どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

(超短編シリーズ)93 『わたし戦車を運転しました』

2013-09-30 05:31:36 | 短編小説
    昨夜友人から電話がかかってきて、明日の午後からどうしても外せない用事ができたので、悪いけど資源ごみの収集を代わってくれないかという。  ぼくは「いいよ」と二つ返事で引き受けた。  当日ファミリーレストランで待ち合わせをし、簡単な食事をした後知人が乗ってきたゴミ収集車のキイをわたされた。  ぼくは名古屋市の中心部にある商店街の、一軒の店の前 . . . 本文を読む
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ポエム29 『鬱陶しいほどノウゼンカズラ』

2013-09-24 01:36:19 | ポエム
        ノウゼンカズラ       (城跡ほっつき歩記)より     伸び上がるのか絡むのか ノウゼンカズラが垣根を越える 夏の盛りの一気咲き 抑えきれない勢いを どなたか止めてくださいな   興味というには目立ちすぎ 好奇心にしては煩すぎ ハイビスカスと競うつもりか ハイテンションの狂い咲き どなたか鎮めてくださいな . . . 本文を読む
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どうぶつ・ティータイム(167) 『愚や愚や難事を如何にせん』

2013-09-16 00:55:55 | コラム
       『愚や愚や難事を如何にせん』    間違いを起こしたら謝る。  そして自分がどのように償うべきか、真剣に考えるのが普通の感覚である。  もう何か月も前の話だが、毎日新聞の記事で、原発の「安全神話」を一般の人に伝え続けた一人の原子力機構職員が、ヒマワリによる除染に取り組んでいる様子が紹介されていた。  この職員は福島第一原発の事故を目の当たりにして、自分 . . . 本文を読む
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ポエム28 『木槿の花に恋をして』

2013-09-09 01:12:08 | ポエム
         ムクゲの花          (城跡ほっつき歩記)より     木槿の花が開くとき オクテの男が恋をする 晩夏の光が弱まりはじめると キミにおずおずと話しかけるのだ   ぼくの青春は絵に描いたメニュー カツレツもハヤシライスもみんな絵空事 だからぼ . . . 本文を読む
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