ひゃー、こうべ病むなあ
田舎のばあちゃんがしわくちゃの顔を綻ばす
たんぼの畦で早めの昼飯が始まったのだ
手には持ってきた曲げわっぱの弁当箱
今しも汲んできた清水がヤカンから注がれる
弁当箱の中はたっぷりの水とコメの飯
飯の上には手で割いた水茄子の浅漬けが泳ぐ
ばあちゃんは水茶漬けが大好きなのだ
ヒャー、おめえもこうべ病 . . . 本文を読む
新型コロナの感染者が増え続け、東京都では7月27日時点で3000人を超えた。
この数字がどれほど脅威なのか、そしてこの先どこまで増え続けるのか皆目見当がつかない。
一方、オリンピックはスケジュール通りに競技が行われ、初日から金メダルを獲得するなど、テレビの前の視聴者は大喜びだったと思われる。
事前の予想通りの活躍で金メダルをつかんだ者、自己ベストを大幅に更新して勝者になった者など、勝ちのスタ . . . 本文を読む
何かに似てる 誰かに似てる
そんなことを思ったことはないですか
トレンド女優に似てる イケメン男優に似てる
鏡の中の自分にうっとりした時期もあったでしょう
誰に似ているか 何に似ているか
音声や匂いや味が何に似ているのかって・・・・
そうなんだよなあ
ものごとを認識するしょっぱなはそれなんだ
アンスリウム・アンドレ . . . 本文を読む
〇 高藤直寿の 我を知ったる渋すぎ柔道(相手の反則負けを引き出した金メダル)
〇 瀬戸物のダイヤは ついに輝かず(瀬戸大也・予選落ち)
〇 女子400m個人メドレー 冷静に勝負した大橋悠依(自分を信じて泳いだ金メダル)
〇 阿部詩の 一点の曇りもない笑顔に金メダル(柔道一筋の清々しさよ)
〇 阿部一二三は終始緊張気味 背負ったものの重さに耐え(男らしさに見惚れた)
〇 スケボーの 堀米雄 . . . 本文を読む
3,4日家を空けている間に、野菜たちが予想以上に育っていた。
さっそく、でかいやつから収穫し、さてどうやって食べようかと思案した。
酢漬け、塩漬け、冷やし中華ソバ、・・・・後の使い道が思い浮かばない。
とりあえず、甘酢のキュウリ揉みで新鮮さを味わった。
梅雨明け前の収穫を思い出してみると、少量ながら充実していたよう . . . 本文を読む
ハナカマキリのようなスイカズラが咲いた
冬の寒さに耐えて待っていた白い生き物が
ムクムクと目を醒ましたのだ
この季節に逝ったひたむきな女性よ
あなたの小説には忍冬が効果的に描かれていましたね
裏切に悩んだすえ朝早く夫の元を立ち去る物語でした
密やかな言葉を絹のように紡いでいた女性よ
同人雑誌の合評会ではいつも目を輝かせていましたね
モデルはあなたかと . . . 本文を読む
〇 白鵬:照ノ富士戦に ガチンコでお願いとは片腹痛い(ウェブニュース・Who?)
〇 両者とも命懸けだよ モンゴル対決(照ノ富士土下座事件・白鵬&日馬富士)
〇 白鵬時代 始まりじゃなく完成だろ(いやでも事実の新・歴史年表)
〇 稀勢の里 ああ稀勢の里 稀勢の里(白鵬とまともに勝負できた唯一の日本人力士)
〇 朝の山 腐らず朝までガマンせい!(休場6場所・根性を試される)
〇 コロナ禍を . . . 本文を読む
唐突な梅雨明けと歩調を合わせたわけではないが、3日間ほど山小屋へ行ってきた。
各地で真夏日が続出し、それまでのビショビショ天気が嘘のように菜園の日照りが心配になったほどである。
限られたスペースに植えたナス、キュウリ、トマトが一渉り収穫できたのと、次の予備軍が2,3日の猶予を与えてくれそうだったので、家を空けても大丈夫と踏んだのである。
. . . 本文を読む
たくさん寄り集まっているのに
なんて寂しい花なんだ
チパチパと神経質そうなのに
なんて人懐っこい花なんだ
高木に伍して見晴らし好きなのに
なんて寒村に似合っているのだ
庭の山茱萸の木ィィィィに
なんで鳴る鈴を掛けるんだ
泣くな鈴虫声ふるわして
ここは道ばた人が知るよォォなんてさ
民謡を聴いてそのワケ . . . 本文を読む
〇 飛鳥時代→白鳳時代→天平時代→→→白鵬時代?(新歴史年表)
〇 モンゴルの強さ 帝国潰えても(日本人力士は手負いの白鵬・照ノ富士に歯が立たず)
〇 ゲシュタボの衣装が似合いそうな ニシムラさん(連日のコロナ・失言対策ご苦労様です)
〇 ゴテゴテと飾った? いや、後手後手で終わったスガ内閣(オリン対策で、ついにチ~ン)
〇 無策だけが目立 . . . 本文を読む
中田先生は担任を持たなかった
田舎の中学校で音楽だけを受け持っていた
飴色のフチが特徴のメガネをかけ
レンズの奥から生徒たちに笑みを投げかけた
オルガンを弾くときは手元をしっかり見ていた
タクトを振るときは大きな躯を揺すってスウィングした
腰から上は可動域いっぱいまで動いたが
大きな尻は微動だにせず二本の脚が錘となった
「先生、モーツアルトって本当に . . . 本文を読む
〇 ワイルドを マイルドにする大谷翔平(殴り合いが売り物だったメジャーリーグに童顔革命)
〇 ヒデキ感激! 「彼こそが真の長距離打者」(大谷32号=松井秀喜のメジャー記録31号越えに)
〇 やはり大物 松井秀喜のふところの深さ(ヤンキースGM特別顧問は大谷絶賛・球団は袖にされたが)
〇 無観客に決定 それでも挙行の賭け→五輪(IOC・IPC・組織委・政府・東京都の5者協議)
〇 . . . 本文を読む
歌舞伎じゃないけど早変わり
その名も妖しい七変化
山アジサイの隠しわざ
ピンク白あお黄に紅色
だいだい紫と咲きつづけ
初夏から晩秋まで一人芝居
都万太夫座の女形なら水木辰之助
犬、業平、老人、小童、六方、藤壷、猩々と
つぎつぎ役柄を変えて歌舞伎踊り
元禄、宝暦、文久と江戸でも変化は大はやり
四変化、五変化と変幻し清元、長唄にも引っ . . . 本文を読む
雨が降ると、植物はほんとうによく育つ。
分かり切っているようなことだが、キュウリの勢いには驚かされる。
今年はタネから発芽させ、小さな苗をポットで育てたものだから、菜園に定植しても無事に育つものかと心配だった。
それが、今は7,8本がいっせいに花を咲かせ、次々に実をつけた。
毎日3本ぐらいは収穫しないと、伸び過ぎておいしくなくなる。
ところが、雨が激しかった日に採ら . . . 本文を読む
夏になるとぼくは崖の上の畑を思い出す
せまくて急な傾斜の道に足をしならせ
何列もの畝に沿ってはぐら瓜を収穫した
瓜は支柱の竹からずり落ちて
みどり児のように敷きわらの上で遊ぶ
緑の光が創る回廊の塑像たちとともに
はぐら瓜 はぐら瓜
背負い籠のなかで束の間の眠りをむさぼれ
母がささやく絶妙の手順を思い描きながら
はぐら瓜の両端を切り . . . 本文を読む