どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

自薦ポエム80 『ぼくには何かがタランチュラ』

2021-06-29 00:19:27 | ポエム
ぼくには何かがタランチュラ 毒蜘蛛というイメージが定着して 必要以上に恐れられているが セアカコケグモほどの破壊力もない   たしかに図体はでかいです メスの大きさは30センチほどにも 小鳥をつかまえて食べたとか 噂がひとり歩きして悪魔扱いまでされる   ジャングルに生息するイメージが強いが もともとはイタリアの港町タラントが発祥地 タランチュラコモリグ . . . 本文を読む
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どうぶつ・ティータイム(330) 『川柳・照る日くもる日』

2021-06-27 01:30:22 | ニュース
〇 スタート・ダッシュ そのままゴールの夢叶え(陸上100mの多田修平) 〇 2着フィニッシュ デーデー・ブルーノは代表になれるか(100mあと1枠は・・・・むずかしい) 〇 職域接種 アクセル後(のち)の急停止(河野さんどこ見てた?) 〇 デルタ株 コロナ新顔のインパクト(オリンピック開催都市の感染者数・増加中) 〇 百合子頼り お守りダウンで 共倒れ?(都民ファーストの会) 〇 大谷 . . . 本文を読む
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自薦ポエム79 『菜の花と光の物語』

2021-06-25 02:00:21 | ポエム
世界中の光を一手に集めて 幸福のセールスマンがやってくる 希望を手放した人はいませんか 夢をあきらめた人はいませんか   この世は住みづらいと聞きましたが 畑には一面に菜の花が咲き 楽しげに身をゆらしている これならどんな種でも育ちそうですね   セールスマンは背中の籠に光を詰め 虐げられた国々をまわることにする 辛すぎる人の前ではわざと躓いて籠を傾け . . . 本文を読む
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どうぶつ・テイータイム(329) 『川柳・正義は2度死ぬ』

2021-06-23 01:32:36 | ニュース
〇 ホームラン競争 ライバル(ジャッジ&ゲレロ)回避で拍子抜け(大谷翔平の心中やいかに) 〇 勝利投手を挟んで6試合で6発 狂気の6日間(大谷へのメディアの賞賛) 〇 ダルビッシュ有 メジャー最速で1500奪三振(あのランディ・ジョンソンを抜く) 〇 赤木ファイル開示されても アソウは再調査せず(森友問題の真相は改ざんされたまま) 〇 奥様が 「夫は2度殺されたようなもの」(赤木ファイル・ . . . 本文を読む
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自薦ポエム78 『悲しみの千日紅』

2021-06-21 00:00:19 | ポエム
母が飛んだ 夕暮れの空へ飛んだ 団地の花壇には苺のような千日紅 ついばむ鳥が嘴から突っ込んだ   娘は電気もつけずに泣いた 頼りの父は半年前にツガイの相手を変えた 今どこのねぐらに籠っているのやら 見捨てた団地の窓をテレビは写すだろうか   娘は泣き疲れたまま眠り込んだ 目ざめると闇のなかで囁く声がした おまえは一人ぼっちになった もう世の中とつながる . . . 本文を読む
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どうぶつ・ティータイム(328) 『梅雨晴れ間の野菜たち』

2021-06-18 10:32:38 | 家庭菜園
なりを潜めていた小菜園に、少し野菜が育ってきた。 見よう見まねで肥料を入れた畑は、雑草が先に繁茂して雑草取りが毎日の日課となっていた。 苗を買ってきて定植した長ピーマンがまず収穫にこぎつけた。    ピーマン   同じ時に買ったナス苗2本も、盛んに花をつけ、実をつけて、やっとこの大きさになった。 昨年は失敗したので、今回は一番花を摘んだりしたのがよかったのだろうか . . . 本文を読む
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自薦ポエム77 『カタクリは宇宙の鏡』

2021-06-16 00:01:21 | ポエム
カタクリは地上のスティーヴン・ホーキング 天窓をみつめて宇宙の夢を見つづける 夜が明けると周りは緑の渦に囲まれ 彼を支える家族や友人が漂流しはじめるのだ   カタクリの葉のまだらは星雲の妖しさ 始まりも終わりも見定められない時間の概念に ホーキングは時空の特異点をピン留めした あらゆる真理は卓越した仮説によって覆される   カタクリの花は内気そうに下を向いて . . . 本文を読む
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どうぶつ・ティータイム(327) 『川柳・当世国語事情』

