(作詞でもしてみようか)②
ぼくの家族は東京下町の住民だったが、線路わきに避難道路をつくるからと強制疎開させられ、汽車で二時間ほどの農村に移り住むことになった。
父の仕事は国鉄の職員であったが、K駅の助役を最後に退職し、遠い親戚を頼って家族をその地に連れてきたのである。
春まだきのある一日、最寄り駅から二里ほどの道のりを、家財道具を積んだ牛車とともにぼくらは疎開先に向 . . . 本文を読む
(作詞でもしてみようか)①
作詞家といえば、星野哲郎や阿久悠の名前がまず頭に浮かぶ。
時代を象徴する歌謡曲には、歌手もそうだが優れた作詞家・作曲家の力が結集されている。
カラオケへ行けば、画面に歌詞のテロップが流れ、いい気持ちで唄いながらも、絶妙のことば遣いに唸るばかり。
中には、「クサイな・・・・」と思うこともあるが、巧みな音階・節回しに乗ってしまうと、そこが逆に . . . 本文を読む
「中村ブン・コンサート」にて(撮影K・A氏)
< 川口京子さんのプロフィール>
子供の頃、歌手の上野耐之氏から歌を教わる。早稲田大学第二文学部中退。これまでに「北原白秋を唄う」「野口雨情を唄う」「日本の唱歌」「戦後のこどものうた」「歌でつづる日本の自然」といったテーマでソロコンサートを行なう他、藤田圭雄氏「唱歌事始」、阪田寛夫氏とのシリーズ「童謡の天体」、小 . . . 本文を読む
(遅咲きのたんぽぽ・中村ブン☆コンサート「ふりむくな哀」)
7月3日(日)午後2時、中野ゼロ小ホールで、中村ブンさんのギター弾き語りを中心にしたライブ・コンサートが始まった。
かねて友人二人からブンさんの素晴らしさを聞いていたが、じかにステージを目にするのは初めてだった。
「ふう~ッ」
演出だろうが、オープニングのあいさつで、ちょっとばかり疲れた感じ . . . 本文を読む
『死ね死ねブルース』を知っていますか
2月15日(日曜日)たいへん残念なことがあった。
毎週のように聴いていた『キンキンのサンデーラジオ』が、突然の終了宣言によってこの日限りで終わることになったからだ。
番組冒頭、パーソナリティー・愛川欣也が涙声で、打ち切りに至った理由の説明をした。
表向きは、景気低迷によってスポンサーが見つからず、3月一杯での終了を上部から通告されたため . . . 本文を読む
『ダメ親父』のその後
四月十三日、NHKホールで「クーペ & Shifo」コンサートを観た。3000人収容のホールがほぼ満員だったから、人気のほどが分かろうというものである。
古くさい言い方だが、老いも若きも思い思いの楽しみを期待して集まる気楽な会場風景だった。
第一部はShifoさん中心のステージ。
日本レコード大賞の金賞に輝いた「気分上々↑↑」を初めてナマで聴か . . . 本文を読む