どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

どうぶつ・ティータイム(201) 『一夜の雪に大わらわ』

2017-03-27 00:25:47 | 自然
               3月23日に東京の桜のつぼみを見ながら軽井沢に向かった。  午後の出発だったので、通りかかった星野温泉「トンボの湯」に立ち寄り湯をした。           出てくるともうすっかり日が暮れていて、駐車場には寂しく主人を待つクルマが並んでいた。  当日は、懐かしのわが山小屋に泊まる。  この夜は、たぶん氷点下 . . . 本文を読む
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ポエム153 『ラ・フランスの花びらに』

2017-03-19 00:03:53 | 行事
       ラ・フランスの花    (城跡ほっつき歩記)より         シャリシャリ トロトロ   熟れ熟れ シュルシュル   ラ・フランスが口の中で踊る     なんという高貴な香りなんだ   果実のまわりで音符が舞っている   歓びの歌がひびく洋梨のパラダイス     ラ・マルセイエーズの国で発見さ . . . 本文を読む
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ポエム152 『鉄砲漬けが食いたいな』

2017-03-11 00:01:13 | ポエム
       はぐら瓜の鉄砲漬け     (ウェブ画像)より         夏になるとぼくは崖の上の畑を思い出す   せまくて急な傾斜の道に足をしならせ   何列もの畝に沿ってはぐら瓜を収穫した     瓜は支柱の竹からずり落ちて   みどり児のように敷きわらの上で遊ぶ   緑の光が創る回廊の塑像たちとともに   . . . 本文を読む
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(超短編シリーズ)119 『チャボの誇り』

2017-03-05 03:28:05 | 短編小説
   三太はチャボのシロを抱き、むしろの囲いの中に入った。  正面には、勝平が黒いチャボをかかえて待っている。  二羽とも目隠しされているので、それぞれの腕のなかでおとなしくしていた。  勝平の戦士は、黒い羽根のせいか三太の目に強そうに映った。  それでも、大人たちのシャモとは体から発する威圧感が比べものにならなかった。  三太は確かめるように手の中のシロを見下ろした。   . . . 本文を読む
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