2021-06-14 01:27:53 | ニュース
〇 反省堂国語辞典 「デジタル」の意味は「脅迫」と(平井デジタル相のアイテム) 〇 政府の提示額(73億→38億)を認めないなら 「徹底的に干せ!」(ドン・ホセ平井)   注=ペンダー(5社)との再契約額38億円で決着(NEC顔認証システムはゼロ) 〇 ジェノサイド 翻訳すると「内政干渉」(新彊ウイグル人への強制労働・中国の反論) 〇 汚染水とは 飲んでも害のない程度の希釈水(デ . . . 本文を読む
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自薦ポエム76 『永遠のフジバカマ』

2021-06-12 00:06:31 | ポエム
藤色のトッパーをまとったキミコの姿は いまでも僕の胸腺を熱くする 風が冷たくなった夕暮れの道端で あなたはフジバカマのように微笑んでくれた   肩にまわした僕の手のひらに ふんわりと温もりを返してよこした貴い人よ 安物のコートを着ていたかもしれないが 月の出を待ちわびる秋草のように愛しかった   まぢかに感じた息のかぐわしさも ひんやりとした夜気に匂い立つ . . . 本文を読む
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どうぶつ・テイータイム(326) 『川柳・ウソでしょ?』

2021-06-10 00:02:35 | ニュース
〇 偽記事かい? 「火星でスイカ畑を発見」は(ニューヨーク・タイムスのシステム検証記事・誤配信) 〇 そういえば 「ネッシー生け捕り」の偽記事も(伝説の東スポ一面記事) 〇 大谷翔平 17号ホームランは「ムーンショット」(大飛球・美しい弧を描く本塁打の表現) 〇 実況アナは 「月」にひっ掛け 飛距離30万キロ超(143メートル弾はタイプミスではない、とも) 〇 東京オリンピックが ほんとう . . . 本文を読む
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自薦ポエム75 『月と星は天の穴ぼこ』

2021-06-08 00:19:38 | ポエム
夜空を眺めることが少なくなって ぼくの夢はまとまりがなくなった もともと夢なんてまとまりがないもの そういって揶揄するならすればいい   ある夜ぼくは吉行淳之介の本を読んだ 『月と星は天の穴』を探し当てたのだ 世界を動かすほどの力はないが 文章が醸し出す滋味の滴りを受け取った   ふたりの女と交際して それぞれの魅力を文章にする 女たちにはそれぞれに男が . . . 本文を読む
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どうぶつ・テイータイム(325) 『川柳・尾身御身』

2021-06-06 03:03:00 | ニュース
〇 尾身さんは 最近目立つよ 鋭い舌鋒(オリンピック後の爆発的感染拡大を怖れ) 〇 オリンピックを やれる状態にないと 声高に(やるなら覚悟と責任を持って) 〇 菅さんのサポート役から 苦言役(分科会の提言をまともに受け止めないのか) 〇 尾身さんは 早くクビにされたいのかな 愛想を尽かし(もう、やってられないよ?) 〇 尾身さんは 日本のDrファウチかと見紛うばかり(アメリカ国立アレルギ . . . 本文を読む
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自薦ポエム74 『老女の家のアメリカ朝顔』

2021-06-04 00:26:41 | ポエム
古い家から出てきた老女が 向かいの家のブロック塀に向かって いきなり落ち葉を撒き散らした   「だらしのないジジイだ」 塀越しに枝を伸べるハナミズキの葉が 道路に散らばるのを掃いているのだ   「一度だって掃いたことがないんだから」 老女はよほど腹に据えかねているらしい しかも塀ぎわに捨てた落ち葉が風に舞い戻る   北からの風が老女の側に吹き寄 . . . 本文を読む
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どうぶつ・テイータイム(324) 『川柳・なおみ』

2021-06-02 02:04:08 | ニュース
〇 大坂なおみ という真実は 何かを超えた 〇 あとから思い当たる 「なおみ節」の危うい魅力 〇 テニス・プレイヤーは一つの衣装 纏うのは「心の声」 〇 声高でない真実の声 旧弊を超える 〇 大坂なおみは 多次元方程式 「解」は目の前に 〇 オピニオン・リーダー という括りさえ超えた 大坂なおみ 〇 白人至上主義に抗した なおみのTシャツは 表現の頂点 〇 罰金を科した大会主催者 刀 . . . 本文を読む
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