〇 「ことしも物故者が続いたな」「そうですね、いろいろの方が亡くなりました」
〇 「大江健三郎や坂本龍一はニュースでも取り上げられていたからここではやめとこう」「みんな知ってますからね・・」
〇 「作家の加賀乙彦や永井路子は長生きしたな、ファンの人には惜しまれるだろうが」「天寿を全うしたことが素晴らしいですよ」
〇 「漫画家の松本零士は長生きし . . . 本文を読む
シャボン玉液をストローの先につけて静かに吹く
ふくらむ 膨らむ 大きくなる
ジャガイモのように二つ三つ引っ付いて
親子のように夕方の空を昇っていく
子どもは夢中になって次々にシャボン玉を飛ばす
表面に「夢」と書きたいところだが
いくら界面活性剤が入っていても
それはできない相談だ
いいさ 字を書くことはできなくても
空高くで弾けたとき思いを届けてく . . . 本文を読む
〇 減税の話 世耕(自民〉の ジャブが飛ぶ(今まで岸田総理を担いでいたのに、そりゃセコイ〉
〇 消費税 下がる期待は 泡と消え(値上げラッシュで税収はうなぎのぼり〉
〇 岸田さん カネ配るのが 外交か(世界の首脳の仲間入り気分〉
〇 支持率は 下がる一方 みくだり半(自民党役員が相次いで首相批判〉
〇 国連で . . . 本文を読む
〇 「元旦の目玉・芸能人格付けチェックは例年どおりやるのかな」「ご隠居、気が早いですね。ガクト様次第でしょう、彼がいないと映えませんからね」
〇 「ガクト(GACKT〉は病気で出演しないという話も出てたな」「そうなんですよ。免疫不全という発表ですから、完治までには時間がかかるでしょう」
〇 「浜ちゃんの腕で新年を乗り切り、翌年のガクト復帰を狙う可能性もあるな」「 . . . 本文を読む
モンキー・オーキッド(ドラクラ属)
画像は(ウェブ無料画像)より
南米エクアドルやコロンビアの
高地に広がる雲霧林には
いきなり木の茂みから顔を出し
捕食者をびっくりさせる小さな猿がいる
その名はモンキー・オーキッド
ドラクラ(小さな竜)という属名でも呼ばれている
昼も夜も大汗かくほどの湿気に包まれて
それなりに快適に過ごしてきたが
&nbs . . . 本文を読む
立東大学の浦部教授は去年の暮れに妻に先立たれた。
日に日に寂しさが募り、妻の面影を追うことが多かった。
若いころは実験室にこもって研究を続け帰宅も遅かったから妻と会話をする時間も少なかったが、大学を去る頃になって妻の献身的な愛情に気づき感謝の気持ちを伝えるようになった。
「キミには面倒なことを全部押し付けて迷惑をかけたな」
「そんな、あなたは研究に没頭していたんですから家のことは私がやるの . . . 本文を読む
男郎花の姿は艶やかでありながら
末枯れ行く野原にすっくと立った雄々しさも
夕闇の中でも目立つ白い顔
名女形の坂東玉三郎を連想する
もちろん周囲の女郎花(おみなえし)は
黄色い声を張り上げてもてはやすが
しょせん君らとは付き合えないと
おとこえしは独自の世界を生きている
奥さんはもらわないの?
揶揄する声にも動じることはない
仲間は少なくても自然な . . . 本文を読む
〇 「むかし背嚢(はいのう)いまリュック 詰めてよろける泪橋」「ご隠居、何を言いたいんですか。兵隊にとられたお兄さんの事でも思い出したんですか」
〇 「涙ながらに住まいを追われるガザ地区の人びとを見ていたら争うことの虚しさが急にこみ上げて来たんだ」「そういうことですか。パレスチナ側の100万人が右往左往していますからね」
〇 「憎しみの木は育つが幸福の果実は永久 . . . 本文を読む
〇 蟷螂の 斧振り上げて 威嚇せり
〇 宝石盗 一人は出刃で 威嚇せり
〇 蝶道を飛ぶ 高からず 低からず
〇 コカコーラ値上げ 髙からず 低からず
〇 天高く 物みな高し 秋深し
〇 物価高 馬も肥えてる 暇はなし
〇 群れガラス 思い思いの松の枝
〇 労組スト 思い思いのプラカード
〇 . . . 本文を読む
〇 「A1予想1パーセント確率からいつの間にか99パーセント勝利にした藤井聡太8冠」とかけて 「青天の霹靂とときます」 そのこころは「えー(A)そんなと、予報士も開い(ⅰ)た口がふさがらないほどの衝撃」でしょう
〇 「藤井聡太8冠のAIの一歩先を行く読みに負けた棋士」とかけて 「UFOと遭遇したパイロット」とときます そのこころは「過去の知識を網羅しているが未知との遭遇には手も足 . . . 本文を読む
父は俳号を「牛歩」と称して自己流の俳句を作っていた
どこの結社にも属さず農作業で目にしたり感じたことを
農協の発行する雑誌に投稿していた
中学生だったぼくの目から見ても上手くはなかったが
たまに入選して大きめの活字で掲載される句の中には
我が家に起こったことだけに胸を打つものがあった
<母ヤギを売ってガランと秋の暮れ>
父の目には母ヤギがいなくなった飼 . . . 本文を読む
勝浦の夏は観測史上一度も猛暑日(35度以上)がないらしい、そのため観光に訪れる人や移住者が増えているのだそうだ。
理由は海岸には絶えず海風が吹きこんで内陸より気温の上昇が抑えられるらしい。
菅家一家は船橋に住んでいたころ行楽と言えば千葉の各地をドライブすることだった。
なかでも勝浦がお気に入りで、「ホテル三日月」の前の砂浜で子供を遊ばせ、昼になると道を渡ったところにある食堂に . . . 本文を読む
〇 「やっぱり秋だなあ」「ご隠居どうしました? 乙女のように感傷に浸っているんですか」
〇 「いやいや、スポーツも佳境に入ったということだ」「バレーボールにバスケ・ラグビーと目が離せないですよね」
〇 「ソフトボールは中国に4対0で勝ってアジアナンバーワンになったしな」「アジア大会はともかく世界で優勝しましょうよ」
〇 「うちの孫も運動会の玉入 . . . 本文を読む
秋田県の能代郡に属するある小さな村では、山野に萩の群生する一帯がある。
この村の庄屋の佐藤新左エ門という男は、村の寄り合いのたびに奥の間から大きな蕾を持ち出して来て先祖代々伝わる小判や二朱銀のコレクションを見せびらかせていた。
「どうだ、お前らもせっせと働いて少しでも蓄財することを忘れるな。長い歳月の内にはこうして山吹色の銭が拝めるようになるぞ」
庄屋としては本気で村人を鼓舞 . . . 本文を読む
〇 「女子ソフトボールの上野 由岐子の背番号17は大谷翔平と同じだな」「ご隠居、よく気が付きましたね。やっぱりこの番号はイイナ(17」ですかね」
〇 「大谷翔平は44号でホームランキングが確定したな」「よかったですね、ライバルに猛追されましたけど逃げ切りましたよ」
〇 「卓球女子シングルでは早田ひなが1セット取っただけで大喜びしてたぞ」「そ . . . 本文を読む