どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

ポエム371  『山茱萸の花』

2024-02-26 01:33:30 | 科学
旅先で ミツマタの花を 山茱萸と言い張った友よ あなたが去って もう15年が 過ぎました 民俗学を研究していたあなたにとって  山茱萸は きっと憧れの 存在だったのでしょう   恋愛小説の 創作に長けた あなたの胸中には あるいは 訪れたことのある 椎葉村の風景が あったのかな と 今にして 思うのです 鈴の音がしたら あなたの送った便りと 信じます . . . 本文を読む
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新企画『ととのいました』(23)

2024-02-22 00:47:30 | 科学
〇 「ジャンボジェット」とかけて 「悪ガキ」とときます   そのこころは 「どちらも飛行機(非行期」でしょう」   松 「相撲の立ち合い」とかけて 「息の合った漫才コンビ」とときます   そのこころは 「どちらも阿吽(あ・うん)の呼吸」でしょう   〇 「話題の大物芸人とかけて」 「お茶会と飲み会」とときます   そのこころは 『菓子も献上も抹茶(まっちゃ・・〉が . . . 本文を読む
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思い出の連載小説『吉村くんの出来事』(2〉

2023-12-13 00:36:36 | 科学
     紫陽花 郵便配達中の職員が犬に咬まれたというので、集配課は大騒ぎになっていた。 広いフロアの窓に面した課長席を取り巻いて、三人の男たちが声高に話し合っている。真ん中で受話器に向かって頭を下げているのは、定年間近の課長である。断片的に聴こえるやり取りから察すると、総務課長の指示を仰いでいるらしかった。 吉村はその日二度目の速達を配達して、ちょうど戻ったところだった。次の便まで若干の手空き時 . . . 本文を読む
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思い出の連載小説『<おれ>という獣への鎮魂歌』(32)

2023-08-23 16:37:00 | 科学
 あの男は、素人ではあるまいと睨んだ。 人のいいチンピラか、組に属さない日陰者だろうと結論付けた。 上京したてのミナコさんが引っかかったインチキ芸能プロダクションの男よりは、ずっとマシなのではないか。彼の話が嘘でなければ、自分の腕が腫れ上がるほど仕事に打ち込む、見上げた根性の職業人なのである。 それにしても、楽に見える商売ほど苦労は多いのだと悟らされた。おれは、マンダ書院で味わった半端者の悲哀を思 . . . 本文を読む
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紙上『大喜利』(28)

2023-07-11 00:05:06 | 科学
〇 「おい、錦木が横綱照ノ富士を投げ飛ばして2連章だぞ」」「ご隠居、先場所から11連勝ですね、大器晩成を絵に描いたような力士ですよ」   〇 「けれん味のない四つ相撲だけど相手は下から押し上げられるから腰が浮いちゃうんだ」「この調子だと大関・横綱まで望めるんじゃないですか」   〇 「藤井藤井聡太7冠王がいよいよ8冠王になるぞ」「ご隠居は早くも発汗王ですからね」 . . . 本文を読む
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どうぶつ・ティータイム(197) 『JAXA展示室』

2016-12-25 10:11:11 | 科学
       内之浦宇宙空間観測所    12月20日、内之浦宇宙空間観測所からイプシロンという打ち上げコストの安い国産新型固体燃料ロケットが発射され、地球を取り巻く強い放射線帯の謎を調べる小型探査衛星「ERG(エルグ)」を予定の軌道に投入し、打ち上げは成功した。        イプシロン2号機    日本のロケットといえば、1955年に東大の糸川博士がペンシル型 . . . 本文を読む
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