どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

どうぶつ・テイータイム(280) 『川柳・早めの振り返り』

2020-11-30 00:59:30 | ニュース
〇 「嘘八百」とは この人のためにあったんだ(虚偽答弁)〇 肩書はいずれ取れるが 人格の汚点は取れない(元えらい人)〇 「みちづれ」はカラオケだけで 遺書までは(あっ、そう)〇 GōTōでジタバタする間に ステージ4か?(沽券内閣)〇 「無理だろうな」 セ・リーグのレベル低下は歯止めなし(あの盟主が)〇 金満ジャイアンツ 共食い辞さずのリーグ内補強(長年にわたる愚挙)〇 「正義中毒」騒動 別に正義 . . . 本文を読む
コメント

自薦ポエム60 『皇帝ダリアとマリアッチ』

2020-11-29 00:05:23 | ポエム
あなたは誰? なんという花ですか草木でありながら皇帝などと呼ばれてあたりを睥睨している あなた あなたは木? 気はたしかですかダリア族に属しながら もう草ではないなどと木化の野望を 果たそうというのですね それにしても見事な花 チャロたちのアミーゴ旺盛な蕾たちはまだ枝先で待機中ですね六尺を越える偉丈夫のあなたは確かにエンペラー 異国に来てまで驚嘆させる力は 何ですか故 . . . 本文を読む
コメント (2)

どうぶつ・ティータイム(279) 『川柳・あれあれあれ・・・・』

2020-11-27 00:00:00 | ニュース
○ あれあれ変よ 検事総長クビだって?(韓国)○ 大統領 あたし 皿まで食うからね( 法相)○ 次期大統領候補1位 検事総長の人気が怖いのよ(現大統領 )○ 腰浮かせ さてどうするの 事件なの?(東京地検)○ 黒川を推し損なった痛手 今ごろに(桜を仰いで嘆く)○ あれ、どうしたの? あれよ、もらった領収書(家庭内野党)○ ソフトバンクの強さ どこがソフトよ パンクでしょ?(ロッカー)○ 原ジャイア . . . 本文を読む
コメント

自薦ポエム59 『ミューズからの使者ヒメコブシ』

2020-11-25 00:43:05 | ポエム
遠い国からやってきた美の親善大使なんていったらあなたは照れるでしょうね 寒い国から送り込まれたプリマドンナにたとえたらあなたは眉をひそめるでしょうか ピンクに透けた花びらは乙女の頬に浮かんだ微笑みのようで人びとを魅了するのは確かだが・・・・ とつぜんレースの衣装を脱いで毛皮のコートを纏ったりしないかと季節の門番は危惧を捨ててはいないのです 姫辛夷をおおうのは . . . 本文を読む
コメント

『ライオンのおやつ』を読みながら(8)

2020-11-23 02:56:08 | 書評
マドンナが、その日のおやつのリクエストについて説明していた。 「・・・・私は、父を喜ばせたくて、背中を向けたままミルクレープを運びました。 ミルクレープには、一本だけ、小さなろうそくを立ててお祝いしました。 そのミルクレープの味が忘れられません。自分で作って言うのもなんですが、本当においしかったのです。 それに、なによりも嬉しかったのは、父が喜んでくれたことです。 あのミルクレープを、旅 . . . 本文を読む
コメント (5)

自薦ポエム58 『春秋のマンシュウアヤメ』

2020-11-21 00:00:00 | ポエム
その場所には、確かに人の気配があった。その場所には、確かにマンシュウアヤメが咲いていた。 . . . 本文を読む
コメント (2)

『ライオンのおやつ』を読みながら(7)

2020-11-19 00:29:01 | 書評
雫さんが、マドンナのソフトマッサージを受けている時、こんなやり取りがあった。 「お父様には、お会いしなくてよろしいのですか?」 マドンナは、私の耳たぶの辺りを撫でながら、核心的な質問をする。 「いいんです。父には、病気のことも一切伝えていませんし、それに、もう何年も会っていないんです。父が今、幸せに暮らしてくれていたら、それで問題ありません」 「そうですか、雫さんがそうおっしゃるなら、それ . . . 本文を読む
コメント (4)

自薦ポエム57 『不時着したモミジアオイ』

2020-11-17 00:00:10 | ポエム
空好き、飛行機好きだが、戦争嫌い。 . . . 本文を読む
コメント

『ライオンのおやつ』を読みながら(6)

2020-11-15 00:30:05 | 書評
前回は、音楽セラピーのカモメちゃんが、いろいろなスパイスをちりばめたような、複雑で奥深い声で歌唱する様子を伝えて終わった。 「次は子守唄メドレーなので、眠たくなったら、本当に眠っちゃってくださいね」 <眠りに落ちる寸前の場所で、私はカモメちゃんの歌を聞き続けた。甘く切ない歌声に抱っこされたまま、ほのかなまどろみを満喫していたかった。 カモメちゃんが、アコースティックギターから最後の音を解き放 . . . 本文を読む
コメント (4)

自薦ポエム56 『幻惑のカラスアゲハ』

2020-11-13 07:30:12 | ポエム
辺見庸の見た「東日本大震災」は、誰の目よりも本質をとらえている。 . . . 本文を読む
コメント

自薦ポエム55 『ねんねの合歓の木』

2020-11-11 00:22:45 | ポエム
遊び疲れて家路に向かうとき、街灯に照らされた合歓の花が、半分眠りながら見送ってくれた。 . . . 本文を読む
コメント

『ライオンのおやつ』を読みながら(5)

2020-11-08 00:05:51 | 書評
ローカル鉄道に乗って、橋梁上の車両の窓から絶景ポイントを見たことはないだろうか。 ぼくは前回までに『ライオンのおやつ』がしつらえた、美しい風景をいくつか取り上げてきた。 風景の中には、ホスピスの代表であるマドンナのぬくもりが、雫さんの残り少ない命とひびき合った瞬間も含まれる。 また、狩野姉妹が用意する食事の絶妙さと、ゲストへの配慮も忘れがたい。 中でも、スタッフ全員が関わったであろうおやつ . . . 本文を読む
コメント (4)

自薦ポエム54 『海からのムラサキケマン』

2020-11-06 00:07:29 | ポエム
仏殿に飾られる華鬘(けまん)に、花の咲く姿が似ているムラサキケマン。 信心深い人が、名前を付けたのかなあ。 . . . 本文を読む
コメント

『ライオンのおやつ』を読みながら(4)

2020-11-04 00:25:01 | 書評
「雫さん、よく眠れましたか?」 翌朝、食堂へ向かうと、マドンナに声をかけられた。 「はい、本当にぐっすり眠れました。こんなに眠ったの、すっごく久しぶりです。」 「よかったです。さすが、天然ゴム百パーセントのラテックスマットですね。・・・・」 相変わらずの三日月アイで、マドンナが微笑む。 「眠ることは、重要です。・・・・」 <よく眠り、よく笑い、心と体を温かくすることが、幸せに生きること . . . 本文を読む
コメント (4)

自薦ポエム53 『ちょっと待ってクレマチス』

2020-11-02 00:17:06 | ポエム
伊賀の里では、何が起こっても不思議ではない。 忍者の手裏剣がクレマチスに化けても、それほど驚くことでもなさそうだ。 . . . 本文を読む
コメント (2)