました。
日頃ドラマにはあまり興味を示さないまーさんが、
録画画面だったので、
字幕がついていないために何を話しているのか
わからなかったのにも関わらず、
ものすごくいい顔(うるうる顔)で、画面に見入ってました。
「すごく感動してる。あの顔見て!」と夫。
まーさんの横顔を見て、
そのことにも感動するわたしたち夫婦。
この場面は何度見ても泣かされました。
そして、
さらに最後の空港でのシーンでもまた泣かされて。
そのまま感動の渦の中で終わるのかと思いきや、
1週間後には
交換留学生としてアメリカに自分が行かされることを
知らなかった洋ちゃんが、
福山くんに「では来週」と言われ、
ポカンとした顔で、「どういうこと?」というシーンがあり、
大爆笑。
最後の最後まで「何も知らされてない」洋ちゃんの姿は
ストーリーの中で一貫してて、
こういうところもよく描かれてて、
手が抜かれてない。
王林ちゃんが実はFBIのエージェントだったこと、
最後に王林リンゴではなくてフジリンゴを齧るシーンにも吹き出し。
フジを食ったということか??と、
ネットでは話題になっています。
微に入り細に入りいろんな伏線がうまく回収され、
政治家や警察組織が絡む大きなはかりごとと思いきや、
実はもっともっと私的で小さな秘密が
陰謀の中心にあったことなど、
うまく視聴者の先読みを躱しながら
意外なところに落とし所を作っていく。
福山くんのお父さん役の要潤さんの役どころが、
「クズ」だとか「悪すぎる」とか言われていましたが、
寺尾さんの役どころも悪すぎる。
確かに洋ちゃんを大事に育てたその部分は嘘ではなかったけれど、
あらゆる偽装工作は、
子供たちのためと言いながら、
結局は自分の保身のためでもあったわけで、
この部分のガッカリ感は否めません。
しかしながら、
護道家の今の当主の上川さんと奥さんの森口瑤子さんの潔さ、
子供のレンレンの真っ直ぐさに救われた感あり。
最後は後味が悪くない、
希望が見える結末でした。
福山くんが『日曜日の初耳学』に出演の折、
「毎回、台本が手元に来るのが楽しみだった」
というようなことを言っていて、
そういう演者をワクワクさせるような脚本が、
演者の素晴らしい演技を引き出し、
ドラマのチームワークを上げ、
さらにいい作品に仕上がっていくのだろうなと思いました。
その話を聞きながら、
わたしがここ数年でよかったなと思ったドラマ、
例えば、
TBSの『最愛』や『石子と羽男』、
そしてこの『ラストマン』
フジテレビの『エルピス』などは、
そんな高いレベルの脚本と演出、
素晴らしい演者の存在によって、
何度も見直したいドラマになっているのだなとも思いました。
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